高校入試情報 / 大分県の公立高校
2026年度入試 大分県公立高校の入試選抜方法
2025-09-24更新
■推薦入学者選抜
1.推薦入試の現状
推薦入試は、各中学より学校長の推薦を受けた生徒に対し、一般入試のような学科試験ではなく、面接・小論文や適性検査(実技)などが課される試験です。大分県立高校の推薦入試には、下記A・Bの2種類があります。
但し、安心院高校・由布高校の各普通科のような、連携型中高一貫教育の入学者選抜は含みません。
一つの中学校から同じ高校に推薦される生徒は、内申点・日頃の学校の生活態度・課外活動などを考慮して、担任の教師より推薦され、最終的に中学全体(校長・教頭及び教員によって組織する選考委員会)で決定されます。
3校4学科で行われる実技中心の推薦A(募集122人)は、令和7年度は131人の志望で、倍率は1.07倍。大分舞鶴高理数科が1.3倍、別府翔青高は0.96倍、芸術緑丘高は1.07倍でした。また、推薦B(面接・小論文など)は全日制で募集1163人に対し1051人となり、倍率は0.90倍でした。大分市内の主要公立高校の倍率は、上野丘高普通科が1.89倍、大分舞鶴高普通科1.38倍、大分西高総合学科1.58倍、大分豊府高普通科1.50倍、大分雄城台1.22倍などとなっています。
2.推薦入試の選考方法と内容
選考方法 面接・作文・適性検査などの結果と、中学校から提出される調査書や推薦書などの書類とを総合して選考されます。内申点が高くないと推薦入試での合格は難しくなります。
試験内容…適性検査・面接・小論文
3.面接での質問内容例
4.小論文のテーマ…過去の問題例
■第一次入学者選抜(一般入試)
一般入試の募集人員は、各学校の入学定員から推薦入試合格内定者数を減らした数で発表されます。推薦入試で合格が内定した生徒は、一次入試に出願できません。選抜方法は、学力検査の得点(300点満点/5科目×60点;各50分)と9科目の調査書、また一部の学校においては、適性試験や面接を総合的に見て合否を決定します。その際、調査書の合計点と学力検査成績の比率は、下表のように高校ごとに決まっており、面接の実施の有無も高校によって異なります。
■問題の難易度
毎年、大分県教育委員会が公立高校の全受験者の得点を集計し、平均点を発表しています。過去3年の結果を下表にまとめました。令和6年度は令和5年度と比較して、数学が平均で1.2点、社会が平均で7.2点、理科が9.4点程度増加し、国語・英語を除いては取り組みやすい内容となっていました。令和7年度においては、社会が平均で5.1点、理科が平均で12.1点下がっており、難易度が上がりました。大学入試改革の影響で思考力・判断力・表現力を求める試験に変わっていくなか、今後も情報と情報を関連付け整理する力や、目的や相手に応じて自分の考えをまとめ表現する力を計る問題が出題される可能性が高いと考えられます。大分県の公立入試は年毎の平均点変動が大きいため、過去の傾向を把握しながら、しっかりとした入試対策に取り組む姿勢が必要となります。
■第二次入学者選抜
推薦入学者選抜、第一次入学者選抜の結果、定員に達しなかった高校が実施する、いわゆる「二次募集」です。令和8年度入試から一次試験の得点と調査書で選抜が行われる制度が導入されるようになりました。第二志願校について、普通科は出身中学校のある市町村ごとに主眼可能な複数高校が設定されます。専門学科や総合学科にはエリアの設定はありません。