高校入試情報 / 長崎県の公立高校
2024年度入試 長崎県公立入試 結果総評
2024年度入試結果総評
入試制度が変更してから4回目の入試である今年度の公立高校の後期選抜の志願倍率については、例年激戦である長崎西理系コースの倍率が2.4倍と依然として高倍率となっています。昨年度は定員割れがなく志願者が分散され、「長崎五校」全体の倍率は昨年並みとなりました。
県平均を見てみると、数学は得点率50%をきっており、また国、理、社においても50%台と得点率は低く出ています。公立入試の問題レベルは適切であるため、早い段階から実践的な問題を解けるようにするために準備が必要。また入試制度が変わる今年度入試は県から出されているサンプル問題を確認し準備しましょう。
長崎県教育委員会から公表されている小問ごとの配点と英進館が推測した採点基準をもとに、自己採点をしてもらいました。英進館生(当日来た方のみ)の集計で作成しております。あくまでも目安としてご覧ください。
県平均は県庁の成績資料より引用。
◆出題傾向
〔国語〕 県平均54.3
大問四題構成。現代文二題(説明的文章・文学的文章)、古文一題、会話文と複数の資料をもとに答える問題が一題、出題された。記述の配点が本年は全体の42%だった。記述の文字数は、現代文が25字~50字、古文は18字。今年度のサンプル問題では100字の出題があったため、現代文の記述は、対策が必須だと思われる。
〔英語〕県平均62.3
1リスニング、2対話文、3英作文、4長文問題の4題構成。リスニングはここ3年すべて記号問題。記述問題が配点の30~40%前後を占めており、特に英作文に関しては早めの対策が望ましい。10語以上の記述だったのが今年出題予定のサンプル問題では『20語以上』と変化をしているところに注意が必要。
〔理科〕県平均56.4
大問8題。生物・物理・化学・地学の分野ごとに大問2題ずつ出題される。1・5に生物、2・6に物理、3・7に化学,4・8に地学が出題され、配点は各分野25点ずつ。各大問の小問数は5問、計40問程度である。記述問題は4題と、平年並み。作図問題は例題2題ほどだが、1題だった。基本的な知識を正確に理解できているかを問う問題が多く出題される。
〔社会〕県平均58.5
歴史2題、地理2題、公民2題の6題で構成されている。大問1~6すべて、バランスよく出題されており、基本的な語句を書く問題が全体の40%を占めている。記述の配点は、例年は全体の20%前後あるが、本年も例年通り23%ほどだった。基本を徹底的に行い、時間配分に気をつけて解くことが重要である。サンプル問題を確認し、記述量が増えることも想定されるので早い段階からの準備が必要。
〔数学〕県平均49.4
例年6つの大問で構成されている。1は小問集合、2は確率・方程式など、3は関数、4は立体図形、5は平面図形、6は思考力を問う問題となっている。配点の比率は1が30%を占めており、2~6がそれぞれ15%前後。6は難問が多く、差がつきやすいため、基本的な出題である1~5を取りこぼさないことが重要である。