John Nineteen
タイトルの表現、意味は分かりますか。
ほとんどの人は「ジョン、19歳」などと考えるのではないかと思います。文脈がないので気持ちは分かりますが、正解は、「ヨハネによる福音書 第19章」です。
英語版のWikipediaにはJohn 19という項があり、John 19 is the nineteenth chapter of the Gospel of John in the New Testament of the Christian Bible.というように説明されています。
Johnという人名はヨハネに由来し、英語に限らずヨーロッパの様々な言語にも取り入れられています。
日本語で外国の人名や地名を表記する場合には、例外もありますが、原則としては、なるべくもとの言語での読みに近い表記を用います。一方、英語はあまり気にせず、JohnはJohnです。
このため、英語でJohnと出てきても、いつも「ジョン」でよいというわけではありません。文脈によって訳し分けることが必要です。聖書やローマ法王なら、Johnは「ヨハネ」や「ヨハネス」です。ポルトガル王なら「ジョアン」、ポーランド王なら「ヤン」です。
同様に、Paulも「ポール」ではなく「パウロ」と訳すべき場合もありますし、Charlesも「チャールズ」ではなく「カール」「シャルル」などと訳すべき場合もあります。Jamesが「ジェイムズ」ではなく「ヤコブ」「ハメス」のこともあり、Matthewが「マシュー」ではなく「マタイ」のこともあります。
それにしても、英語では同じJohnなのに、日本語だとジョンとヨハネではずいぶん印象が違います。
受験勉強ではなかなか「人名などの固有名詞をがんばっておぼえよう」とはならないものですが、しかし、固有名詞は「習慣的に日本語でどう訳されるか」まで把握しておかなければならないので、実は結構難しいものであり、学びがいのあるものだと思います。
聖書のJohnを「ジョン」と訳してしまうと、訳した人の教養が問われかねません。そういう意味では怖い分野です。