高校入試情報 / 長崎県の公立高校
2023 長崎県公立入試結果総評
■2023年度入試結果総評
入試制度が変更してから3回目の入試である今年度の公立高校の後期選抜の志願倍率については、例年激戦である長崎西理系コースの倍率が2.3倍と依然として高倍率となっています。一方で、一昨年度の長崎東高校に続、昨年度も長崎南高校が定員割れとなり、「長崎五校」全体の倍率は昨年並みとなりました。
生徒自己採点による平均点を見てみると、昨年度より全体平均点は上がっている一方で、数学の平均点は低いままとなっており、数学は難しかったことが伺えます。数学は、長崎五校全ての高校・コースで傾斜配点がかかるため、早い時期からの対策が必要です。
◆令和5年度公立高校入試 実施状況 | ||||||||||
学校名 | 学科名 | 全定員 | 前期等 合格者数 |
後期 定員 |
後期 受験者数 |
後期受験倍率 | ||||
今年度 | 昨年度 | |||||||||
長崎東 | 普通・国際 | 280 | 145 | 135 | 153 | 1.1 | ↑ | 0.9 | ||
長崎西 | 普通 | 200 | 30 | 170 | 130 | 0.8 | ↑ | 0.7 | ||
普通(理系) | 80 | 8 | 72 | 163 | 2.3 | → | 2.3 | |||
計 | 280 | 38 | 242 | 293 | 1.2 | → | 1.2 | |||
長崎南 | 普通 | 240 | 60 | 180 | 154 | 0.9 | ↓ | 1.1 | ||
長崎北 | 普通 | 240 | 60 | 180 | 242 | 1.3 | → | 1.3 | ||
長崎北陽台 | 普通 | 200 | 50 | 150 | 138 | 0.9 | ↓ | 1.1 | ||
文理探究 | 80 | 20 | 60 | 105 | 1.8 | – | – | |||
計 | 280 | 70 | 210 | 232 | 1.2 | – | – | |||
※長崎北陽台高校は、文理探究科設置初年度のため、比較データ無し | ||||||||||
◆令和5年度 高校別受験者 自己採点平均得点 (傾斜なし500点満点、小数四捨五入) |
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学校名 | 国語 | 英語 | 理科 | 社会 | 数学 | 合計 | ||
長崎東 普通国際 | 79 | 76 | 69 | 79 | 65 | 367 | ||
長崎西 普通 | 83 | 87 | 80 | 82 | 68 | 401 | ||
長崎西 理系 | 84 | 90 | 86 | 87 | 78 | 423 | ||
長崎北 普通 | 75 | 75 | 65 | 70 | 60 | 344 | ||
長崎北陽台 普通 | 74 | 78 | 62 | 70 | 64 | 347 | ||
長崎北陽台 文理 | 83 | 84 | 76 | 79 | 65 | 387 | ||
※集計対象生徒数が5名未満の高校は非掲載。 | ||||||||
長崎県教育委員会から公表されている小問ごとの配点と英進館が推測した採点基準をもとに、 自己採点をしてもらいました。英進館生(当日来た方のみ)の集計で作成しております。 あくまでも目安としてご覧ください。 |
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◆出題傾向
〔国語〕
大問四題構成。現代文2題(説明的文章・文学的文章)、古文1題、会話文と複数の資料をもとに答える問題が1題、出題された。記述の配点が本年は全体の30%で、これは過去5年では2番目に低かった。記述の文字数は、現代文が25字~60字、古文は30字。特に現代文の記述は、対策が必須だと思われる。
〔英語〕
1リスニング、2対話文、3英作文、4長文問題の4題構成。リスニングはここ2年すべて記号問題。2では、これまでは必ず図表を用いた問題が出題されていたが、令和5年度入試では出題がなくなった。文法力や語彙力を問う問題の難易度は年度により波があるものの、比較的難易度が安定している記述問題が配点の30~40%前後を占めており、特に英作文に関しては早めの対策が望ましい。
〔理科〕
大問8題。生物・物理・化学・地学の分野ごとに大問2題ずつ出題される。1・5に生物、2・6に物理、3・7に化学,4・8に地学が出題され、配点は各分野25点ずつ。各大問の小問数は5問、計40問程度である。記述問題は3題と、例年より少なめ。作図問題は例年通り2題ほどである。基本的な知識を正確に理解できているかを問う問題が多く出題される。
〔社会〕
歴史2題、地理2題、公民2題の6題で構成されている。大問1~6すべて、バランスよく出題されており、基本的な語句を書く問題が全体の40%を占めている。記述の配点は、例年は全体の20%前後あるが、本年は15%と低くなっている。基本を徹底的に行い、時間配分に気をつけて解くことが重要である。
〔数学〕
例年6つの大問で構成されている。1は小問集合、2は確率・方程式など、3は関数、4は立体図形、5は平面図形、6は思考力を問う問題となっている。配点の比率は1が30%を占めており、2~6がそれぞれ15%前後。6は難問が多く、差がつきやすいため、基本的な出題である1~5を取りこぼさないことが重要である。
◆英進館 長崎大予想!模試による入試データ | ||||||
学校名 | 合格ライン 偏差値 |
合格者 平均偏差値 |
合格者 最高偏差値 |
合格者 最低偏差値 |
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長崎東 普通国際 | 43.0 | 50.0 | 56.3 | 38.4 | ||
長崎西 普通 | 48.0 | 55.7 | 62.4 | 44.6 | ||
長崎西 理系 | 58.0 | 61.5 | 72.0 | 55.1 | ||
長崎北 普通 | 38.0 | 43.9 | 55.1 | 35.5 | ||
長崎北陽台 普通 | 40.0 | 44.0 | 52.1 | 34.6 | ||
長崎北陽台 文理 | 43.0 | 53.9 | 63.4 | 41.1 | ||