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中高一貫部 英語コラム

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keep

「keepの意味は?」と聞くと、「保つ」とか「…のままにしておく」とかいった訳が思いつくことが多いと思います。

ただ、実際の英文では、keepをそのように訳すと不自然な場合が多々あります。候補として別の訳し方も押さえておくことが大切です。keepの重要な訳し方は知っていますか? たとえば、Keep off thegrass.という掲示は、直訳すれば「芝生から離れた状態を保て」ということですが、要するに「芝生立入禁止、芝生に入るな」という意味です。また、try to keep one's head abovewaterという表現は、「自分の顔を水の上に保とうとする」というよりは、「(溺れないように)顔を水に沈めないようにする」と訳すほうが適切です。

ほか、次のような表現も同様です。

  • keep to the point 「要点を外さない、話を脱線しない」
  • keep oneself informed 「情報収集を怠らない、常に報告を受ける」

こうした例から分かるとおり、keepは、「…の状態を保つ」よりも、「…でない状態にならないようにする」と訳したほうが自然な日本語になるケースが非常に多く見られます。

keepの訳として、「…しないようにする」という候補をぜひ押さえておきましょう。こうした訳し方は、〈keep人from ...ing〉「(人に)…させないようにする」という表現とも関連していますね。

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