relief
reliefという単語は、まずは「安堵、安心;除去、軽減;救済」といった意味で押さえていると思います。relieve「…を楽にする、軽減する」の名詞形です。
この意味では、野球の「リリーフピッチャー」という表現で日本語になっています。
一方、reliefについてはもう1つ、大事な意味があります。
reliefには「浮き彫り」という意味があります。こちらは日本語では「レリーフ」です。
英語では同じreliefでも、日本語では意味によってリリーフとレリーフに分かれているわけです。
「浮き彫り」という意味から派生して、「土地の起伏、高低」も表します。relief mapとは、地形の起伏を表した地図のことです。
東大の過去問で、かつて、次のような文法問題が出題されています。
ア belief イ practice ウ relief エ state
空所に入れるべき語は、ア〜エのうちのどれでしょうか。
put O into practice「…を実行に移す」といった表現からの類推でイを選んでしまう受験生が多いのですが、正しくは、ウのreliefです。
throw O into reliefで「…を浮き彫りにする、目立たせる、際立たせる」という意味です。中高生向けの学習用英和辞典にも載っている基本的な熟語ですが、これも、reliefの「浮き彫り」の意を知っていないとなかなか難しいでしょう。
ぜひ辞書でreliefの項に目を通して、重要な多義語として身につけておきましょう。