【熊本県】熊本マリスト学園中学校
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中学校紹介&傾向と対策

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中学入試情報 / 中学校紹介&入試問題分析

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熊本マリスト学園中学校

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2023年度 入試データ

※募集人数には一般生試験の数を含む
試験日 合格発表日 募集人数 志願者数 実受験者数 合格者数
奨学生 11月 26日 11月 30日 80名 278名 277名 非公表
専願生

2023年度 科目毎の入試データ

【奨学生試験】
国語 算数 社会 理科 合計
試験時間 50分 50分 30分 30分
配点 100点 100点 50点 50点 300点
最高点 非公表
合格最低点
合格者平均点
受験者平均点

 

学校の特色

  • 「他者の幸せのために生きる生徒」の育成
  • 2021年度より平日20分、読解力と表現力を磨く取り組み「マリステリアプログラム」をスタート
  • 「向上心」「他者貢献」「思考力」「人間関係力」など9項目の自分の成長度を計るルーブリックの導入
  • どこまでも深めることができるキャリア教育のステージを用意
  • 全国から集う土・日も対応の学生寮
  • 生徒主体で運営する学校行事

学校情報

  1. 入学時納入金 ※入学までに納入しなければならない費用(入学申込金・施設費・制服代などすべて)の合計
    120,000円 
  2. 毎月の納入金合計 ※中学1年次に毎月必要になる費用(授業料・教育充実費・施設費・積立金などすべて)の1か月の合計
    47,900
  3. 特待制度
    ≪奨学生S≫

    入学金・学園維持費・授業料・その他校納金を全額免除、 年額400,000円支給
    入寮の場合、入寮費・寮費(月額)全額免除(3年間)
    ≪奨学生A≫
    学園維持費免除、年額300,000円支給
    入寮の場合、寮費のうち1/2相当額を免除(1年更新)
    ≪奨学生B≫
    学園維持費免除
    ≪奨学生C≫
    学園維持費の半額を免除
  4. 学生寮
    男女別の学生寮あり
    入寮時納入金合計:70,000円
    毎月の納入金合計:62,000円 
                                                         

高校進学情報

高校からの入学定員:男女合わせて225名(内部進学生を含む)
高校1年から高校からの入学者との混合クラス

主な大学の入試推薦枠

上智大学、明治大学、学習院大学、中央大学、立教大学、法政大学、同志社大学、関西学院大学、西南学院大学、福岡大学、
南山大学、熊本保健科学大学、成城大学、聖心女子大学、白百合女子大学 など

2023年度 主な大学の合格実績

国公立大学・準大学
九州大学 2名
熊本大学 6名
鹿児島大学 4名
熊本県立大学 15名
長崎県立大学 3名
合計 46名
私立大学
明治大学 2名
青山学院大学 2名
立教大学 2名
中央大学 2名
法政大学 4名
同志社大学 3名
立命館大学 3名
福岡大学 10名
西南学院大学 10名
合計 357名

傾向・難易度・対策

◆国語◆
【傾 向】
2023年度は、大問1に放送による聞き取り問題が出題され、大問2に論説文、大問3に小説文が出題された。記述式の問題が論説文で2問出題され、小説文で4 問出題された。どれも細かい設問の指示や字数指定があり、普段から記述への訓練をしておく必要がある。小説文は、文章量がかなり多く、読む速さも求められた。語句に関しては、漢字の読み書きに加え、対義語、慣用句の問題が出題された。

【難易度】
昨年度同様、全体的にみれば、試験時間に対する設問の量や文章量は多く、文章読解に時間をかけすぎると、最後まで解けないことも起こりうるので、解く順番を決めて試験に臨むことが必要であり、難しい試験であるといえる。記述式の問題は、各設問に句読点の有無を細かく指定されており、その部分にも注意が必要である。漢字や語句の問題は、今年度は大問2と大問3で10問出題されている。聞き取り問題もあり、漢字・語句の独立した大問はなくなったが、全体の問題数に占める割合は大きい。

【対 策】
漢字・語句については、日頃の学習の中で基本的な知識を身につけ、わからないものは必ず辞書を引き、ことわざや慣用句、部首などの知識を確実に増やしていくことが大切である。また、論説文では、傍線部を言い換える問題や指示語の内容を問う問題、小説文では、人物の心情を問う問題やそれぞれの人物の視点で答える問題が出題されており、文章をきちんと理解する必要がある。日頃から、音読や解いた文章の内容を説明することを通して理解を深める習慣をつけておくとよいだろう。

〇こんな問題が出ました ※答えは省略しています。

◆算数◆
【傾 向】
大問の数は8年連続で6題。小問の数は27題となり、小問の数が昨年の22題から増えた。大問1は計算問題。大問2は小問集合で、幅広い単元から出題される。今年度は、割合、比例、規則性、角度、体積の問題が出題された。大問3は平面図形の問題。大問4は思考力の問題。大問5は表とグラフに関する問題。大問6は水量の問題。例年通り、中学入試で重要とされる単元を中心に出題された。

【難易度】
難易度は、例年通り。受験対策をしていれば、日頃の努力が形になる問題・難易度となっている。大問1は、単純な四則だけでなく、計算の順序や工夫が必要な問題も含まれる。大問2・3・5は受験算数において、よく出題される典型的な問題や標準的な問題が出題され、日ごろの学習内容の定着が試される。したがって、特殊算を網羅できていない場合、完答するのは困難な問題である。大問4は音楽記号を用いた思考力の問題で、公式に頼らず問題文から考え方を正しく理解し、答えを出す必要がある。そのため差のつきやすい大問となった。大問6は問題文の内容をもとに、グラフを読みとる力が求められる。大問4・6の難易度が高いためそれ以外の大問で、どれだけ得点できるかの問題構成となっていた。

【対 策】
受験生であれば、一度は解いたことがあるような問題が中心なので、日頃の授業の復習が重要となる。英進館オリジナル教材「単元別確認テキスト」などの英進館で使用するテキストの内容を理解していれば、本番でも慌てることなく自信を持って入試に臨める。一部、難しい問題が混ざっていたが、正解できる問題をしっかり見直し、解き直しをして確実に得点していくことが大事である。テキストやテストに出た問題は、確実に解けるように練習をしておこう。

〇こんな問題が出ました

◆社会◆
【傾 向】

地理分野が1題、歴史分野が1題で、公民分野が1題出題された。歴史分野の記述は自分でテーマを考え、そのテーマに沿った内容の記述であった。

【難易度】
地理・歴史・公民分野は、教科書の内容が中心である。しかし、語句の漢字指定の問題や、間違った問題を探し、正しい語句に書き換える問題など一部難易度の高い問題もある。また、歴史分野で、写真から自分でテーマを考え、その記述を問われる問題も出題されており、対策が取れていない受験生は難しかったと思われる。
(合格者・受験者平均は非公表)

【対 策】
地理分野は都道府県別の特徴、位置、地形、気候、農業などをきちんと理解・整理しておく必要がある。そのためには、教科書と同時に地図帳を使う習慣をつけること。歴史分野は、古代から現代までの幅広い範囲から出題されるため、各時代の人物名や特徴や時代の流れを教科書で常におさえていく必要がある。また、漢字指定も多く出題されているので、語句は漢字で覚える習慣が必要である。公民分野は、政治分野の、憲法、国会、地方自治のしくみを理解する必要がある。

〇こんな問題が出ました

◆理科◆
【傾 向】
2011年度以降の入試では、生物・化学・物理・地学の単元から、1題ずつの計4題の形式が続いていた。今年度は、大問1が生物・大問2が化学、ここまでは例年通りであったが、大問3が大問自体は地学ではあるが、物理単元「光」も絡めた複合問題となっており、大問4が環境問題に関する記述問題が出題され、後半部分が特徴的な出題であった。傾向として、化学分野では「気体・水溶液」、物理分野では、「力学(ばね・てこなど)」や「電流」の出題頻度が高い。きちんと中学入試の勉強をしてきたかが問われる良問が多く、深い知識と計算力が必要である。

【難易度】
中学入試としては標準レベルであり、中学受験によく出るパターン問題も多いが、数問、複雑な計算問題や、思考力が問われる問題が出題される。これらの問題が上位奨学合格の判定をとれるかの鍵を握る。とはいえ、まずは取るべきところをしっかり得点できれば合格圏の点数を取ることは比較的容易といえる。例年、熊本市内の私立中学入試では入試日程が早いため、①しっかり落ち着いて問題を解くこと、②解ける問題を落ち着いて解く、以上2点を心掛けたい。

【対 策】
まずは夏期講習が終わるまでを目途に、単元毎の基本的な知識事項、計算方法は身につけておきたい。計算単元が苦手な生徒は、出題頻度の高い「水溶液」「力学(ばね・てこなど)」「電流」の計算練習を積み、計算の正確さ・考え方を身につけておくことが重要である。その上で、上位奨学の合格を目指すためには、応用問題・思考問題も攻略する必要があるため、2学期以降は、様々な中学入試の問題を解くことで、応用力・その場での対応力を磨いていくとよいだろう。

〇こんな問題が出ました