【福岡県】福岡教育大学附属中学校
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中学校紹介&傾向と対策

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中学入試情報 / 中学校紹介&入試問題分析

【福岡県】福岡教育大学附属中学校

福岡教育大学附属中学校

傾向・難易度・対策

◆国語◆
【傾 向】
2023年度の問題構成は、文章問題2題である。文章種別は説明文と物語文である。ここ数年、全体の問題量は大きく変化はしていないが、熟語の構成が出題されたり、言葉を考えて書く問題が出題されたりと、様々なパターンの出題が見受けられる。また、昨年度に続き、話し合いの様子の読み取り問題が出題された。全体的な出題内容は比較的答え易い問題となっている。

【難易度】
しっかりと対策を重ねてきた受験生には取り組みにくい問題ではなかったと思われる。問題自体はシンプルなものが多く、文章をていねいに読み、設問の意図するところをしっかりと理解できれば、文章中から答えを見つけ出すことができるものがほとんどだった。また、4年連続で、記号選択と文章中からの書き抜き問題ばかりで、記述式の問題が1問も出題されなかった。この点は、受験生にとっては非常に取り組みやすく感じたのではないかと思われる。

【対 策】
福岡教育大学附属中学校の入試問題は、いかにミスをしないかが合否をわけると言える。そのため、文章読解力はもちろん、あらゆる語句知識を確実に身につけておかなければならない。単純な漢字の読み書きはもちろん、類・対義語や熟語の構成、ことわざ・慣用句など幅広く覚えるためにも小テストの学習に日頃からしっかり取り組みたい。文章の内容を正しく理解することが要求されるため、文章を精読する習慣もつけておきたい。

〇こんな問題が出ました ※大問二の答えは省略しております。

◆算数◆
【傾 向】
問題数は大問6問で全小問数は13問であった。(大問5の(2)が削除問題となっており、削除されていなければ小問14問)。全体的に取り組み易い計算・文章題が多い。例年パターンは決まっており、大問1は、小問集合で5~6問。大問3は平面図形で、相似と面積比が出ることが多い(昨年だけは、長方形の外をひもで繋がれた犬が動ける面積)。大問4は規則性、大問5は水そう、大問6は速さのダイヤグラムとなっている。大問2だけは、単元は固定されず、食塩水や仕事算、売買損益、時計算などの文章題が出題されている。
また、大問1の小問集合の最後の問題は、円グラフか帯グラフの出題が多いことが附属の特徴の1つだったが、指導要領改訂後は、資料の読み取りの問題が出題され、2年連続で中央値を求める問題となっている。

【難易度】
福岡教育大附属中では、大問3~6の(1)は簡単で、(2)が難しいパターンが多い。しかし、今年は、大問6の(2)の速さのダイヤグラムも例年に比べると解きやすく、大問4の(2)は、書き出してみさえすれば、答えにたどり着くこともできた。最も難しく感じたのは、大問3の平面図形ではないかと思われる。相似と面積比の問題だが、線を延長するなどして、相似を作り面積比を考えないといけないので、手順は複雑。ただし、特殊なやり方ではなく、小6で夏期講習から使用する「赤単」テキストに類題が掲載されている。

【対 策】
問題数が少ないため、1問の重みがとても大きい。普段から間違ったところを発見し、対策を講じてミスを減らしていく必要がある。出題パターンがはっきりしている学校なので、頻出の単元の演習量を増やし、徹底的にこだわろう。小6の夏期講習で使用する「赤単」に類似の問題が多くあるので、このテキストを何度も解いて、苦手なところを克服しよう。

〇こんな問題が出ました

◆社会◆
【傾 向】

小問は例年15問程度で、小問内の語句・記号完解の問題がいくつかある。また、記号選択問題が多用されている。どの分野においても、地図・写真・資料・グラフが多用されており、与えられた情報から判断する問題が多い。

【難易度】
グラフや表を読み解き選択肢の正誤を判断する問題が非常に多く、人物・語句などの単純な知識を問う出題は少ない。グラフや表は比較的読み取りやすい内容にまとめられているが、資料から読み取る練習が不足していたり、社会の知識が曖昧だったりすると解答は難しい。

【対 策】
地理分野は特に統計資料の読み取りの練習を数多くすること、歴史分野は各時代の人物や史料についての学習や、地図で場所を確認することと、年号暗記で流れを整理すると効果的である。公民分野は、日本国憲法の内容や政治機関のそれぞれの働きに特に力を入れて学習してほしい。重要語句・出来事の簡単な説明をノートにまとめていく練習をつんでおこう。

〇こんな問題が出ました

◆理科◆
【傾 向】
2019年度までは大問数が7問であったが,2020年度から大問数が4問に減少。今年も地学・物理・化学・生物の各分野からそれぞれ大問1題ずつ出題されている。全体での小問数は17問。解答方法は,ほぼ記号選択問題で占められている。過去に多かった記述や作図問題は近年少なくなっており,今年は2題のみ出題された。

【難易度】
例年,難易度にほとんど変化はない。学校の教科書内容を中心とした問題,中学入試理科における標準レベルの問題で占められており,全般的には基礎知識の定着を問われる問題になっている。問題数も決して多くはないので,試験時間に対しても余裕があるはずである。ただし,合格を目指すなら,いかにミスを少なくし高得点をとれるかが勝負である。

【対 策】
学校教科書レベルの正確な知識を問う内容なので,教科書のすみずみまで理解をしておくことが必要である。念のため,過去に出題例のある作図や記述問題への対策として,学校教科書の文章を読み込み,図や写真に注目しておいたほうがよい。また,他の私立中学の入試問題を数多くこなし,標準レベルの問題への対応力を十分に磨いておく。さらに,日ごろからケアレスミスを少なくし正確な解答ができるよう,問題文をよく読み,答案をしっかり見直す習慣づけが必要である。

〇こんな問題が出ました