avenue
avenueは「並木道」の意です。
street「街、通り」、boulevard「広い並木道、大通り」の類義語で、英語圏の街中の通りの名前によく入っています。それから、米国ではAvenueは南北に走る道路に、Streetは東西に走る道路に付けることがあります。訪米時にはおぼえておくと便利です。
さて、このavenueに含まれるvenという語幹は、ラテン語でcoming「やってくる、集まる」という意味を持つvenioという語に由来します。
この語幹を含む語を挙げておきましょう。
- venue 「犯行地;事件の現場;開催地」
- event 「出来事、発生、事件」。「ある出来事がこちらにやってくる」という感じです。
- convene 「(会を)招集する」。「con(一緒に)vene(やってくる)」という成り立ちです。
- convenient 「便利な」、● convenient「便利さ」。
- convention 「会議;協定;しきたり、慣行」。「一緒に行く→会議→(会議で決まった)しきたり、慣行」という成り立ちです。
- advent 「出現、到来;降臨」。the Adventで「キリストの降臨」の意です。
- invent 「発明する」。「相手がやってくる→見つける」という感じです。
- prevent 「防ぐ、妨げる」。「pre(前もって)vent(やってくる)→事前に防ぐ」という成り立ちです。
- intervene 「間に起こる、介在する」。inter- は「間」の意でしたね。
- souvenir 「かたみ、記念品、みやげ」。「脳裏にやってくるもの→思い出させるもの」という成り立ちです。
- revenue 「歳入、租税収入」。「再びやってくるもの」という成り立ちです。
ずいぶんたくさんありますね。
こうした単語は、「語源だけから全部おぼえる」というのはかなり大変で、あまり現実的ではありません。しかし、「既におおよそ知っている語について、語源の共通性に注目して考えておくことで、理解・定着を深める」という取り組み方は、非常に有用だと思います。