【鹿児島県】志學館中等部
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中学校紹介&傾向と対策

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【鹿児島県】志學館中等部

志學館中等部

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2023入試データ

試験日 合格発表日 募集人数 志願者数 実受験者数 合格者数
1月 9日 1月 11日 120名 292名 287名 非公表

2023科目毎データ

国語 算数 社会 理科 合計
試験時間 60分 60分 40分 40分
配点 120点 120点 80点 80点 400点
最高点 106点 120点 73点 68点 353点
合格最低点 非公表
合格者平均点
受験者平均点 55.6点 70.3点 46.1点 36.1点 208.1点

学校の特色

「学力開発」と「人間性開発」を両輪とする教育
「学力開発」
・豊富な英語の授業時間数と2名の外国人講師により、ネイティブな英語に触れられる機会の確保。
・高等部のサマースクールでは、講座制の授業を導入することにより、個々の必要とする教科・科目の選択ができる
「人間性開発」
・自主的・主体的に行動できる人間の育成を目的に、学校行事を生徒主体で企画・運営・実施している。

学校情報

  1. 入学時納入金 ※入学までに納入しなければならない費用(入学申込金・施設費・制服代などすべて)の合計
    男子 150,260円  女子 159,120円(兄弟姉妹が在籍する場合は入学金が半額になる。)
  2. 毎月の納入金合計 ※中学1年次に毎月必要になる費用(授業料・教育充実費・施設費・積立金などすべて)の1か月の合計
    51,000
  3. 特待制度
    第一種特待奨学生:34,000円/月支給
    第二種特待奨学生:17,000円/月支給
    学園奨学生:15,000円/月支給(遠隔地からの通学生には距離に応じた交通費の補助がある。)
  4. 学生寮
    1学年の定員:15名程度

    入寮時納入金合計:40,000円
    毎月の納入金合計:71,500円

高校進学情報

高校からの入学定員:40~50名
高校1年から高校からの入学者との混合クラス

主な大学の入試推薦枠

早稲田大学(2名),慶應義塾大学(2名),明治大学(1名),中央大学(3名),立教大学(3名),
関西学院大学(6名),同志社大学(3名),北里大学(1名),東京理科大学(1名),津田塾大学(1名),
福岡大学(1名) など多数

2023年度 主な大学の合格実績

国公立大学 私立大学
東京大学 1名 慶應義塾大学 1名
大阪大学 1名 早稲田大学 3名
東京海洋大学 1名 自治医科大学 1名
電気通信大学 1名 国際医療福祉大学 3名
九州大学 1名 立教大学 3名
長崎大学 1名 中央大学 2名
鹿児島大学 18名 産業医科大学 1名
宮崎大学 2名 福岡大学 10名
名古屋市立大学 1名 久留米大学 8名
合計 32名 合計 161名

大学進学情報

① 理系は、医療系学部・学科への進学者が多い。
・医学部医学科へ計16名合格
(鹿児島大学2名、佐賀大学1名、自治医科・産業医科・埼玉医科・東京女子医科大学など私立大各1名、
久留米・福岡大学各2名など)
・歯学部へ6名合格  ・薬学部へ33名合格  ・獣医学部へ5名合格 など
② 文系は、法学部・経済学部・経営学部・商学部への進学者が多い。
・法学部へ17名合格  ・経済学部へ18名合格  ・経営学部へ3名合格 ・商学部へ7名合格 など

傾向・難易度・対策

◆国語◆
【傾 向】
今年も例年通り、大問1が論説文、大問2が小説文の2題構成であった。漢字の問題は本文中から出題され、書き問題が9問、読み問題が1問と例年通り(各2点の20点分)。記述問題が昨年より2つ増え9問出題された。自由記述問題の字数も40字増加し、全体の記述字数は360字から445字と大幅に増加した。

【難易度】
昨年の受験者平均点70.7点に対し、今年は55.6点と難易度は大きく上がった。今年度は120点満点中、約5割程度が目安となる。文章のテーマは説明文が人間関係、物語文は家族関係で、練習を積んだ受験生にとっては読み慣れたものであるが、条件記述で書く総字数が約445字もあることを考えると、試験時間60分で解くのは決して容易ではない。「漢字」「記号選択問題」に関してはそれほど難しくはなく基本的なものが多い。記述に関しては理由を問う問題と意味や内容を問う問題が多く出題されている。

【対 策】
漢字の問題を必ず点数に結び付けたい。日頃から書き取りを中心に練習を積んでおこう。語句の問題では「四字熟語・慣用句・ことわざ」などの基本的な知識を身につけよう。また、昨年と今年は出題されていないが、言葉の意味を問う問題も出題されるため、文章中のわからない言葉を、まずは前後の文章から意味を推測し、その後で辞典で調べることを習慣にしよう。記述対策としては、条件がすべて「何字以内」となっているため、字数が少なくても発問に対する的を射た答えであれば部分点がもらえる。日々の宿題でも空欄の解答だけは避けるように心がけよう。

〇こんな問題がでました


◆算数◆

【傾 向】
試験時間は60分。大問数は5、設問数は22で昨年より4問少ない出題であった。算数は120点満点で1問の配点が5点前後と高いため、計算などのケアレスミスは許されない。問題は、計算・小問集合、規則性の問題、時間を絡めた比例の問題、平面図形、容積の問題などの単元を中心に出題されている。大問1は小問が10問、大問2~5は小問がそれぞれ3問出題されている。

【難易度】
大問1の小問集合は、標準的な内容ではあるが、数の問題・平均・場合の数・平面図形(角度、面積)など広範囲に渡るので、計算ミスによる失点に注意し、確実に得点したい問題であった。大問2~5は、正確な計算力と時間を要する問題であり、一定レベルの知識がないと解けない問題も多いが、しっかり勉強をしていれば確実に得点に結びつく問題であった。なお、大問2以降の大問は、途中の小問(1)や(2)まで得点できれば、合格ラインをクリアできる。大多数の受験者が解ける問題を失点しないことが大切である。

【対 策】
合格ライン突破のためには、計算や小問など基本問題の割合が多いため、普段の計算練習をやり直しまできちんと終わらせることが重要である。また、解ける問題を見極め、それらをどれだけ得点に結びつけるかが合否を分ける。まずは、テキストに出題される典型的な問題を多くこなし、解放パターンをマスターすることが大事になってくる。特に、規則性や数に関する問題は、日頃から条件を整理しつつ、途中の考え方を書いてまとめることが肝要である。早期に基本事項を整理し、少々難易度の高い問題で、たとえ最後の答えに至らなくても「途中の過程を書く」ことに意識して演習を繰り返すことが重要である。また、鹿児島の学校ではよく出題されているが、「身近にあるもの」を算数の知識で解く問題にも要注意である。

〇こんな問題がでました

◆社会◆
【傾 向】
今年度は、昨年度と同様に大問4問構成で、地理・歴史・公民から出題された。地理は日本地理を中心に、関係の深い国や地方の形などが出題された。歴史は、全ての時代からまんべんなく出題されており、一昨年のような近現代に偏った出題はみられなかった。公民は、日本国憲法をなど政治分野を中心に、円高・円安など経済分野の問題も出題された。また、論述問題が4題出題されており、語句の暗記だけでは対応が難しい問題もある。各分野にわたり、資料・図・表を利用した幅広い知識と思考力が求められる。

【難易度】

【対 策】
地理分野は教科書レベルの知識に加え、地方の形など資料による問題を訓練しておく必要がある。歴史分野は、各時代別の主要な人物・政治・社会・文化の内容を確認し、その流れをしっかりと把握しておくこと。公民分野は、憲法や政治分野はもちろん、経済分野・国際連合・環境問題の時事的内容まで含めて幅広く学習しておく必要がある。また、思考型の問題対策として、自分の考えを短い文章で書く練習が望まれる。

〇こんな問題がでました

◆理科◆
【傾 向】
大問3題構成。大問1は小問12問からなる小問集合で、物理化学生物地学のすべての分野からバランスよく出題されている。大問2は会話文からの総合問題で、満潮水位と月の形・地層の順番・食物連鎖・光の屈折・てこ・動物の体のつくり・食塩水の応用となっている。大問3は生物分野からの出題で、DNAのつくり,PCR検査の仕組みで時事的な内容から出題されている。

【難易度】
大問1の小問数が昨年度の8問から12問に増加したものの,難易度としては基礎的な知識を問うものがほとんどである。逆に,記述問題は昨年度の4問から1問に減少している。応用問題については複雑な計算は不要で,設問の設定を理解する力が必要である。特に大問2のてこ,食塩水の問題は,図や文章を読み取って題意を理解する必要がある。大問3のDNAの問題については,基本的な生物の知識と初見の設定を理解する力が必要である。

【対 策】
まずは基本~標準レベルの問題で失点しないように、基礎固めをすることが何より重要である。また,初見のグラフや図が表す意味を時間内に読み取る練習も必要である。色々な学校の過去問演習を通じて慣れていくとよい。4分野の全単元をかたよりなく学習し、入試本番では落ち着いて解けるところをしっかり解いて得点を積み重ねよう。

〇こんな問題がでました