中学入試情報 / 中学校紹介&入試問題分析
【福岡県】明治学園中学校
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2025年度入試データ
入試日 | 合格発表日 | ||||||||||||
1月15日 | 1月18日 | ||||||||||||
募集人数 | 志願者数 | 実受験者数 | 合格者数 | ||||||||||
80 | 男子 | – | 非公表 | 男子 | 非公表 | 非公表 | 男子 | 非公表 | 非公表 | 男子 | 非公表 | ||
女子 | – | 女子 | 女子 | 女子 | |||||||||
「社会」,「理科」または「英語」の中から2科目選択
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試験科目 | 試験時間 | 配点 | 最高点 | 合格最低点 | 合格者平均点 | 受験者平均点 | |||||||
国語 | 50 | 100 | 男子 | 91 | 男女 | 非公表 | 男子 | 62.1 | 男女 | 非公表 | |||
女子 | 90 | 女子 | 64.8 | ||||||||||
算数 | 50 | 100 | 男子 | 98 | 男子 | 69.2 | |||||||
女子 | 92 | 女子 | 65.6 | ||||||||||
社会 | 25 | 50 | 男子 | 48 | 男子 | 33.9 | |||||||
女子 | 42 | 女子 | 33.0 | ||||||||||
理科 | 25 | 50 | 男子 | 49 | 男子 | 34.0 | |||||||
女子 | 45 | 女子 | 31.1 | ||||||||||
英語 | 25 | 50 | 男子 | 42 | 男子 | 33.3 | |||||||
女子 | 44 | 女子 | 31.3 | ||||||||||
合計 | 300 | 男子 | 272 | 男子 | 199.2 | ||||||||
女子 | 260 | 女子 | 194.4 | ||||||||||
学校の特色 *2024年度の情報
- 2022年度入試より選択科目に英語が加わりました。
- 2024年度からは,英語に加えて数学の授業も目的別クラスを実施し,英語の力を伸ばしていきます。
- 中学1年生から高校2年生まで5ヵ年の独自の探求型授業を行っています。
学校情報 *2024年度の情報
- 入学時納入金 ※入学までに納入しなければならない費用(入学申込金・施設費・制服代などすべて)の合計
200,000円 - 毎月の納入金合計 ※中学1年次に毎月必要になる費用(授業料・教育充実費・施設費・積立金などすべて)の1か月の合計
45,300円(4月のみ70,500円) - 特待制度
なし - 学生寮
なし
高校進学情報 *2024年度の情報
外部からの高校入試:なし
主な大学の入試推薦枠 *2024年度の情報
早稲田大学3名・慶應義塾大学1名・明治大学1名
立教大学1名・同志社大学1名・立命館大学1名
関西学院大学1名・福岡大学4名
2024年度 主な大学の合格実績
国公立大学 | 私立大学 | |||||
東京大学 | 1名 | 早稲田大学 | 9名 | |||
京都大学 | 2名 | 慶應義塾大学 | 4名 | |||
九州大学 | 5名 | 上智大学 | 4名 | |||
神戸大学 | 1名 | 明治大学 | 2名 | |||
大阪大学 | 1名 | 中央大学 | 3名 | |||
広島大学 | 2名 | 立教大学 | 2名 | |||
熊本大学 | 1名 | 法政大学 | 1名 | |||
長崎大学 | 2名 | 西南学院大学 | 2名 | |||
大分大学 | 3名 | 福岡大学 | 27名 | |||
合計 | 62名 | 合計 | 252名 | |||
大学進学情報 *2024年度の情報
- 東京大学合格1名,京都大学2名合格!
- 国公立医学部医学科13名(九州大学医学部2名含む)合格!
- 医学部医学科31名合格!
- 早稲田大学,慶応義塾大学,上智大学へ17名合格!
傾向・難易度・対策
◆国語◆
【傾 向】
小説文、論説文、漢字語句の大問3題構成であった。資料読み取り問題は、今年度も出題されなかった。文章量は昨年から少し増え、問題用紙も昨年から1枚増えて7枚になった。記述問題は、昨年の3問から4問に増えたが、制限字数は減少し、全体的に書く量が減少した。2年前と3年前に出題され、昨年度は姿を消していた、文章内容についての会話形式の問題が、今年は再び出題された。小説では、登場人物の心情を説明した文の空欄を、指定された字数で埋める問題が出題された。漢字語句の問題については、漢字に加え、昨年同様、二字熟語をそのまま書かせるのではなく、図の穴埋めという形で出題された。
【難易度】
昨年と比べ文章量が増えた。しかし、記述問題の制限字数が減少したために、小説文、論説文ともに取り組みやすい問題となっている。記述内容も問題文の要素を丁寧に読み取り、本文中の文言をうまく組み合わせれば完成できるものであり、その意味でも例年より解きやすかった。
小説の全体的な難易度も、上記の理由からやや下がったと言える。論説文は、記述問題が10字以内が一問、20字以内が一問の計2問という出題で、例年よりかなり解きやすい出題だった。しかしながら、文章テーマが抽象的でややわかりにくく、選択問題の選択肢にも紛らわしいものが見られたので、実力差が点差として出やすい出題だったと思われる。
語句問題は、昨年同様、図の穴埋め形式で二字熟語が出題された。読みが与えられていたので、難易度は高くない。試験時間の50分で全て取り組むために、基礎事項をおさえるだけではなく、本文の内容を丁寧に読む読解力が求められる。総合して昨年度より難易度がやや下がり、解きやすい出題だった。
【対 策】
語彙力・読解力・記述力ともに高いレベルが要求されるため、しっかりと練習しておくことが望ましい。また今後の受験生は、読解力や思考力、表現力が求められるので、記述問題においては普段の学習時から空欄にせず、まずは短くても書くというステップから練習を積み重ねる必要がある。併せて、語句問題についても授業で実施した問題をきちんと暗記することが大切である。
◆算数◆
【傾 向】
例年通り、大問5問での構成。例年頻出の単元がそのまま出題されており、過去問を演習していればかなりオーソドックスな出題であった。大問1の小問集合では、計算3問に加え、平面図形(角度・面積)、割合、資料の活用、場合の数が頻出で、今年も全て出題された。大問2は「立体図形」、大問3は「資料の活用(グラフに関する問題)」、大問4は「速さ」、大問5は「規則性(数表)」がそれぞれ出題された。「立体図形」「資料の活用」「速さ」は特に頻出単元である。また、毎年必ず1問、考え方や理由を問う記述問題が出題されている。
【難易度】
全体として難易度は易化している。大問1の小問集合では完答できた生徒も例年以上に多かったのではないかと思われる。大問2~4では、基本的な考え方が身についていれば、⑵まで確実に正解できる問題であった。大問5は平方数に着目する問題。⑴⑵の答えから着想を得て⑶まで正解したい。⑷以降は苦戦した生徒が多かったと思われ、特に⑸については合否への影響はないと思われる。
【対 策】
図形問題と文章問題のどちらもバランス良く取り組み、各単元の解法パターン・公式を確実にマスターできていることが最重要と言える。SAクラスで夏期講習会以降使用する『単元別確認テキスト』を反復し、基本パターンを確実に身につけよう。また、近年ほぼ同じ単元から出題されているので、過去問演習も効果的である。明治学園特有の記述問題や、出題する学校が限られる「資料の活用(グラフに関する問題)」などは5年分程度の過去問演習で力をつけていくとよい。
◆社会◆
【傾 向】
大問は昨年に引き続き3問構成になっていた。大問1は公民分野、大問2は地理分野、大問3は歴史分野からの出題になっており、昨年同様の大問構成になっていた。各分野とも出題単元は昨年と大きく変わることはなかった。公民分野では日本国憲法、国会・内閣・裁判所、国際連合から、地理分野では日本の気候(雨温図の読み取り)、日本の農業における統計資料の読み取り、自然災害、地形図の読み取りから、歴史分野は弥生時代から昭和時代までの幅広い時代からの出題となっていた。各分野とも基本的な内容になっており、資料を読み取る問題が多く出題される。また、各分野とも記述問題が出題されている。
【難易度】
難易度は例年と大きく変わらず、基本的な内容からの出題になっているので比較的、解きやすい問題構成になっている。また、資料を読み取る問題と記述問題が出題される。学校の教科書の太文字になっている語句の暗記とその語句を説明できる力を身につければ、十分に対応できる問題構成になっている。
【対 策】
各分野とも基礎的な知識を身につけ、かつその知識を用いて資料を正しく読み取る力が必要とされる。環境と人権、エネルギー、国連、日本国憲法、自然災害については、よく出題されている。例えば、自然災害についての問題は今年度も含め、4年連続出題されている。地理・歴史・公民分野で、これらに関わる内容の学習は必須である。記述問題対策として、普段の学習から自分の言葉で表現する力を養っていくように努めることが必要である。
◆理科◆
【傾 向】
2022年度から、社会・理科・英語の中から2科目選択になり、試験時間が40分から25分に短縮された。大問数は、2題構成であった。大問1は生物・地学分野からの出題で、小問数は13問であった。大問2は化学・物理分野からの出題で、小問数は13問と大問1と同数であった。昨年より大問1の小問数が5問少なくなっており、標準レベルの知識を問う出題が大半であった。しかし、大問1では「潮だまり周辺の生物」、大問2では「木炭とアルミニウムはくを使った電池」を題材としており、小学生にとってあまり知り得ない内容の問題文から、内容を読み取り、その場で考える出題もあった。また、計算問題は2問、作図問題と記述問題は1問ずつ出題されている。
【難易度】
配点50点で、中学入試で出題される基本的な知識事項を問う問題が多い。また、小学校の教科書には無い「潮だまり周辺の生物」や「木炭とアルミニウムはくを使った電池」についての問題文や、その実験・観察の結果から、答えを導く問題も出題されている。問題を読み解く力と知識を結びつける力、思考力が要求される差のつく問題もあり、難易度はやや高い。
【対 策】
例年、基本事項の問題が多く出題されているため、小学校教科書などを使い実験・観察の手順や結果などを押さえておくとよい。また、問題文や実験・観察の結果から答えを導く問題も出題されているため、語句の暗記だけではなく、図でどのように表されているか、なぜそうなるのか等を常に意識し学習する必要がある。
中学入試に出題される内容の単元学習を、小学校6年生の9月ごろまでに終わらせ、その後は、明治学園中の過去問や、その他の中学校の過去問を利用して学習し、その中で様々なパターンの問題に慣れておくとよい。