高校入試情報 / 長崎県の公立高校
2024 長崎県公立高校の入試選抜方法
長崎県公立高校の入試選抜方法
公立高校入学者選抜制度の改善方針が出され、令和3年度入試より、これまでの「推薦入学者選抜と一般入学者選抜」から「前期・後期入学者選抜」に変更されました。
改善の趣旨は、長崎県教育委員会によると「新しい時代に求められる資質・能力の育成を目指す次期学習指導要領が告示される中、新しい価値を創造できる人材や、困難なことに果敢にチャレンジできる人材の育成が求められている。また、本県においては、地域活性化に貢献する人材の育成への期待も大きい。これらをふまえ、各高等学校が示す求める生徒像をもとに、生徒が主体的に学校を選ぶことができ、生徒の学ぶ意欲や多様な能力が評価される入学者選抜となるよう改善する。」ということです。
主な内容としては、前期選抜の選抜方法は各高校で選択し実施すること、現行の一般入学者選抜で実施していた志願変更並びに学力検査(数学・英語)の難易度の異なる選択問題を廃止することです。
新しい制度の具体的な特徴として、これまでは推薦入学者選抜が中学校長推薦のもので、限られた生徒しか受験できませんでしたが、新しい制度では、希望すれば、すべての受験生が前期選抜からチャレンジできるようになりました。
また県教委員会から発表があったとおり、令和7年度より入試制度が変更となります。詳細については、下記ホームページをご参照ください。
▶https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/kanko-kyoiku-bunka/shochuko/koko-nyushi/619303.html
■前期選抜(02月実施)
募集定員は、全募集定員の5%~50%の範囲で各高校が学科別に定めます。そのうち、「B 文化・スポーツ特色選抜」については、原則として各高校の全募集定員の5%までの範囲で定員を定めます。
◆「特色選抜」
学校や学科等の特色に応じた選抜資料、方法を工夫し、受験生の学ぶ意欲や多様な能力を評価します。
【対象】各高校が示す「育成したい生徒像・求める生徒像」を理解し、当該高校で学ぶ意欲を持つ人。志願する学校・学科・コース等に対して、興味・関心があり、能力・適性を有し、志願する動機・理由が明確である人。
【検査方法】調査書その他必要な書類のほか、基礎学力検査(国語・数学・英語 計60分)、面接、プレゼンテーション、実技、作文・小論文・総合問題の中から、各高校が選択して実施します。
◆「文化・スポーツ特別選抜」
【対象】各高校が定めた適用分野・部活動において、文化・スポーツの各種大会等で優れた実績を有する人又は部活動で優れた資質や能力を有する人で、入学後も継続的に活動を希望する志願者を選抜します。通学区域は県全域です。
【検査方法】調査書その他必要な書類のほか、基礎学力検査(国語・数学・英語 計60分)、面接、実技、作文・小論文・総合問題の中から、各高校が選択して実施します。「A 特色選抜」「B 文化・スポーツ選抜」ともに、調査書その他必要な書類及び各高校で定めた検査について、各高校でそれぞれの比重を定めて選抜を行います。
前期選抜で行われる基礎学力検査は、中学校で身に付けた基礎的な学力を中心に検査することをねらいとして、国語・数学・英語を合わせて60分で実施します。前期選抜については、希望する生徒数が多く競争率が高くなることも予想されます。受験機会はどのような形であれ、数多く体験した方が精神的に優位になれます。
■後期選抜(03月実施)・・・学力検査と調査書(内申書)と面接の3本立て
募集定員 全募集定員から前期選抜の合格者数を減じた数
検査方法 調査書その他必要な書類、学力検査(国語・社会・数学・理科・英語 各50分)、面接
調査書その他必要な書類、学力検査、面接について、各高校でそれぞれの比重を定めて選抜が行われます。
前期選抜に合格した人は後期選抜に志願することはできませんが、前期選抜に合格しなかった人は後期選抜に志願することができます。また、前期選抜だけの志願、後期選抜だけの志願も可能です。ただし、前期選抜も後期選抜も志願変更の制度はありません。
調査書における「評定(5段階評価)」の出し方は、まず、記載されている各科目4つまたは5つの「観点(A~Cなど)」により決まります。社会を例にあげると、4つの「観点」中で、テストで判断するのは、「社会的な思考・判断・表現」と「社会的事象についての知識・理解」の2つ(50%)であり、残り50%の「社会的事象への関心・意欲・態度」は授業中の発言や態度で、「資料活用の技能」はレポートや提出物で判断されます。よって、内申点の半分はテストの点数で、もう半分は授業態度と提出物で決まると言えます。
また学力検査では、基本的に国・数・社・理・英の各教科が100点満点で評価されますが、各学科・コースの特色に応じて、特定の教科の得点を1.5~2倍の範囲で傾斜配点する高校が多くなっています。学力検査は2日にわたって行われ、2日目の学力検査終了後に、面接が実施されます。
■入試データ | ||||
前期選抜 | 後期選抜 | |||
願書受付 | 2024年 1月12日(金)~18日(木) |
2024年 2月16日(金)~22日(木) |
||
検査 | 2024年 2月1日(木)~2日(金) |
2024年 3月6日(水)~7日(木) |
||
合格者発表 | 2024年 2月8日(木) |
2024年 3月15日(金) |
||
◆前期選抜 | ||||||
学校 | 学科 | 募集 定員 |
特色選抜 | 文化・スポーツ選抜 | ||
長崎東 | 普通 国際 |
35 | 調査書等:7 プレゼンテーション:3 |
男:柔道・剣道・バスケットボール・野球 女:柔道・剣道・野球・テニス 調査書等:5 面接:5 |
||
長崎西 | 普通 | 36 | 調査書等:6 基礎学力検査:2 面接(英語含む):2 |
男:バスケットボール・野球・水球・剣道 女:バスケットボール・野球・剣道 調査書等:6 面接:4 |
||
理系 | 8 | 調査書等:6 基礎学力検査:2 面接(英語含む):2 |
||||
長崎南 | 普通 | 60 | 調査書等:5 基礎学力検査:3 作文(400字以内40分):2 |
男:陸上・野球・ラグビー・サッカー・バスケットボール・吹奏楽 女:陸上・野球・ラグビー・サッカー・吹奏楽 調査書等:8 面接:2 |
||
長崎北 | 普通 | 60 | 調査書等:6 作文(ペーバーインタビュー):4 |
男:ラグビー・バレーボール 女:ラグビー 調査書等:4 面接:6 |
||
長崎 北陽台 |
普通 | 50 | 調査書等:6 基礎学力検査:3 面接:1 |
男:学校設置の部活動全般 女:学校設置の部活動全般 調査書等:6 面接:4 |
||
文理 探究 |
20 | 調査書等:6 基礎学力検査:3 面接:1 |
||||
◆後期選抜 | ||||||||||||
学校 | 学科 | 募集定員 | 調査書 | 学力検査 | 面接 | 国 | 社 | 数 | 理 | 英 | ||
長崎東 | 普通国際 | 125 | 3 | 6.5 | 0.5 | 150 | 100 | 150 | 100 | 150 | ||
長崎西 | 普通 | 164 | 1 | 8 | 1 | 150 | 100 | 150 | 100 | 150 | ||
理系 | 72 | 1 | 8 | 1 | 150 | 100 | 200 | 150 | 200 | |||
長崎南 | 普通 | 180 | 3 | 6 | 1 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | ||
長崎北 | 普通 | 180 | 2 | 7 | 1 | 150 | 100 | 150 | 100 | 150 | ||
長崎 北陽台 |
普通 | 150 | 3 | 6 | 1 | 100 | 100 | 150 | 100 | 150 | ||
文理探究 | 60 | 3 | 6 | 1 | 100 | 100 | 150 | 100 | 150 | |||