ギリシャ神話から学ぶ英語
いささか古い年度の入試問題ですが、1989年の東京大学の英語で、長文中に、as rich as Midas「ミダス王のように金持ち」という表現が登場します。
Midasはその後も、2000年青山学院大学、2001年愛知教育大学、2009年関西学院大学、2009年福岡女子大学、2018年東洋大学、2020年上智大学の英語入試問題にも登場しています。
ミダス王はギリシャ神話に登場する人物で、触れるものが黄金に変わってしまうという力を与えられたことで知られています。ここから、Midasは「とんでもない金持ち」といった比喩的な意味で登場します。たとえばthe Midas touchは「金儲けの才能」といった意味です。あと、ミダス王は、童話「王様の耳はロバの耳」にも登場します。
このように、英文の意味をきちんと掴むためには、ギリシャ神話の知識も大切です。もちろん実際には、ギリシャ神話だけでなく、聖書、北欧神話、シェイクスピアなどさまざまな教養・雑学が大切なのですが、ともあれ今回は、ギリシャ神話に関連した英語表現をいくつか紹介しておきます。
・narcissismは「自己愛」の意。ギリシャ神話に登場する美少年Narcissus「ナルキッソス」に由来。
・panicは「パニック、恐慌状態」の意。ギリシャ神話に登場する牧神Pan「パーン」に由来。
・atlasは「地図帳」の意。ギリシャ神話に登場する神Atlas「アトラス」に由来。the Atlantic Ocean「大西洋」、the Atlas Mountains「アトラス山脈」などの語源にもなっている。
・odysseyは「オデッセイ;遍歴、長期にわたる自分探しの旅」の意。ホメロスの作品オデュッセイアの登場人物Odysseus「オデュッセウス」に由来。
・Achilles' heel「アキレスのかかと」は、「唯一の致命的な弱点」の意。ギリシャ神話に登場する英雄Achilles「アキレス」に由来。
ギリシャ神話に関連した英語表現は、ほかにも無数にあります。たとえば次のような語もそうです。意味や由来をぜひ調べてみてください。
chaos、herculean、hypnosis、mentor、nemesis、tantalize、titan, titanic


