【福岡県】福岡大学附属大濠中学校
福岡大学附属大濠中学校
福岡大学附属大濠中学校のHPは→こちら
2023年度 入試データ
試験日 | 合格発表日 | 募集人数 | 志願者数 | 実受験者数 | 合格者数 | |
(男子) | 1月 14日 | 1月 17日 | (100名) | (627名) | (610名) | (279名) |
(女子) | (60名) | (455名) | (447名) | (163名) | ||
男女計 | 160名 | 1082名 | 1057名 | 442名 |
2023年度 科目毎の入試データ
(男子) | 国語 | 算数 | 社会 | 理科 | 合計 | |
試験時間 | 60分 | 60分 | 40分 | 40分 | ||
配点 | 150点 | 150点 | 100点 | 100点 | 500点 | |
最高点 | 144点 | 143点 | 95点 | 96点 | 454点 | |
合格最低点 | 非公表 | 316点 | ||||
合格者平均点 | 113.1点 | 106.1点 | 67.9点 | 70.8点 | 357.9点 | |
受験者平均点 | 100.2点 | 84.1点 | 58.6点 | 59.9点 | 302.8点 |
(女子) | 国語 | 算数 | 社会 | 理科 | 合計 | |
試験時間 | 60分 | 60分 | 40分 | 40分 | ||
配点 | 150点 | 150点 | 100点 | 100点 | 500点 | |
最高点 | 144点 | 150点 | 87点 | 96点 | 455点 | |
合格最低点 | 非公表 | 316点 | ||||
合格者平均点 | 120.2点 | 99.7点 | 66.8点 | 68.8点 | 355.5点 | |
受験者平均点 | 105.9点 | 74.6点 | 55.1点 | 56.9点 | 292.5点 |
学校の特色
- 洗練された校舎
- 学校行事と学業のバランスの良い教育
- ハイレベル+ハイスピードの授業
- 一人一人の学習状況に応じた補充の徹底
- 一人一台iPad
学校情報
- 入学時納入金 ※入学までに納入しなければならない費用(入学申込金・施設費・制服代などすべて)の合計
300,000円 - 毎月の納入金合計 ※中学1年次に毎月必要になる費用(授業料・教育充実費・施設費・積立金などすべて)の1か月の合計
60,600円 - 特待制度
甲種奨学生:授業料相当額を給付(原則在学期間中)
※入試の成績を考慮し、成績人物ともに優秀な者対象 - 学生寮
なし
高校進学情報
高校からの入学定員:460名
高校3年まで中高一貫クラス
主な大学の入試推薦枠
福岡大学附属推薦枠 計157名
指定校推薦:慶應義塾大学・早稲田大学・東京理科大学・明治大学・青山学院大学・同志社大学・関西学院大学・立命館大学 など
2023年度 主な大学の合格実績
国公立大学 | 私立大学 | ||
東京 大学 | 4名 | 早稲田 大学 | 29名 |
京都 大学 | 5名 | 慶應義塾 大学 | 17名 |
大阪 大学 | 4名 | 東京理科 大学 | 40名 |
東北 大学 | 2名 | 上智 大学 | 11名 |
名古屋 大学 | 1名 | 明治 大学 | 32名 |
東京工業 大学 | 2名 | 同志社 大学 | 29名 |
一橋 大学 | 2名 | 立命館 大学 | 102名 |
熊本 大学 | 15名 | 福岡 大学 | 352名 |
九州 大学 | 49名 | 西南学院 大学 | 110名 |
合計 | 238名 | 合計 | 1192名 |
大学進学情報
- 医学部医学科に 合計63名 合格
- 九州大学3名、熊本大学2名 他 国公立大計18名
- 福岡大学14名、久留米大学11名、産業医科大3名 他 私立大計41名
- 防衛医科大 4名
傾向・難易度・対策
◆国語◆
【傾 向】
2023年度入試は、昨年度から大きな変更が加えられた。大問3題からなる構成は同じだったが、大問3が資料の読み取りが必要となる対話文形式の問題から漢字語句の問題へと変更された。その影響もあってか、合格者平均点を見ると、2022年は男子が84.1点、女子が94.1点であったのが、2023年は男子が113.1点、女子が120.2点と、男女ともに大きく上がっている。大問1の説明的文章、大問2の文学的文章においては、記号選択と記述がバランスよく出題されている。また、読解問題のみならず、漢字の読み書き、四字熟語などの知識事項を問う問題も多数出題されている。結果、大問3とあわせると、漢字・語句の問題がかなり多めに出題されていると言え、ここを確実に得点できるかどうかは、大きく合否を左右すると考えられる。さらに、説明的文章における筆者の主張を要約する問題や、文学的文章における人物像や表現の特徴に関する問題などもあり、総合的な国語力が要求されている。
【難易度】
説明的文章・文学的文章の内容そのものは標準的であったが、文章が長めである。特に、文学的文章は実に10ページに及ぶ長文で、読むだけでもかなりの時間を要すると思われる。また、設問数が多く、記号選択問題の各選択肢も長めなので、60分という制限時間内に解き終わるためには、一読して文章内容を理解するだけの正確な読解力と、かなりのスピードが必要になる。特に、指定字数のない長めの記述問題や、まぎらわしい記号選択問題などには時間がかかる。以上のように、全体的に難易度は高めで、かなりのレベルの国語力が必要である。
【対 策】
漢字・語句を確実に得点するためには、各種教材を使っての不断の努力が欠かせない。授業中の小テストはもちろん、オリジナルテストでも、漢字・語句は満点を目指して勉強することが必要である。また、読解のスピードアップを図るために、時間を計って文章題を解くという練習を積み重ねておくことが重要である。具体的には、大濠中の入試問題であれば、大問1つにつき、25分で解き終わるようにしておきたい。
〇こんな問題がでました
◆算数◆
【傾 向】
大問数は5題と変わらず、小問数は昨年から1問減って30問となっていた。本年度の構成は、大問1で基礎知識を問う小問集合(計算や数の性質・場合の数・つるかめ算・比の性質・正方形の折り返しの角度や面積・円すい)が出題され、大問2では速さの問題(流水算)、大問3では思考力が試される位取り記数法(N進法)の問題、大問4で図形の移動(ルーローの三角形)、大問5で立体図形(正六角柱)となっており、基本的な問題から思考力が試される問題、福大大濠中では過去に出題がなかった立体の切断など、様々な単元から満遍なく出題されている。
【難易度】
大問1は難関校の標準レベルの知識が必要で、瞬時に答えを出せる系統の問題ではなく、樹形図や展開図を書くなどをして、得点するために一定の時間と粘り強さを要する。大問2の流水算は与えられている情報を整理しながら解くことが必要である。大問3は一見すると見慣れない問題だが、解き方に気付くと考えやすくなる問題で、判断力を必要とされ難易度が高い。大問4・5の図形の問題は、難解までとはいかないが、難関校レベルの問題を数多く解いている経験値も必要。図形知識やその知識を応用する力、作図能力を要するため、難易度は高いといえる。
【対 策】
英進館テキストの「九州地区完全攻略本」や「中学入試完全攻略本」を通して、様々な問題に触れたい。大濠以外の難関校の問題も一通り解いて、難関校ではどのような問題が小問集合で出るのかを知る必要がある。また、知識以外の、「各大問の時間配分」や、「確実に得点をする問題と、保留にする問題の判断」などは、過去問を通して行うと良い。やり直しの際も、難しい問題に時間をかけ過ぎず、解説を見て短時間で理解できる問題を一つでも多く増やして、効率的に得点を伸ばしていくように心がけたい。
〇こんな問題がでました
◆社会◆
【傾 向】
地理分野は,大問1で関東地方をテーマに地理全般,大問2で日本の食文化をテーマに農業を中心とした問題,歴史分野は,正誤問題と史料を用いた問題,公民分野は政治分野中心の傾向がある。また,裏面が印刷されていない紙幣と日本貿易額の変遷の表をもとにした正誤問題が出題された。今年度は論述問題が3問出題されている(前年も3問)。
【難易度】
問題は他の福岡市内の私立中と比べ,判断に迷う正誤問題なども多く,難度が高い。過去3年と比較しても平均点が最も低い。
【対 策】
語句について,問われた問題のほぼ全てが漢字指定であるため,語句の暗記をする際は漢字やアルファベットなどを正確に書いて練習する必要がある。論述問題は全分野にわたって出題されるので,基本語句を暗記するだけでなく,その説明ができるようにしておくこと。歴史分野は正誤問題が多いため,知識の暗記だけでなく,教科書を熟読し,歴史の流れや因果関係などもつかんでおくべきである。地理分野は都道府県の特色や地形図・統計資料,公民分野は日本国憲法の重要な条文をおさえ,三権の働きやしくみについて整理をしておくこと。
〇こんな問題がでました
◆理科◆
【傾 向】
試験時間40分、100点満点。例年、大問数は8題で物理・生物・化学・地学分野から各2題ずつ出題される。記号・語句選択問題と計算問題がほとんどであり、記述式問題の出題率は低く、今年は出題されていない。ただし、小問は40問を超える分量であり、単純計算で1問解くのに1分以上かけていたら時間は足りなくなってしまう。
【難易度】
受験者平均は5割~6割前後で推移しており、問題の難易度は福岡地区の私立中学ではトップレベルである。また、試験時間に対する問題数の多さも、難易度を引き上げている要因である。中学入試でよく見る典型問題と、小学校での履修範囲を大きく超えた知識や複雑な計算・考え方が求められる難問が混在しており、大問ごとの難易度の差が非常に大きい。
【対 策】
まず気をつけたいのが時間配分。試験開始と同時に問題全体に目を通し、取り組みやすそうなものから選んで解いていく必要がある。物理分野などの難問は思い切って後回しにした方がよい。過去問や各校の入試問題を解く際に「制限時間」を設定し、落ち着いて問題を取捨選択する訓練を積んでおくと有利だろう。また、当然ながら暗記をおろそかにしてはいけない。基本事項だけでなく、少しマニアックな知識であっても貪欲に吸収しておくべきである。そして、最後の決め手は「演習量」。過去問はもちろん、様々な学校の入試問題を、標準から応用レベルまでたくさん解いて、色々なパターンの問題に対応する力をつけておくことが合格ライン突破の鍵となる。
〇こんな問題がでました