【福岡県】上智福岡中学校
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中学校紹介&傾向と対策

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中学入試情報 / 中学校紹介&入試問題分析

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上智福岡中学校

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2023年度 入試データ(帰国来日児童含む)

試験日 合格発表日 募集人数 志願者数 実受験者数 合格者数
(男子) 1月 10日 1月 12日 (80名) (449名) (434名) (265名)
(女子) (80名) (463名) (457名) (256名)
男女計 160名 912名 891名 521名

2023年度 科目毎の入試データ

国語 算数 社会 理科 合計
試験時間 60分 60分 40分 40分
配点 100点 100点 50点 50点 300点
最高点 98点 96点 49点 50点 279点
合格最低点 非公表 男子:174点
女子:182点
合格者平均点 72.8点 69.4点 34.7点 32.4点 209.3点
受験者平均点 65.9点 59.1点 29.8点 27.8点 182.7点

 

学校の特色

  • 九州では数少ない完全中高一貫校
  • 少人数によるきめ細かな学習指導
  • キリスト教精神に基づいた人間教育
  • 1人1台のICT端末を利用した個別学習や協働学習
  • 上智大学との提携による教育活動

学校情報

  1. 入学時納入金 ※入学までに納入しなければならない費用(入学申込金・施設費・制服代などすべて)の合計
    420,000円 
  2. 毎月の納入金合計 ※中学1年次に毎月必要になる費用(授業料・教育充実費・施設費・積立金などすべて)の1か月の合計
    40,000
  3. 特待制度
    なし
  4. 学生寮
    なし
                                                         

高校進学情報

***

主な大学の入試推薦枠

上智大学(40名)、明治大学(1名)、中央大学(2名)、立教大学(1名)、青山学院大学(1名)、
東京理科大学(3名)、同志社大学(4名)、関西学院大学(13名)、西南学院大学(1名)、福岡大学(7名)など

2023年度 主な大学の合格実績

国公立大学 私立大学
東京大学 1名 上智大学 26名
一橋大学 1名 早稲田大学 5名
大阪大学 1名 慶應義塾大学 3名
九州大学 9名 国際基督教大学 2名
筑波大学 1名 明治大学 6名
お茶の水女子大学 1名 中央大学 6名
九州工業大学 4名 東京理科大学 11名
佐賀大学 3名 西南学院大学 19名
大分大学 1名 福岡大学 46名
合計 32名 合計 331名

大学進学情報

  • 国公立大学 32名合格
  • 医学部医学科18名合格(佐賀大学2名 大分大学1名 産業医科大学1名 久留米大学4名 福岡大学3名など)
  • 上智大学26名合格(内推薦24名)

傾向・難易度・対策
◆国語◆

【傾 向】
全体の構成は大問一が説明的文章、大問二が文学的文章で、大問三は漢字と文法と語句という大問3題の出題となっている。大問一では理由や、傍線部の内容を具体的に説明する問題が出題され、大問二では心情を問う問題が多く出題されている。また、今年は大問二で文章の内容についてまとめたノートの空欄を埋める形式の問題が出題された。設問の内容は、漢字の書き取り・内容理解・心情把握な多岐にわたる。記述式問は、大問一で3問、大問二では、2問出題されている。記述力に重点を置く傾向は、本校の大きな特徴である。

【難易度】
2年前から大問三で漢字と語句がまとめて出題されるようになった。昨年は、漢字の書き取りと対義語、四字熟語が出題されたが、今年は、漢字の書き取り、修飾語、慣用句と幅広く出題された。大問三の難度は標準的である。記述式問題は、大問一においては理由や、傍線部の内容を説明させる問題が出題され、大問二においては、たとえているものを説明させる問題や、心情を説明させる問題が出題されている。大問一・二はどちらも本文全体を精読して解答する必要がある問題となっており、難度はやや高めである。

【対 策】
特徴である記述式問題の対策として、説明的文章は、接続語・指示語を手がかりに、本文中の使えそうな言葉に傍線を引くこと、文学的文章では登場人物の会話・思考・行動に注目することが重要である。失点を防ぐため、問題の条件に沿った必要な要素をきちんと使用しているか、文末は設問にあっているかなどの確認が必要である。また、時間配分に気を付けることも重要である。ここ数年間、傾向が大きく変わっていないので、過去問を解いて練習しておくとよいだろう。

〇こんな問題がでました

◆算数◆
【傾 向】
大問数6題,小問数27問と例年通りの構成。今年度大問1が計算問題と小問集合,大問2は立体図形(積み木),大問3は仕事算,大問4は速さ(流水算)で,例年通り大問1~大問4はオーソドックスな受験算数の問題たった。大問5は場合の数の調べ上げる問題,大問6は「ハノイの塔」と言われる算数パズルの問題で,大問5,大問6ともにルールを正しく理解し考えながら解くタイプの問題が出題された。上智福岡では大問5や大問6では,長文の考える系の問題や,長い会話文の問題が出題される場合も多い。

【難易度】
受験者平均点の推移を見ると2021年度56.9点,2022年度62点,2023年度59.1点となり,昨年と比べると難易度は増した。大問1こそ解きやすいものの,大問2の(3)や大問4の(3),大問5の(2)(3)や大問6の(3)を難しいと感じた生徒も多かったと思われる。特に大問4の流水算は2そうの船の速さを整理したり,ダイヤグラムに表したりと手間がかかる問題で,大問5は正しいルールの把握と正確な得点計算をした上で,2人の勝敗パターンを考えるという場合の数の難問であった。

【対 策】
中学受験でよく扱われる単元「和と差」「速さ」「割合」「平面図形」「立体図形」は,夏期講習以降扱う「単元別確認テキスト(赤単)」で徹底反復し,速く正確に解く練習をする。後半の大問2つは初見の問題であることが多いので,大問4までのオーソドックスなタイプの問題を速く正確に解くことができると,後半に十分に時間を残すことができる。受験者平均と合格者平均(69.4点)は,約2~3問分の差なので,時間配分を意識した取り組みが非常に重要になると言える。

◆こんな問題が出ました◆

◆社会◆
【傾 向】
地理分野は,昨年同様に世界地理分野からの出題があり,その他にも統計資料を中心に資料読み取り形式が中心であった。歴史分野も同様に歴史資料を用いた出題が中心であり,日頃の学習から意識を向けておく必要がある。


【難易度】
今年は昨年よりも,思考力を要する複雑な記述の問題が減り,オーソドックスなタイプの記述問題が増加しているため,受験者平均点が向上していると推察される。


【対 策】
地理分野は,統計資料や日本の産業や都道府県の特色を正確に暗記しておく必要があり,近年出題傾向にある世界地理分野の基本知識(主要な国名や経緯線など)を押さえておきたい。歴史分野は,出来事の時代判別,時代の流れと特色,人物などを年表や写真・史料などと結びつけて暗記すること。公民分野では,教科書語句に加え「リモートワーク」など時事問題も出題されているため,日頃からニュースや世の中の出来事に関心をもって学習することが大切である。

〇こんな問題が出ました

◆理科◆
【傾 向】
例年通り,2023年度も大問4題の出題形式であった。大問1が地学分野,大問2が生物分野,大問3が化学分野,大問4が物理分野の構成となっており,ここ数年の構成を踏襲している。今年はそれぞれ,大問1が「火山」,大問2が「食物連鎖・生物濃縮」、大問3は「物の燃え方」,大問4では「物体の運動」についての出題であった。全体の問題数に対する計算問題の割合が例年高く,昨年は小問27問中8問だったものが,今年度は25問中8問とやや割合が高くなった。

【難易度】
オーソドックスな中学入試問題をベースに,図表やグラフを使った問題や与えられた条件からその場で考える問題が出題される。計算問題は公式に当てはめて解くような問題はあまりなく,問題に沿った解法を考えさせる問題が多いので,比較的難易度が高い。特に大問2の生物濃縮に関する出題は,文章や図の意味を理解し,解き進める必要があり難問である。近年の傾向では語句や選択問題も基本的な問題が少なく受験生は苦労したかもしれない。

【対 策】
まずは日頃の授業で学習していく基本事項を確実に理解していくことが必要である。また,実験結果から規則性を見つけ,その結果を参考にして考えさせる問題が出題されることもあるため,過去問を利用してその場で考える問題に触れておく必要がある。同様の形態の問題が他の私立中入試でも出題されているため,「九州地区中学入試完全攻略本」などを使い,いろいろな入試問題に目を通しておくと良いだろう。ここ数年で話題となった時事問題・環境問題にも精通しておくことも肝要である。

〇こんな問題が出ました