【宮崎県】宮崎大学教育学部附属中学校
メニュー

中学校紹介&傾向と対策

背景

中学入試情報 / 中学校紹介&入試問題分析

【宮崎県】宮崎大学教育学部附属中学校

宮崎大学教育学部附属中学校

傾向・難易度・対策

◆国語◆
【傾 向】
2023年度は、昨年同様に2題構成であったが、漢字の読み書きについての出題はなかった。本の紹介文や意見文を書く記述問題が出題されており、読解力とともに、確かな表現力を身につけておくことが求められる。今年度も文章の読解を元に資料の写真を読み解く問題や、複数の資料や話し合いを活用した問題が出題されており、近年続いている「事前の準備が難しく、その場で考えさせる問題」が出る傾向が続いている。

【難易度】
文章内容・設問内容そのものの難易度は昨年度と比較して易化したと思われる。本年度も、昨年と同じように話し合いをもとにした作文が出題されているが、題意をきちんと理解をしていれば、比較的解答しやすい問題であった。基本的な解き方をおさえておけば解答できる問題が多いものの、空欄や傍線部の前後だけでなく、文章全体の内容を把握して解く力を身につけておきたい。

【対 策】
本年度は、意見文や紹介文の作文以外にも、基本的な知識や読解が求められる問題も多く出題されたため、日頃から各設問に優先順位をつけて問題に取り組んでいく学習を心がけたい。また、段落構成を問う問題の出題もあり、日ごろから丁寧な読み取りだけでなく。説明文では文章の構成を考えながら読解していこう。宮崎大附属中学校の入試は、年度ごとに出題内容が大きく変わるので、今年は出題が無かったとはいえ、「漢字・知識事項」の準備をおろそかにせず、過去に出題されていた詩などの韻文対策なども広く準備をしておきたい。これらは他の単元に比べると練習量が結果にあらわれやすいので、しっかりと学習をすすめておこう。

〇こんな問題が出ました ※答えは省略しています。

◆算数◆
【傾 向】
2023年度は、大問数が5題、小問数が23問という構成で、昨年より大問で1つ、小問で6つ増えた。また、今年も大問2が会話形式の問題であり、それ以外は通常の形式で出題されていた。大問毎の構成については、大問1は昨年同様の計算問題を含む9問の「小問集合」であった。大問2は「データの活用」に関する問題、大問3は「水そう」に関する問題、大問4は「立体図形と相似」に関する問題、大問5は「図形の転がり」に関する問題が出題された。大問2~5の出題単元は特に決まったパターンはなく、年度によって異なる傾向が強い。

【難易度】
基本的な小学校内容のレベルから、一般的な私立受験算数レベルの問題まで、基本的な問題が中心となって出題されている。基本的な問題が多い中で応用問題が4~5問あり、ここでの得点ができれば合格に大きく有利に働くだろう。平均点は非公表ではあるが、合格するためには8割以上の得点が必要であると考えられるので、基本問題は確実に得点し、応用問題は半分ほど正解できるくらいの得点力がほしいところである。受験に向けての準備をしっかりとしてきた生徒にとっては見慣れた問題が非常に多いと言えるので、ミスをせずに確実に得点をしていく力が求められる。

【対 策】
大問に登場する単元が毎年変わることより、まずはすべての単元をしっかりと復習し、基本問題を確実に得点できるように準備しておくことが大切である。また、大問2の対策として会話形式の問題への対策もしておきたい。日頃から問題を解く際に途中の計算式をきちんと書き、解き方の流れがわかる解答作りを心がけるとよいだろう。さらに、同じような会話形式の入試問題や練習問題を解き、問題に慣れておくことも大切である。家庭学習では、保護者に自分の考えを説明してみたり、保護者の方から「この式はどういう意味なの」と質問を投げかけたりするのも良いと思われる。

〇こんな問題が出ました

◆社会◆
【傾 向】

昨年と同じく試験時間が理科と社会で合わせて40分での実施であった。今年度も,大問1問構成で,「沖縄返還50周年」をテーマとした,地理・歴史・公民分野の総合問題が出題された。基本的な内容の問題と,資料を読み取って答える論述問題という,ほぼ例年通りの出題であった。

【難易度】
基本的な知識を問う問題が多いが,8題中4題が論述問題であった。そのため,時間内に資料から読み取れる内容を,自分の言葉でまとめる練習を積んでいなかった生徒や,社会の知識が曖昧な生徒にとっては,難しく感じたと思われる。

【対 策】
地理分野は,小5の教科書の資料をよく見て,資料・統計・地図などを読み取る練習をしておくことが必須である。歴史分野は,人物の写真や関連事項など,基本的な知識と歴史地図もおさえておこう。もちろん,歴史の流れや重要語句などを自分の言葉で説明できるように練習することも必要である。教科書からの出題が多いので,基礎知識の定着については,3分野とも教科書をしっかり読みこむことが大事である。また新聞やニュースなどをよく見て,身の回りの社会の課題について,自分の考えをまとめておこう。

〇こんな問題が出ました

◆理科◆
【傾 向】
2019度入試から大幅に傾向が変化し、社会・理科合わせての試験時間となった。それに伴い、問題数も少なくなった。試験時間は社会・理科合わせて40分。2020年から大問数は分野1つから分野2つに増えている。今年は、「地学分野」と「物理分野」で、毎年単元が交互に出題されているようだ。また、今年度の小問数は11問と例年通りであるが、記述問題に関しては、昨年から3問増え、5問となった。自分の考え・意見をまとめる思考力を問う問題も出題されている。

【難易度】
選択肢のある問題は基礎知識の定着を確認する問題である。身近な現象の実験・観察に関する問題である。なぜそうなるのか?その結果が得られる理由など、実験・観察の流れを押えておきたい。2019年度より入試傾向が大きく変化したため、各単元の基本をしっかり固めて勉強していく事が必要になる。また、記述問題についても実験の内容・考察など把握しておく必要がある。例年、宮崎県独自の問題が出題される。今年度は、「鬼の洗濯板」に関する問題が出題された。

【対 策】
まず語句や記号選択問題は、教科書レベルの正確な基礎知識を問う内容なので、教科書のすみずみまで理解しておくことが必要である。さらに、実験を進める上での注意点、実験結果から得られる考察の領域まで、論述を意識した理解、つまり『なぜ?』を意識して学習する必要がある。記述は年々難しくなることが予想されるので、『九州地区中学入試完全攻略本』等のテキストを使って、特別な試験対策が求められる。

〇こんな問題が出ました