erとor
「playする人」はplayer、「collectする人」はcollector、「attendする人」はattendantです。
それぞれ、er、or、antといった語尾が、「...する人・もの」という意味を表しています。
この中で注意しなければならないのは、erとorの区別でしょう。
erとorは発音では区別がつかないので、綴りがどっちなのかをおぼえるのがなかなか面倒です。
ただ、「発音が同じなのに綴りが違うことがある」というのは、何も英語に限ったことではありません。
日本語でも、「山手通り(どおり)」と「道理(どうり)」、「氷(こおり)」と「小売・高利(こうり)」というように、発音が変わらないのに「お」と「う」を書き分けている場合があります。
ワープロで「その通り(とおり)」と打つべき所を、「そのとうり」と打ってしまっているといったミスはよく見られます。erとorについてもこれと同じようなものだと考えればよいでしょう。
「erとorのどちらなのか」を区別しておぼえる方法がないかといろいろ調べてみたのですが、残念ながら、「こういう場合はこちら」と明確に区別できる画期的な法則はないようです。
ただ、次のような考え方は役に立つはずです。
erとorの区別
- (1) erよりもorのほうが数が少ないので、orのものを注意しておぼえる。
- (2) ateで終わる動詞の名詞形はatorとなる。
- (3) orの語で受験レベルで注意すべきものをピックアップしておぼえておく。
以上の考え方を押さえておけば、かなり効率的に習得できるのではないかと思います。
(2)に該当する例をいくつかあげておきましょう。
- agitate「煽動する」→agitator「煽動者」
- indicate「示す」→indicator「表示器」
- create「創造する」→creator「創造者」
- dictate「命令する」→dictator「独裁者」
- duplicate「複製する」→duplicator「複写機」
- educate「教育する」→educator「教育者」
- translate「翻訳する」→translator「翻訳者」
- illustrate「図解する」→illustrator「挿絵画家」
(3)に該当する例としては、たとえば次のようなものがあります。
- actor「役者」
- word processor「ワープロ」
- professor「教授」
- sensor「センサー」
- successor「後継者」