【福岡県】九州国際大学付属中学校
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中学校紹介&傾向と対策

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中学入試情報 / 中学校紹介&入試問題分析

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九州国際大学付属中学校

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2023年度 入試データ

試験日 合格発表日 募集人数 志願者数 実受験者数 合格者数
1月 7日 1月 12日 80名 221名 221名 198名

2023年度 科目毎の入試データ

国語 算数 社会 理科 英語 合計
試験時間 50分 50分 30分 30分 20分
配点 100点 100点 50点 50点 20点 320点
最高点 100点 100点 50点 50点 20点 307点
合格最低点 55点 47点 22点 24点 12点 190点
合格者平均点 81.1点 74.8点 40.0点 38.1点 17.3点 251.3点
受験者平均点 78.5点 70.7点 38.4点 36.7点 17.1点 241.4点

 

学校の特色

スローガンは「K 点突破」。高校入試に取り組むことで、中学段階の学習内容を確実に身につけます。
付属高校・公立高校どちらにも進学することが可能で、高校入試対策では万全の学習指導を行っています。
各学年に宿泊行事もあり、特に3年生は海外体験教室でオーストラリアに行きます。
昨年度より、1人1台 iPad が配布され、授業や学校生活の様子が大きく変化しました。
iPad の導入により、授業がもっと楽しくなった・わかりやすくなったと生徒たちからも好評です。

学校情報

  1. 入学時納入金 ※入学までに納入しなければならない費用(入学申込金・施設費・制服代などすべて)の合計
    男子:318,010 円  女子:312,770 円(令和 5年度入学生)
  2. 毎月の納入金合計 ※中学1年次に毎月必要になる費用(授業料・教育充実費・施設費・積立金などすべて)の1か月の合計
    56,700
  3. 特待制度
    S 特別奨学生…入学金:全額支給,授業料:全額支給(3年間)

    A 特別奨学生…入学金:全額支給,授業料:全額支給(1年間)
    B 特別奨学生…入学金:半額支給,授業料:半額支給(1年間)
    C 特別奨学生…入学金:全額支給
  4. 学生寮
    なし                                                     

高校進学情報

高校からの入学定員:男女合わせて540名
高校1年から高校からの入学者との混合クラス ※他の高校の受験が可能

2023年度 主な高校の合格実績

国公立高校 私立高校
小倉高校 6名 九州国際大学付属高校 92名
東筑高校 27名 西南学院高校 1名
福岡高校 1名 久留米大学附設高校 3名
戸畑高校 2名 早稲田佐賀高校 5名
八幡高校 5名 弘学館高校 14名
小倉西高校 1名 青雲高校 10名
北筑高校 1名 ラ・サール高校 5名
宗像高校 1名 愛光高校 1名
鞍手高校 2名 西大和学園高校 1名

高校進学について

高校自由選択制の方針のもと、一人ひとりの多様な希望進路を実現!

傾向・難易度・対策

◆国語◆
【傾 向】
今年度も昨年度に引き続き、「論説文」「小説文」「語句問題」の大問3題構成だった。記述問題は、論説文と小説文でそれぞれ1題ずつ出題されており、昨年度の出題が合計3題だったのに対して1題減った。小説文では登場人物の様子を正確に読み取る問題が出題されている。大問三の語句問題は、「熟語の構成」「四字熟語」「同音異字」の小問3問の出題であった。

【難易度】
論説文は文章の長さ、読みやすさ共に昨年並みであり、内容をきちんと理解できているかを試す出題が多く、正確な読解力が求められる。小説文は昨年より文章が長くなったため読解には時間がかかるが、読みやすく理解しやすい内容であり、基本的な語句や、登場人物の心情・様子、表現の工夫等が出題されている。論説文・小説文の記述問題は、共に本文中から解答の根拠を読み取りやすく、やや易しい問題だった。

【対 策】
50分で大問3題を解き切るために、時間配分と問題を解く順番を日頃から意識をしておきたい。タイマーで時間を計りながら問題を解くようにするとよい。語句の出題は、よく入試で出る基本的なものであり、意味と用法も覚えておくことが必要である。記述問題は、本文の言葉を使って解答する問題であるため、日頃から解答の根拠を考えながら解答する癖をつけていきたい。

〇こんな問題が出ました

◆算数◆
【傾 向】
大問数は例年と同じ6題構成ではあるが、小問数は昨年度から減って30問であった。また、昨年の変更と同様、大問1では基本的な計算問題と平面図形、立体図形の問題が出題され、大問2では2~3行程度の文章題で、平均、割合、場合の数、和と差、資料の調べ方といった単元から出題された。後半の大問では、数に関する問題(思考力)、立体図形(体積・表面積)、グラフに関する問題(速さ)、平面図形(回転)が出題されている。グラフや図形の問題がかなり多めに出される傾向が定着している。昨年度にはなかった、場合の数や、思考力をみる問題が出題されている。なお、問題構成は、10月に当校で実施された「九国プレ」と類似していた。

【難易度】
全体的には取り組みやすい問題ではあるが、後半はしっかり受験対策をしていないと難しい問題もあった。大問1および大問2は基本的な計算、割合、和と差、平面図形、資料の調べ方とバランス良く受験算数の基本問題が散りばめられている。全体を通して面積・体積を求める問題が多いので、図形問題を中心にしっかり練習をしておきたい。レベルとしては、受験対策を行っていれば十分に得点できるような難易度となっている。大問3では、その場でルールを読んで答えを考える問題が出題され、(1)(2)は単純な計算問題ではあるが、(3)は様々なパターンを考える思考力を有する問題であった。全体的にはしっかり受験勉強をしていた受験生にとっては点数がとりやすかったのではないかと思われる。

【対 策】
入試で特によく扱われる5単元(和と差、割合、速さ、平面図形、立体図形)の基本問題+グラフを中心に「単元別確認テキスト」を使って繰り返し練習を行うとよい。また、過去問をしっかり解くことが重要である。試験問題は九国プレの類似問題となっているので、九国プレを受験し、できなかったところは「単元別確認テキスト」を使い、何度も繰り返し復習することが、合格への一番の近道である。

〇こんな問題が出ました

◆社会◆
【傾 向】

地理分野は,日本の気候・農業・工業とアフリカ大陸の地図を用いた国名・赤道・海洋に関する問題が出題され,歴史分野は,歴史年表をもとに語句解答や記号選択,正誤問題が出題されている。地理では地図やグラフ,歴史では写真資料を用いた問題が多い。公民分野は政治分野(特に憲法・三権分立)中心の傾向がある。今年度は,論述問題が昨年同様,1問出題されている。

【難易度】

昨年と比べ,問題数はほぼ変わらず,難易度としては例年とほぼ同じであった。

【対 策】
地理・歴史・公民ともに,資料やグラフを読み取る問題が中心となっており,いかに正確に資料を読み取ることができるかが合否のポイントとなる。資料中の数値や語句をしっかりと確認したうえで,正確に読み取ることを常に意識しておくことが必要となる。また,日本地図や世界地図を用いた問題が7問出題されており,都道府県や国の位置,名前まで正確に覚える必要がある。論述問題については,「大化の改新」の目的を問われており,単純に暗記だけをしていては解答ができない。暗記だけではなく,出来事の内容や背景等を正確に理解することも重要となる。

〇こんな問題が出ました

◆理科◆
【傾 向】
今年度も,例年同様,生物・化学・地学・物理の各分野から満遍なく出題されている。大問1は生物分野から「植物の成長と空気・水の関わり」,大問2は化学分野から「金属の温度と体積」,大問3は地学分野から「流れる水のはたらき」,大問4は物理分野から「太陽のひかり」について出題されている。例年,30問程度の出題がある。計算問題は,昨年度は6問出題されており,単元によって出題される年度がある。作図問題が1問(昨年度2問),記述問題が4問(昨年度4問)出題されている。特に記述問題は,「朝顔の花への水の正しいやり方」を小学1年生にどのように教えるかを問う問題,熱を出す器具に「サーモスタットが使用されている目的」を説明する問題,写真から川岸に置かれているブロックを見て,「川の内側か外側を考えた理由」を答える問題,オリンピックの聖火採火式のようすと,虫めがねを使って黒い紙を燃やすようすの写真を見て,「どのように光を集めると,ものが燃えるくらいに温度が上がるか」を説明する問題が出題されている。どの分野も,実生活において見られる出来事に基づいた実験・観察の結果や,理由を聞く等の記述問題や作図問題を出題する傾向にある。

【難易度】
分野や単元は,小学校の教科書内容を基準として出題されているが,問われている内容は,教科書にある基礎知識以上の年度もあり油断はできない。特に,実験・観察の方法や結果に対し,「なぜか」,「どうなるか」と理由を問う問題が多く出題されている。

【対 策】
まずは,小学校の教科書を使用し,基本的な知識を定着させることと,記述対策として,自分自身の言葉で理由など,考え方を説明する練習が重要である。次に,当校の過去の入試問題を解き,傾向に触れ,苦手とする問題や単元を把握する。最後に,他の中学校の過去の入試問題を解き,苦手単元の克服と,実験観察問題で頻出される傾向をつかむ必要がある。また例年,学校説明会において入試に向けた学習アドバイスや,入試に出題される分野と出題内容が具体的に告知されるので,理科の出題傾向をつかんでおこう。

〇こんな問題が出ました