英進館 天神本館
中高一貫部 学習アドバイス

英進館 天神本館
中高一貫部
学習アドバイス

学習アドバイス


言葉への敏感さを養おう

英語に限りませんが、学力を伸ばすには、「身の回りのことに疑問に思う力」を養うことが大切です。その一環として、たとえば、ふだんの生活で目にした言葉について、「どういう意味だろう」と考えること。そして、すぐに調べてみることを意識しましょう。

今回は、こうした「疑問をもつ→調べる」ということの大切さについて、具体的な事例とともに紹介します。

昔と違って、今ではたいていのことはすぐに調べられます。大変便利な時代です。みなさんには、「1日1つは疑問に思って調べてみる」といったことを習慣にしてほしいと思います。

では、いくつかクイズを出してみましょう。

1.かつては照明のほとんどが白熱灯や蛍光灯でしたが、現在は省エネかつ長寿命なLED照明への更新が進んでおり、白熱灯や蛍光灯の照明器具はほとんど生産されなくなっています。

さて、【LED】とはなんですか?

2.現在は、英進館天神本館新2号館(仮称)の建設工事が終盤を迎えつつあります。こうしたビルの建設工事では、近くにプレハブで現地事務所を設ける場合が多く見られます。

さて、【プレハブ】とはなんですか?

3.市長や県知事が、感染拡大防止策の重要性をさかんにPRしています。

さて、【PR】とはなんですか?

4.ETCの普及が進んで、有料道路の料金所の人手が減らされています。利用者にとっては、ETCなら短時間で料金所を通過できますし、いちいち現金を払う必要がなく、大変便利です。

さて、【ETC】とはなんですか?

現在の日本で普通に生活していれば、LED、プレハブ、PR、ETCといった言葉を聞いたことがないという人はまずいないはずです。

しかし、これらの言葉の意味を4つともきちんと説明できるという人は、大人でもほとんどいないのではないでしょうか。

偉そうに書いていますが、かくいう私も、「なんとなく意味は分かるがきちんと説明できない」という言葉は山ほどあります。

しかし、知らなかったらすぐ調べて学べばよいのです。大事なのは、手間を惜しまず学ぼうとする姿勢です。

1.LEDはlight emitting diode「発光ダイオード」の頭文字です。emit「発する、放出する」やその名詞形のemission「放出、排出」は高校基本レベルの単語ですし、ダイオードは物理でも出てきます。英単語としてだけでなく、LEDの仕組み・特徴・開発の歴史は概略を知っておくとよいでしょう。LEDに関連してノーベル賞をとった日本人は誰ですか?

2.プレハブとは、工場で生産された部材を建築現場で組み立てるという工法のことで、英語のprefabricationから来ています。つまり、本来はプレハブというよりプレファブなのですが、日本語ではプレファブとは言いにくいので、日常的にはプレハブと呼ばれます。なお、建築学の学問用語としてはプレファブと言います。

この単語の派生語は、fiber「繊維」、fabricate「...を作り上げる」、fabrication「製造」といったものです。いずれも高校基本レベルの語彙ですからおぼえなければいけません。preは「前もって」の意ですから、prefabricationとは「前もって製造」ということです。

3.PRはpublic relations「宣伝活動、広報活動」の頭文字で、企業や行政がpublic(一般大衆)に対して行う、事業内容を周知するための活動のことを指します。ただ、「ピーアール」と「アピール」の語感が似ているため、日本語では「PRする」が単に「アピールする」というもっと広い意味で用いられることもあります。

なお、public relationsは複数形ですが、「活動(すること)」といった意味なので、単数扱いで用いられることもあります。

4.ETCはelectronic toll collection system「電子料金収受システム」の頭文字で、有料道路で自動で通行料を精算するシステムのことです。electronic「電子の;電子工学の」、toll「通行料」、collection「集金、回収」はいずれも中学・高校レベルの基本語彙です。

なお、小文字でetcとすると、「など」の意味です。こちらはet cetraというラテン語から。

さて、4つのうちいくつ知っていましたか?

日常生活の中で、見たり聞いたりした言葉で意味がわからないものがあったら、必ずその場で調べましょう。

こうした習慣の効果は絶大です。たとえば、「プレハブってなんだろう」と疑問に思って調べたことがある生徒は、英単語帳でfabricateやfabricationが出てきたときに、その場で一発でおぼえられます。あるいは、英単語帳でおぼえるより前からすでに知っています。

逆に、プレハブの意味を知らない人は、単語帳でこうした単語をおぼえるのに何倍もの時間がかかるでしょう。

また、「自分で調べてわかったという経験がある言葉」は、「単語帳でやまほど並んでいる単語のひとつとしておぼえた単語」よりもずっと印象に残り、忘れにくいものです。

昔だと、疑問に思ってもいちいち辞書や百科事典を開いて調べるのはかなりの手間でした。しかし、今では手元の電子端末で瞬時に調べられます。自分の中高時代に今のような環境があったらよかったのにとつくづく思います。本当にいい時代です。疑問に思ったらすぐに調べる習慣を!