【福岡県】東福岡自彊館中学校
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中学校紹介&傾向と対策

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中学入試情報 / 中学校紹介&入試問題分析

【福岡県】東福岡自彊館中学校

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2025年度入試データ

入試日 合格発表日
1月10日 1月15日
募集人数 志願者数 実受験者数 合格者数
120 男子 682 男子 417 668 男子 407 382 男子 231
女子 女子 265 女子 261 女子 151
*平均点は4科目の平均を合計しています
試験科目 試験時間 配点 最高点 合格最低点 合格者平均点 受験者平均点
国語 60 100 男女 非公表 男女 非公表 男女 75.5 男女 58.8
算数 60 100 75.5 47.5
社会 40 50 39.4 28.8
理科 40 50 27.3 17.0
合計 300 155 217.7* 152.1*

 

 学校の特色 *2024年度の情報

①月に2回の理科実験
②無料の英会話教室(英語村)を中心として男女ともに楽しい学校生活を送ることができます。

学校情報 *2024年度の情報

  1. 入学時納入金 ※入学までに納入しなければならない費用(入学申込金・施設費・制服代などすべて)の合計
    540,000円 (R5年度実績) 
  2. 毎月の納入金合計 ※中学1年次に毎月必要になる費用(授業料・教育充実費・施設費・積立金などすべて)の1か月の合計
    48,400円 (R6年度予定額)
  3. 特待制度
    【新設】
    ① 第一種育英奨学生 SS ・・・年額360,000円を月次支給
    施設費相当額の全額(200,000円)を免除
    授業料相当額の全額を免除
    ② 第一種育英奨学生 S ・・・ 年額120,000円を月次支給
    施設費相当額の全額(200,000円)を免除
    授業料相当額の全額を免除
    【以前と同様】
    ③ 第一種育英奨学生 A ・・・ 施設費相当額の全額(200,000円)を免除
    授業料相当額の全額を免除
    ④ 第一種育英奨学生 B ・・・ 施設費相当額の半額(100,000円)を免除
    授業料相当額の半額を免除
  4. 学生寮
    なし                                                     

高校進学情報 *2024年度の情報

高校からの入学定員:700名
高校3年まで中高一貫クラス

主な大学の入試推薦枠 *2024年度の情報

明治大学1名、中央大学1名、立教大学2名、法政大学3名、青山学院大学3名、東京理科大学3名、関西大学6名、
同志社大学7名、立命館大学1名、西南学院大学12名、福岡大学38名

2024年度 主な大学の合格実績

国公立大学 私立大学
京都大学 1名 早稲田大学 5名
九州大学 15名 慶應義塾大学 2名
大阪大学 3名 上智大学 3名
筑波大学 2名 明治大学 20名
広島大学 3名 中央大学 15名
熊本大学 5名 立教大学 10名
長崎大学 23名 法政大学 12名
大分大学 8名 西南学院大学 201名
佐賀大学 10名 福岡大学 517名
合計 135名 合計 1823名

大学進学情報 *2024年度の情報

中高一貫コース生徒79名のみの実績
九州大学医学部医学科 現役合格1名
私立大学医学部医学科 6名(内現役合格5名)

傾向・難易度・対策

◆国語◆

【傾 向】
聞き取り、論説文、小説、論理的思考を問う問題の大問4題構成であった。今年度から聴き取り問題が出題された。5分程度の放送時間内で問題文を一度だけ読む形式の出題である。放送時間内に設問を読む時間が30秒程度設定されているので、その時間に問題をしっかり先読みして、聞き取るべき内容に集中して取り組むことが要求される。また、解答のキーワードの前に解答となる部分が読まれる問題や、正しいものを全て選ぶ選択肢の問題が出題され、文章全体の流れを意識して聞くことも要求された。
また、大問3で、語句と、表をもとに論理的思考を問う問題が昨年も出題されていたが、今年は、表を伴わない論理的思考を問う問題が、大問4として独立し、かなり難しくなった。一方、文章題は、記述の出題が昨年の4題から2題に減り、抜き出しや記号選択の問題も解きやすくなったので、ここでしっかり得点することが大切である。文章の長さは、論説文が問題用紙1枚程度、小説が2枚弱で、昨年とほぼ同量である。

【難易度】
今年度より導入された聞き取り問題は、一度しか問題文を読まない形式で、やや難しい問題だった。特に、30字以内の記述と正しいものを全て選ぶ選択肢の問題が難しかった。論説文、小説は全体的に昨年より易しくなった。一方、大問4の論理的思考を問う問題はかなり難しくなった。複数の条件を用いて馬の順位を答える問題だが、すぐに順位が特定できる条件が一つもなく、複数の条件を組み合わせて推論する必要があるので難しい。ここで時間を使いすぎず、全体の時間配分に留意して落ちついて問題に取り組む必要がある。

【対 策】
論説文・小説の出題については、語彙・読解・記述ともに標準レベルの問題なので、普段の授業の予習・復習や小テストの内容を定着させることが大切である。しかしながら、聞き取り問題と論理的思考を問う問題の出題については、他校のものも含め、過去の入試問題や類題などでもしっかり練習をして傾向に慣れておく必要がある。

◆算数◆

【傾 向】
 大問数6題,小問数25問と例年通りの構成。今年度は大問1が計算問題,大問2は小問集合,大問3は和と差(集合算),大問4は速さ(通過算),大問5は場合の数,大問6は図形(平面図形,立体図形)で,大問1~大問4(2),大問5~大問6(2)はオーソドックスな受験算数の問題だった。大問6(3),(4)は立体図形で,(3)は2つの円柱の表面積の差,(4)は立方体に6方向から穴をあけて体積を求める問題であった。ここ5年間,会話形式などの長文の問題は出題されておらず,大問6は図形の小問集合で,平面図形と立体図形の両方が出題されている。

【難易度】
今年度は,例年通りの難易度。今年も会話形式などの長文の問題の出題はないため,多くの問題は公式や解法の基本事項を定着できているかどうかが問われた問題であった。大問4の(3)や大問6の(3),(4)は難しめの問題だったが,この問題は正解しなくても合格できる。大問1の計算問題は8問もあるため,計算間違いをせず確実に正解しておきたい。大問2から大問6(難しめの問題だった3問を除く)は,英進館の教材を反復学習し公式や解き方を定着できていれば正解できる。さらに,①「キーワードチェック」,②「図や表を描く」,③「途中式を書く」の3点を確実に行うことができれば,正答率を上げることができる。
ケアレスミスを減らし,図や表を描きながら考える時間を確保するためにも各大問毎の時間配分を意識して解き進めたい。

【対 策】
 中学受験でよく扱われる単元「倍数」,「比」,「条件整理と推理」,「和と差」,「速さ」,「場合の数」,「平面図形」,「立体図形」は,夏期講習以降扱う「単元別確認テキスト(赤単)」を始めとする教材を徹底反復し,速く正確に解く練習をすることが必要である。大問6は図形の問題になる可能性が高いため,図形の問題は早い時期から練習したい。また,基本的な問題を早く正確に解くことで,図や表を描く時間を確保できる。「条件整理と推理」,「和と差」,「速さ」,「場合の数」,「図形」などの正答率をあげるために,式はもちろん図や表を描きながら解くことも重要だが,短期間で習慣化することは難しい。そのため,普段の学習で手を動かしながら考えることを意識し「描く」ことを習慣としたい。

◆社会◆

【傾向】※自彊館中は、例年大問3問の構成となっている。

 昨年は大問1は歴史、大問2は歴史上の出来事の並べ替え、大問3が地理・公民であったが本年度は、大問1は歴史、大問2は公民、大問3は地理・公民へと変更となっている。歴史分野では、例年の傾向も踏襲しつつ、新たに「歴史資料の読み取り問題」が出題されている。地理分野においても、論述問題が2題出題されるなど新たな傾向が見られた。

【難易度】※自彊館中学校は、昨年まで合格者平均点・受験者平均点が非公表。

 本年度の受験者平均点は28.8点/50点満点(得点率57%)となっており、算数(得点率47%)や理科(得点率34%)と比較すると得点しやすかったといえる。しかしながら、例年と比較すると、資料読み取り問題や論述問題の出題が増えており、入試問題そのものの難易度は上がっている。

【対策】
 基本的な語句を正確に解答できるようにすることが最重要である。全分野共通して、東福岡自彊館中は、漢字指定問題や文字数指定の一問一答が頻出であるため、日頃の学習から語句問題は、漢字で解答できるように訓練をしておく必要がある。特に歴史分野は、各時代の主要な登場人物、年号、歴史資料など複合的な知識の定着が要求されるが、オーソドックスな問題が大半であるため、知識の整理と並行して、過去問演習などでアウトプットの機会を増やしていくことが効果的である。また、近年は、教科書内容の定着に加え、時事問題の出題も見られている。本年度で言えば「能登半島の場所」「2024年の夏季オリンピックの開催都市」「2012年以降の自由民主党政権となって以降の内閣総理大臣の推移」「アメリカ大統領の選択問題」が出題されている。これらの対策としては、日頃からニュースを見るなど、世の中の情勢や政治のトピックスに興味関心をもって生活をすることが有効である。

◆理科◆

【傾 向】
例年通り大問5題の出題形式であった。今年度は、大問1は小問集合、大問2は化学分野(中和)、大問3は生物分野(植物の分類)、大問4は地学分野(星の動き)、大問5は物理分野(てこ・輪軸)で、昨年と同様の構成となっていた。しかし出題内容に関しては、記述が6問、計算が7問、作図が1問と、記述が昨年の3問から大きく増加していた。また例年通り、大問5では計算問題が多く出題されている。

【難易度】 
基本的な知識と応用問題を解く力が必要となり、大問5では難関校に出題されるような問題も出されている。大問1から大問4までは中学入試でよく見る典型問題が出題され、大問5では小学校での履修範囲を超えた知識や複雑な計算・考え方が求められており、大問ごとの難易度の差が非常に大きい。受験者平均は17.0点(50点満点中)と難しくなっている。

【対 策】
応用問題が解けなくても十分戦えるが、少なくとも基礎問題は確実に得点できるようにする必要がある。難関私立レベルの内容まで学習することを目標に、応用問題も多少得点できるようにしつつ、苦手な単元をフォローする形にしたい。
具体的には、小6夏までに基本の暗記事項は身につける必要がある。夏以降は暗記事項の穴を継続して埋めながら、県外を含む私立の入試問題に多く触れることが必要である。