【鹿児島県】ラ・サール中学校
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中学校紹介&傾向と対策

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中学入試情報 / 中学校紹介&入試問題分析

【鹿児島県】ラ・サール中学校

ラ・サール中学校

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2023年度 入試データ

試験日 合格発表日 募集人数 志願者数 実受験者数 合格者数
1月 28日 1月 31日 160名 913名 846名 非公表

2023年度 科目毎の入試データ

国語 算数 社会 理科 合計
試験時間 60分 60分 40分 40分
配点 100点 100点 50点 50点 300点
最高点 83点 100点 48点 47点 268点
合格最低点 37点 47点 12点 20点 191点
合格者平均点 62.5点 79.6点 36.4点 33.4点 212点
受験者平均点 56.6点 64.5点 32.0点 29.3点 182点

 

学校の特色

  • クラスを分割して少人数で外国人による英語の授業が週2時間、6年間ある。
  • 全国から生徒が来ている。鹿児島県35%、福岡県25%、他の九州13%、九州以外27%(関東15%)
  • 盛んな部活動、生徒主体の学校行事。

学校情報

  1. 入学時納入金 ※入学までに納入しなければならない費用(入学申込金・施設費・制服代などすべて)の合計
    150,000円 
  2. 毎月の納入金合計 ※中学1年次に毎月必要になる費用(授業料・教育充実費・施設費・積立金などすべて)の1か月の合計
    60,830
  3. 特待制度
    なし
  4. 学生寮
    1学年の定員:120名
    入寮時納入金合計:100,000円
    毎月の納入金合計:73,000円
                                                        

高校進学情報

高校からの入学定員:50名
高校1年まで中高一貫クラス
高校2年から高校からの入学者との混合クラス

主な大学の入試推薦枠

早稲田大学6名、東京理科大学1名、中央大学1名、明治大学1名、東京都立大学1名、学習院大学1名

2023年度 主な大学の合格実績

国公立大学 私立大学
東京大学 37名 早稲田大学 37名
九州大学 32名 慶應義塾大学 33名
鹿児島大学 16名 東京理科大学 25名
熊本大学 12名 明治大学 11名
京都大学 7名 中央大学 10名
横浜国立大学 5名 上智大学 7名
大阪大学 4名 福岡大学 6名
名古屋大学 3名 立命館大学 5名
山口大学 3名 国際医療福祉大学 4名
合計 156名 合計 204名

大学進学情報

  • 国公立大医学部医学科66名
  • 防衛医大6名
  • 私立大医学部医学科33名

傾向・難易度・対策

◆国語◆
【傾 向】
2023年度の問題構成は、文章問題2題と漢字問題1題の3題構成であり、文章種別は説明文と随筆文であった。全体の傾向自体に大きな変化はなかったが、記述問題は昨年度より2問減少し、5問であり、100字指定の設問が2問出題された。抜き出しの問題の出題はなく、本文の内容と一致するかどうかの正誤問題、記号選択問題、記述問題で構成されていた。漢字・語句分野では、漢字の書き取り問題のみが出題されており、四字熟語の一部を書かせる問題もあった。

【難易度】
大幅な傾向の変化もなく、記述問題も減少したため、対策を重ねてきた受験生には取り組みにくい問題ではなかったと考えられる。文章題はどちらも読みにくいものではなく、設問自体は、題意や、事例における意見をしっかりと理解し、文章中の言葉を使いながらつなげて答えていくラ・サールの傾向通りのものであった。漢字の書き取りは、書きやすいものと書きづらいものがはっきりとしていた。

【対 策】
第一に要求されることは記述問題への対策である。ラ・サール中の記述問題を解くには、記述の材料を文章中から確実に抜き出し、設問条件に合わせてまとめるという能力が要求される。当然、基本的な問題をミスなく解けることは最低条件である。漢字・語句問題の対策では、幅広い知識の習得が必要である。漢字・語句問題の得点率が全体の20%近くを占めていることを考えれば、大きな得点源となり、ラ・サール対策では欠かせない出題分野と言える。

〇こんな問題が出ました

◆算数◆
【傾 向】
ラ・サール中の入試問題は、配点や問題形式など、傾向がはっきりしているのが最大の特徴である。出題単元は、1計算問題3問、2小問集合、3速さ(倍速に関する問題)、4時計算、5平面図形、6立体図形と標準的な問題が出題されており、過去問に類似した問題が出題されている。

【難易度】
本年は、ラ・サール中受験生にとっては取り組みやすい問題が多く出題されていたが、得点しやすい問題とそうでない問題がはっきりしていた。そのため、大問1をはじめとして得点すべき問題を確実に得点しそこからの上積みが重要となってくる。具体的には、大問1、大問2、大問6は、ラ・サール中レベルとしては基本的な問題で得点しやすいが、大問3の倍速表記を使った速さの問題や大問4の1分刻みで考える時計算の問題を落ち着いて取り組めたかどうかがポイントとなる。大問2(4)のような分数を使った等分の問題は条件を正確に読み取り、すばやく考えをまとめる力が必要になる。時間配分を考え、大問6の立体図形を先に解くなど、全体の中でどの問題を優先して解くかをしっかり考えることができたかが、差のつくポイントになった。

【対 策】
ラ・サール中の対策は、過去のラ・サール中の入試問題をくり返し学習することが最も効果的である。過去の入試問題と類似の問題が出題されるので、英進館の『ラ・サール攻略本』で単元別に反復して解法をしっかりと定着させることが最大の対策となる。

〇こんな問題が出ました

◆社会◆
【傾 向】

ラ・サール中は,例年大問4問構成となっており、
例年,大問1で時事的な内容が出題され,現在の社会情勢について把握することが要求される。

【難易度】

例年,文章や資料を読み取り判断させ,思考力を試す問題が出題されている。今年は大問1で時事問題、大問2で地理、大問3で公民、大問4で歴史が出題された。

【対 策】
日頃の学習により、正確な知識を身につけることが最重要である。ラ・サールの特徴的な問題,いわゆる地理分野の都道府県の特色(地形・産業・形・都市・県章)や,歴史分野の年号・時代を判別する問題,条件付き正誤問題,公民分野の時事的内容に関連した国内・国外の出来事に関する問題をいかに徹底できるかが得点の鍵となる。過去問を使って,傾向を掴んだ上で学習することが必須である。加えて,時事的問題を解くためには,普段から新聞などに親しみ,ニュースに興味をもつ習慣がラ・サール攻略に役立つ。また,思考力問題への対策は,他校の過去問も用いて数多く練習することが効果的である。

〇こんな問題が出ました

◆理科◆
【傾 向】
大問数は4題だが、本校の場合、1題の大問の中が〔A〕・〔B〕の2ブロックに分かれていることがよくある。今年度は大問3の物理、大問4の化学がこのようになっており、題材からすると実質6題の問題を解くことになる。配点は今年度は地学が12点、生物が10点、物理が13点、化学が15点であった。ごく書きやすい記述問題が5問、作図問題が1問出題されている。これ以外は、記号や番号・短答式・計算問題だった。

【難易度】
本校の過去問と比べると、かなり難易度をおさえたように見受けられる。特に生物の大問2は大半が基礎知識であり、近年の中学入試生物の主流とも言える実験・思考問題はわずかだった。物理の大問3は、前半Aが「回路とダイオード」、後半Bが「ばねの計算」。化学の大問4は、前半Aが「気体の発生」、後半Bが「溶解度」。物理・化学ともに特に難解な設問がなかったことから、有効な訓練の多寡で点差がつきやすかったものと思われる。

【対 策】
今年度はこのように易化傾向だったが、いつまた難化するかは予断を許さない。対策はつねに、本校の歴代過去問の最高難易度を視野に入れるべきである。もちろん、基礎知識・基礎固めは重要だが、演習のレベルを下げるべきではない。小6の夏休み以降、いろいろな中学校の応用問題も活用して、理解力・思考力を鍛えよう。過去問演習の中では、今年度の問題よりもはるかに難しい問題にも出会うことになる。不明点を残さないように、しっかり取り組もう。

〇こんな問題が出ました