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第一章 公教育の深刻な問題

塾の現場で見た理数離れ・学力低下の実態

平成15年12月中旬、英進館の中学3年生約2500人を対象に、昭和45年と平成14年の数学と理科の福岡県立高校の入試問題を解かせました。その結果、どちらのテストも60点満点換算すると、数学の全体平均点は、平成14年の問題が40.5点(得点率67.5%)に対して、昭和45年の問題では26.7点(得点率44.5%)と、34.1%もの大幅低下率となりました。表A参照

小学算数と中学数学の恐るべき削減実態

また、全国超難関私立高校をめざすトップゼミクラスですら、平均得点率が73.3%だったので、当時のトップレベル公立高校に入るには、80%〜90%の得点率が必要だったことと比べると、今の中学3年生の学力がいかに低いかを如実に物語っています。

このデータは、学習指導要領改定で削除された範囲の問題や出題形式の相違などがあるものの、昔はこれだけの広い範囲で、難しい内容を学習して義務教育を終えていたのです。その人違が今の45歳以上世代で、現在の日本を牽引し、支えているのです。

英進館生の学力平均は、県下平均より10%ほど高く、それでこれだけの差がありますので、総合して判断すると、3年生に限らず、現在の中学生は、昭和45年当時に比べ、数学で40%近い学力低下が証明された調査結果といえます。このことが高校生や大学生の学力低下の根源になっているといっても過言ではありません。