【佐賀県】佐賀大学教育学部附属中学校
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中学校紹介&傾向と対策

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中学入試情報 / 中学校紹介&入試問題分析

【佐賀県】佐賀大学教育学部附属中学校

佐賀大学教育学部附属中学校

傾向・難易度・対策

◆国語◆
【傾 向】
2023年の問題は、昨年度と同じく漢字・語句問題1題・文章問題1題・作文1題の3題構成であった。大問一の漢字・語句問題では、漢字の読み、漢字の書き、主語述語、修飾・被修飾の関係、そして穴埋めによる慣用句の作成と問題の種類が多岐にわたっており、広範な知識が求められている。大問三の作文は、「生徒が書いた作文」の不適切な部分を【条件】に従い適切な形に直して書かせるものであった。

【難易度】
大問一の漢字・語句問題は決して難度が高いものではないが、幅広い知識が求められている。大問三の作文は「資料読み取り型」や「文章修正型」など、どのような問題が出されるか、予想がつかないものになっており、幅広い知識を持っておくとともに、多くの問題に触れる等、事前の対策が必須である。加えて、大問二の文章問題(論説文)は文章の量と設問数は多くないが、時間の使い方も含めて、高い処理能力が求められている。難易度は上昇傾向にあるといえる。

【対 策】
近年の作文問題は、提示された文章を修正するものやポスターや新聞記事などの複数の資料を分析し、その情報をもとに自分の考えを作文させるというような様々なタイプの問題が出題されている。そのため、類題を使って練習を積む必要がある。また、敬語や副詞及び助詞の用法に関する知識などを中心にして、出題の内容が多岐にわたっているため、普段の学習では知らない言葉の意味を調べる習慣をつけることで、語彙を増やし、読解力を養成していくことが必要である。

〇こんな問題が出ました

◆算数◆
【傾 向】
佐賀大学附属中の入試問題は,昨年と同様で大問数は3つで構成されている。大問1は小問集合9題,大問2,大問3ともに記述式の問題が出題されている。今年度は,大問1は計算問題中心で,公約数,速さ,平均,平面図形,立体図形,資料の整理から出題されている。大問2は立方体を正面から直方体,上から円柱をくりぬいた立体の体積を求める問題。大問3はパスカルの三角形から出題されている。

【難易度】
例年,各単元からバランスよく出題されており,大問1の小問集合は基本的な問題が出題されている。また,後半の記述問題は毎年,割合や速さや規則性,平面図形や立体図形などの単元から標準的な問題が出題されている。そのため,全体としては,難易度の高い問題はさほど見られない傾向にあり,各学校で使用している教科書の内容からしっかりと出題されている。

【対 策】
佐賀大学附属中の対策は,完全記述の問題が例年大問数で2問から3問出題されているので,オリジナルテストや模試の復習の際に図や表,式などを丁寧に書いて,問題を解いていく習慣をつけていくことが最も肝要なことである。また,学校の教科書の内容を深く理解し,学習内容をふまえて自分の考えを言葉に書き,ほかの人の考えを聞き入れることによって,多様な考え方を身につける習慣も大事な対策のひとつである。

〇こんな問題が出ました

◆社会◆
【傾 向】

地理分野は,日本の林業に関する問題が出題された。例年通り,資料とグラフを読み取り,変化や理由を答える,記述問題が出題された。歴史分野は昨年同様,政治史に関する問題が出題された。出題範囲は,飛鳥時代から江戸時代であった。公民分野では,過去頻出だった,自分の意見を答える記述問題は出題されなかった。基本的な知識事項を答える問題が3問,グラフを読み取り,理由を答える,記述問題が1問出題された。

【難易度】
知識事項を問う問題は,教科書からの出題がほとんどであり,それほど難易度は高くない。記述問題は,筋道をたてて考える力,資料やグラフを読み取り情報を活用する力,自分の言葉でわかりやすく表現する力が求められており,試験に向けて十分な対策と練習が行う必要がある。

【対 策】
地理・歴史・公民とも大半は小学校の教科書からの内容なので,教科書をしっかり読み込むことが必要である。地理に関しては,都道府県の位置や名前を確実に覚え,各地方の特徴をしっかりと整理しておくことが大切である。歴史に関しては,飛鳥〜江戸時代までの流れをしっかりと理解しておくことが重要である。また,記述問題を解く上で大切なこと(「大切な条件にキーワードチェックを行う」,「グラフや資料を見る際は,数字や割合が一番大きい箇所,もしくは小さい箇所に注目する」,「文末に気を付ける」など)をしっかりと理解した上で,多くの記述問題に取り組む必要がある。

〇こんな問題が出ました

◆理科◆
【傾 向】
試験時間は社会と理科をあわせて45分。大問数は4題で昨年と同じだが、問題数は2年前から15問→18問→19問と増えている。分野としては、物理・化学・生物・地学各分野から満遍なく出題されている。論述問題は昨年の6問から今年度は4問と減っているが、その分計算問題が昨年の1問から3問と増えている。また、作図問題は例年1問出題されているが、今年度は豆電球と月の分野で1問ずつ、合計2問出題されている。

【難易度】
出題されている問題は、そのほとんどが小学校の教科書に記載されている実験・観察の問題がテーマになっている。論述問題は昨年と比べて減っているものの、それでも4問出題されており、問題に対して正しく記述する力が必要である。今年度は計算問題が増えたことが特徴だが、入試頻出パターンだったので、幅広く入試対策をしているかどうかで差がつくようになっている。

【対 策】
語句問題に関しては、昨年2問から今年度は1問と例年少ないが、重要語句はしっかり暗記しておきたい。今年度は計算中心の問題が大問2で出題されたことが特徴だが、入試頻出のパターンなので、しっかり対策をすれば容易に解答できる問題となっている。また、4年~6年の小学校の教科書の実験・観察の手順を示したページを隅々まで読み、理解・暗記・説明できるレベルまで仕上げておく必要がある。

〇こんな問題が出ました