2025年度入試 広島県公立入試 結果総評
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高校入試情報 / 広島県の公立高校

2025年度入試 広島県公立入試 結果総評

2025-09-13更新

 広島県の公立高校入試は令和5年度から選抜方法が大きく変わりました。これまでは、推薦入試にあたる選抜Iが2月上旬に、一般入試であった選抜IIが3月上旬に実施されていました。令和5年度からは2回の入試が一本化されて、2 月末に2日間(学校によっては 3 日間)の日程で一次選抜(一般入試)が実施されています。
令和 7 年度の一次選抜の最終志願者数は全日制で 14,417 名。全日制の定員の合計は 14,668 名で、志願倍率は 0.98 倍でした。
最終的な受検者数が 14,284 名だったため、受検倍率は 0.97 倍でした。昨年(令和 6 年度)は志願倍率が 1.01 倍、最終的な受検倍率 0.99 倍で、全日制全体の倍率は減少傾向が続いています。
広島県の公立高校入試は 2006 年度からすべての県立高校の学区が廃止され、通学区域が全県一円となっているため市内の人気校の倍率が高くなる傾向にあります。
全体志願倍率は 0.97 倍ですが、トップ校である基町高校(普通)は受検倍率が 1.12 倍。2番手校の舟入高校(普通)は 1.36 倍。国泰寺高校(普通)1.72 倍、皆実高校(普通)1.60 倍など、市内の人気校は倍率が高くなっています。

 

 令和 5 年度入試と令和 6 年度入試は近年の中でも高い平均点となりましたが、令和 6 年度入試は一転して5 教科平均が 22.6 点と、昨年度より 3.5 点下がりました。
国語の 21.4 点、数学の 19.6 点は過去 10 年の中で最も低い得点となっています。平均得点率が 50%を超えたのは、26.2 点の理科のみです。
他都道府県と比較しても平均点が低い結果となっています。
ただし、いわゆる「難問」という類の出題が多いわけではなく、科目によらず長文の問題が多いために設問の意図の理解や条件の整理が難しかったり、記述問題の割合が高いために解答のまとめ方が難しかったりすることなどが理由として考えられます。
問題文を丹念に読み解く力や、条件を整理する力、そして自分の解答をまとめる力をしっかりと身につける必要があります。