高校入試情報 / 熊本県の公立高校
2023 熊本県公立入試結果総評
2023年度入試結果総評
2023年度入試の前期・後期選抜制における概要は以下の内容です。
①前期選抜の募集人員は定員の50%以内とする。(熊本市に所在する高等学校において)
②絶対評価への不平等感を是正する目的で、後期選抜において調査書の評定を学力検査の得点を用いて補正する。
③後期選抜において、第1次選考後の選抜基準は各高校で定める。(熊本高、第二高、第一高などは、概ね評定よりも学力検査を重視)
前期選抜が実施された学科やコースでは2度の受験機会を生かそうとする受験生が多く、前期選抜の志願倍率は相変わらずの高倍率となりました。しかし、コースを除く普通科では、平成24年度から前期選抜が廃止され、後期選抜のみの一発勝負となっています。
後期選抜においては、最難関の熊本高校は2022年度の1.39倍から1.50倍、済々黌高校が1.66倍から1.33倍、第二高校(普通)が1.59倍から1.52倍、第一高校(普通)が1.79倍から1.76倍と、いずれの高校も激戦となりました。入試問題の難易度については、例年並みでした。どの科目も、試験時間50分で解くには問題数が多く、記述式の問題や難易度の高い問題も出題されるため、短時間で、正確に文章を読みとり、正解を導く力、表現する力が必要です。熊本市内の上位校の合格を手にするには、早くから準備し、高い学力をつけ、入試レベルの問題を数多くこなしておくことが重要です。
熊本県の公立高校入試の平均点推移は下記のようになっています。平成31年以降、顕著に難化が進み、令和4年度は、ここ数年の中で最も平均点が低くなりました。今後もこの傾向は続くものと予想されます。平均点が満点の50%を切っていることを考えると、決して易しい問題とは言えません。合格を確実に手にするためには、十分な準備をしておくことが必要です。
熊本県 公立高校入試 受検者平均点推移(各50点、計250点満点) | |||||||||
H29 | H30 | H31 | R2 | R3 | R4 | R5 | |||
国語 | 26.2 | 29.7 | 26.9 | 25.4 | 20.5 | 24.8 | 25.4 | ||
社会 | 27.8 | 27.7 | 25.5 | 23.6 | 23.6 | 21.7 | 24.9 | ||
数学 | 22.3 | 24.2 | 22.7 | 22.2 | 22.9 | 23.3 | 26 | ||
理科 | 23.3 | 21.8 | 23.5 | 21.8 | 26.4 | 23.5 | 19.7 | ||
英語 | 29.9 | 29.5 | 28 | 24.3 | 26.2 | 22.7 | 23.3 | ||
合計 | 129.6 | 132.9 | 126.5 | 117.4 | 119.6 | 116 | 119.3 | ||
*R3・・・感染症対策での長期休講に伴い、入試範囲中3学習内容一部削除内容ありの年度。 | |||||||||