2024 熊本県公立高校の入試選抜方法
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2024 熊本県公立高校の入試選抜方法

熊本県公立高校の入試選抜方法

■入試制度の概要

通学区域については、以下の内容で実施されています。
① 3学区制
・ 県北学区(荒尾市・玉名市・山鹿市・菊池市・阿蘇市 等)
・ 県央学区(熊本市・合志市・宇土市・宇城市・菊陽町・益城町・御船町・甲佐町 等)
・ 県南学区(八代市・水俣市・天草市・上天草市・人吉市 等)
② 学区外枠は普通科については、13%となっています。
前期・後期選抜制における概要は以下の内容です。
① 前期(特色)選抜の募集人員を、募集定員の70%以内の範囲で当該高等学校長が定める。ただし、熊本市に所在する高等学校においては、募集定員の50%以内の範囲で当該高等学校長が定める。
② 前期(特色)選抜を実施する高等学校は、重視する観点を定め、その観点に沿って、学校独自検査(面接、小論文、実技検査等)の中から選抜方法を定める。(独自検査については、複数の組み合わせもある。)
③ 前期(特色)選抜試験で合格した場合は、必ず入学することが条件。
④ 絶対評価への不平等感を是正する目的で、後期選抜において調査書の評定を学力検査の得点を用いて補正する。
⑤ 後期選抜において、第1選考後の選考基準は各高校で定める。(熊本、第二、第一などは、概ね評定よりも学力検査重視)

令和5年度の後期選抜は、熊本高校1.50倍、済々黌高校1.33倍、熊本第二高校(普通)1.52倍、熊本第一高校(英語コース除く普通)1.76倍、熊本北高校(普通)1.56倍、必由館高校(普通)1.58倍と高倍率をキープしています。早い段階から、しっかりと目標を定めて準備していく必要があります。

令和6年度公立高校入試日程

1.前期(特色)選抜
出願期間 令和6年 1月19日(金)~1月24日(水)正午
前期(特色)選抜実施日 令和6年 2月1日(木)
結果の通知 令和6年 2月9日(金)
2.後期(一般)選抜
出願期間 令和6年 2月13日(火)~2月16日(金)正午
後期(一般)選抜実施日 令和6年 3月5日(火)・6日(水)
合格者発表 令和6年 3月13日(水)

 

 

■前期(特色)選抜制について

前期(特色)選抜では、特別な出願資格はありませんが、合格した場合は必ず入学することが条件となります。平成24年度からコースを除く普通科の前期入試が廃止されたことと、学力検査が実施されなくなったことが大きな変更点です。後期選抜のように共通の問題ではなく、各高等学校が重視する観点にそって、面接、小論文、実技検査、実験、自己表現、総合的な学習の時間の成果に発表に関するもの等、各高等学校長が定めた選抜方法によって選抜されます。令和4年度入試から募集人員は定員の70%以内(熊本市内は50%以内)の範囲で当該高等学校長が定めることになっています。前期(特色)選抜で各学校が重視する観点、募集人員、検査内容、具体的な選抜方法等は、後日熊本県教育委員会から発表されます。

■後期選抜制について

後期選抜では、入学者の選抜は調査書の記録及び学力検査の内容を総合して評価されます。募集定員は前期(特色)選抜の合格内定者数を差し引いた数になります。選抜方法の手順は次の通りです。
(1)5教科の学力検査の得点(各教科50点満点/検査時間は各50分)を合計し、合計点の高い順に順位をつけます。
(2)調査書の評定については、次の①~③の手順で総計点を算出し、総計点の高い順に順位をつけます。
  ① 学力検査を行う5教科については、教科ごとに、第1学年及び第2学年の評定に、第3学年の評定を2倍したものを加えて合計し、さらに、その合計点を、学力検査の得点を用いて補正します。
  ② 学力検査を行わない4教科については、教科ごとに、第1学年及び第2学年の評定に、第3学年の評定を2倍したものを加えて合計します。
  ③ ①で補正した5教科の合計点に、②の4教科の合計点を加えて総計点を算出します。
(3)受験者の中で、(1)の学力検査の順位、(2)の評定の順位が、ともに募集人員以内にある者を対象に、第1選考として、その中から合格者を決定します。
(4)第1選考での合格者数が募集人員に満たない場合、各高等学校長は、あらかじめ定めた選考基準に従って、第1選考の合格者以外の中から残りの合格者を決定します。

【補正方法】英進太郎君の場合
学力検査の得点合計  169点     補正後の評定の合計 137点

<学力検査の得点> <調査書の評定>
国語 36 1年 2年 3年 ×2 合計 補正
社会 30 国語 3 3 4 8 14 15
数学 28 社会 4 3 4 8 15 15
理科 35 数学 4 3 3 6 13 13
英語 40 理科 4 2 4 8 14 15
合計 169 英語 3 2 4 8 13 15
音楽 5 3 5 10 18
美術 4 2 3 6 12
保体 4 3 4 8 15
技・家 5 4 5 10 19
総計点 137

 

国語の学力検査の得点が36点、国語の評定が14点の場合の補正
得点
評定
50

48
47

45
44

42
41

39
38

36
35

33
32

30
29

27
26

24
23

21
20

18
17

15
14

12
11







20 20 20 19 19 18 18 17 17 16 16 15 15 14 14 13 13 12
19 20 19 19 18 18 17 17 16 16 15 15 14 14 13 13 12 12
18 19 19 18 18 17 17 16 16 15 15 14 14 13 13 12 12 11
17 19 18 18 17 17 16 16 15 15 14 14 13 13 12 12 11 11
16 18 18 17 17 16 16 15 15 14 14 13 13 12 12 11 11 10
15 18 17 17 16 16 15 15 14 14 13 13 12 12 11 11 10 10
14 17 17 16 16 15 15 14 14 13 13 12 12 11 11 10 10 9
13 17 16 16 15 15 14 14 13 13 12 12 11 11 10 10 9 9
12 16 16 15 15 14 14 13 13 12 12 11 11 10 10 9 9 8
11 16 15 15 14 14 13 13 12 12 11 11 10 10 9 9 8 8
10 15 15 14 14 13 13 12 12 11 11 10 10 9 9 8 8 7
9 15 14 14 13 13 12 12 11 11 10 10 9 9 8 8 7 7
8 14 14 13 13 12 12 11 11 10 10 9 9 8 8 7 7 6
7 14 13 13 12 12 11 11 10 10 9 9 8 8 7 7 6 6
6 13 13 12 12 11 11 10 10 9 9 8 8 7 7 6 6 5
5 13 12 12 11 11 10 10 9 9 8 8 7 7 6 6 5 5
4 12 12 11 11 10 10 9 9 8 8 7 7 6 6 5 5 4

※熊本県教育委員会ホームページより抜粋

◆後期選抜  数学・英語選択問題の学校別一覧(令和5年度)令和6年度分は検査実施日に発表されます。
数学及び英語の学力検査においては、県教育委員会の作成した選択問題から、各高校が自校の受検者が解答する問題を指定します。市内のほとんどの高校が難易度の高いB問題を選択しています。

済々黌 熊本 第一 第二 熊本西 熊本北 東稜 必由館 千原台
数学
英語

◆後期選抜における「第1選考後の選抜基準」(令和5年度)令和6年度分は後日発表されます。
 後期選抜の第1選考で合格者数が募集人員に満たない場合に、残りの合格者を決定する際の基準として、各高等学校があらかじめ定めるものです。

【熊本県立高等学校全日制課程】※一部高校のみ抜粋

学校名 学科・コース 第 1 選 考 後 の 選 抜 基 準
学科 コース
済々黌 普通 学力検査を行った5教科の検査得点の合計を5倍した点数と、第1選考で使用した調査書の評定の総計点とを合計し、合計点の高い順に順位をつけたものを選抜の主たる資料とする。
熊本 普通 学力検査5教科の得点合計を主たる資料とし、第1選考で使用した評定の総計点を参考として選抜する。
第一 普通 学力検査の順位を主たる資料とし、調査書を参考として選抜を行う。
普通 英語 学力検査(英語は得点を2倍して処理)の順位を主たる資料とし、調査書を参考として選抜を行う。
第ニ 普通 学力検査得点の合計点(250点満点)の順位を主たる資料とし、第1選考で使用した調査書の評定の総計点を参考として選抜する。
理数 学力検査得点合計(数学の得点を2倍にした300点満点)の順位を主たる資料とし、第1選考で使用した調査書の評定の総計点を参考として選抜する。
美術 学力検査得点合計(250点満点)と実技検査の得点(100点満点)を合計した得点(350点満点)の順位を主たる資料とし、第1選考で使用した調査書の評定の総計点を参考として選抜する。
熊本西 普通 学力検査の得点合計を選抜の主たる資料とし、調査書を参考として総合的に選抜を行う。
普通 スポーツ 実技検査の得点合計を選抜の主たる資料とし、学力検査の得点合計及び調査書を参考として総合的に選抜を行う。
サイエンス情報 学力検査の得点合計を選抜の主たる資料とし、調査書を参考として総合的に選抜を行う。
熊本北 普通 学力検査を行った5教科の検査得点の合計を2倍した点数と、第1選考で使用した調査書の評定の総計点を合計し、合計点の高い順に順位をつけたものを選抜の主たる資料とする。
理数 学力検査を行った5教科の検査得点(数学は得点を2倍)の合計を2倍した点数と、第1選考で使用した調査書の評定の総計点を合計し、合計点の高い順に順位をつけたものを選抜の主たる資料とする。
英語 学力検査を行った5教科の検査得点(英語は得点を2倍)の合計を2倍した点数と、第1選考で使用した調査書の評定の総計点を合計し、合計点の高い順に順位をつけたものを選抜の主たる資料とする。
東稜 普通 学力検査得点合計(250点満点)を選抜の主たる資料とし、調査書を参考として選抜を行う。
普通 国際 学力検査得点合計(英語の得点を2倍した300点満点)を選抜の主たる資料とし、調査書を参考として選抜を行う。
普通 理数 学力検査得点合計(数学の得点を2倍した300点満点)を選抜の主たる資料とし、調査書を参考として選抜を行う。

公立高校後期選抜 受検者数と倍率の推移(平成31年度~令和5年度)

【公立後期】 平成31年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度
学校名 学科
コース
定員 出願
者数
倍率 定員 出願
者数
倍率 定員 出願
者数
倍率 定員 出願
者数
倍率 定員 出願
者数
倍率
熊本 普通 400 597 1.49 400 584 1.46 400 559 1.4 400 555 1.39 400 599 1.5
済々黌 普通 400 611 1.53 400 634 1.59 400 625 1.56 400 664 1.66 400 533 1.33
第一 普通 320 586 1.83 320 556 1.74 320 642 2.01 320 573 1.79 320 564 1.76
英語 30 43 1.43 30 45 1.5 30 40 1.33 30 39 1.3 30 34 1.13
第二 普通 320 536 1.68 320 430 1.34 320 440 1.38 320 509 1.59 320 487 1.52
理数 24 39 1.63 24 29 1.21 20 28 1.4 20 42 2.1 20 33 1.65
熊本北 普通 280 380 1.36 280 371 1.33 280 417 1.49 280 471 1.68 280 437 1.56
理数 20 34 1.7 20 54 2.7 20 27 1.35 20 41 2.05 20 31 1.55
英語 20 17 0.85 20 28 1.4 20 12 0.6 20 20 1 20 26 1.3
東稜 普通 280 329 1.18 280 394 1.41 280 291 1.04 280 330 1.18 280 386 1.38
国際 20 23 1.15 20 19 0.95 20 22 1.1 20 18 0.9 20 22 1.1
理数 20 14 0.7 20 23 1.15 20 14 0.7 20 21 1.05 20 18 0.9
熊本西 普通 280 288 1.03 280 196 0.7 280 184 0.66 280 213 0.76 280 264 0.94
サイエンス
情報
20 17 0.85 20 24 1.2 20 16 0.8 20 15 0.75 20 19 0.95

※熊本西高校は、令和2年度より、理数科をサイエンス情報科と名称と変更しています。
※(倍率)=(出願者数)÷(定員)

後輩達への激励記

「積み重ね」熊本高校1年 Aさん(熊本高校、早稲田佐賀高校、熊本学園大学附属高校 合格)

 努力が苦手で高校受験をするまで何かを本気で頑張るような経験さえなかった私がなぜ憧れの熊本高校へ合格できたのか、合格のために大切だと思うことを記そうと思う。あくまで自論だから参考程度にしてほしい。合格のために必要だと思うことは二つある。
 一つ目は行動力だ。「五時になったら勉強を始めようかな。いや六時からにしよう。いやもう少し。」当初の予定から三時間以上経ち明日の朝からになる。朝から頑張ろうとしている自分に感心すらする。こんな経験がある人は多くいるだろう。毎授業の宿題をしなかったり小テストの点数が悪かったりしたときの言い訳は無限にできる。しかし入試結果に言い訳をしても無駄だ。行動に移すことは基本中の基本だが、とても面倒で難しい。だからまずは自習室に行く、五分だけするなど勉強を始めるハードルを下げてみてほしい。このようなほんの少しの行動の積み重ねが入試結果を大きく左右するだろう。
 二つ目は英進館の仲間たちと自分自身を高め合うことだ。中学校一年生の冬、部活動の影響などで勉強に対する意識が低くなり偏差値が大幅に下がった結果、クラスが落ちてしまったことがある。そんなときに上のクラスで自分よりも頑張っている仲間たちを見ると、落ち込む暇もなくもっと頑張ろうと自分の勉強に対する意識を高めることができた。このような経験が英進館ではたくさんできる。友達であり、ライバルのような仲間たちと切磋琢磨することは自然と自分を頑張らせてくれると思う。
 このように、英進館は頑張ることが大嫌いな私でさえ頑張らせてくれるような場所だ。毎授業に集中して取り組み、小テストで満点を目指す。その小さな努力を積み重ねて実力テストに臨む。さらにそれを積み重ねることで模試へと繋がり、最後には入試へと繋がる。「千里の道も一歩から」という言葉がある通り大きなことをなすためには、小さなことの積み重ねが大切だ。小さなことでいいからまずは行動に移してほしい。そして同じ英進館の仲間たちと自分自身を高め合ってほしい。本番が近づくにつれてこのままで大丈夫なのかと不安になるかもしれないが、それは当たり前のこと。今までの努力を発揮できるか怖くなっている証拠だ。そんなときは不安になれるほど頑張れているのだと考えてみよう。少しは自分の自信がつくはずだ。英進館の先生方、そして自分の努力を信じて最後まで走り抜けてほしい。
 最後に熊本本館の先生方、私を導いてくださり本当にありがとうございました。先生方が教えてくださったことを生かしてこれからも頑張っていきます。

(「巣立ち」より一部抜粋)