【福岡県】筑紫女学園中学校
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中学校紹介&傾向と対策

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中学入試情報 / 中学校紹介&入試問題分析

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2025年度入試データ

入試日 合格発表日
1月13日 1月15日
募集人数 志願者数 実受験者数 合格者数
女子 140 女子 392 女子 386 女子 339
試験科目 試験時間 配点 最高点 合格最低点 合格者平均点 受験者平均点
国語 50 100 女子 99 女子 非公表 女子 73.7 女子 70.6
算数 50 100 95 54.8 51.2
社会 40 75 70 47.2 44.5
理科 40 75 74 49.8 47.5
合計 350 318 225.5 213.8

学校の特色 *2024年度の情報

「もっと知りたい」から「学びだす」。教科と探究を行き来する
‘‘生徒が自走する学びのサイクル‘‘を実現させるため、学力と探究力の
両方を伸ばしていくカリキュラムを充実させています。

学校情報 *2024年度の情報

  1. 入学時納入金 ※入学までに納入しなければならない費用(入学申込金・施設費・制服代などすべて)の合計
    約370,000円 
  2. 毎月の納入金合計 ※中学1年次に毎月必要になる費用(授業料・教育充実費・施設費・積立金などすべて)の1か月の合計
    59,500
  3. 特待制度
    アカデミック特待:施設費・授業料を原則(入試特待)6年間給付

    プログレス特待:月額2万円を原則1年間(継続の場合もあり)給付
  4. 学生寮
    なし                                                     

高校進学情報 *2024年度の情報

高校からの入学定員:250名
高校1年まで中高一貫クラス
高校2年から高校からの入学者との混合クラス

主な大学の入試推薦枠 *2024年度の情報

早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、
関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学、福岡大学、西南学院大学、筑紫女学園大学など

2024年度 主な大学の合格実績

国公立大学 私立大学
九州大学 4名 早稲田大学 2名
大阪大学 1名 慶應義塾大学 3名
広島大学 3名 上智大学 1名
熊本大学 2名 立教大学 3名
長崎大学 6名 法政大学 1名
大分大学 4名 青山学院大学 2名
佐賀大学 6名 西南学院大学 87名
宮崎大学 2名 福岡大学 196名
東京外国語大学 1名 筑紫女学園大学 78名
合計 52名 合計 754名

大学進学情報 *2024年度の情報

  • 国立大学  52名
  • 私立大学 754名

傾向・難易度・対策

◆国語◆

【傾 向】
 昨年度は大問一・二の文章題2題構成であったが、今年度は大問一が漢字の読み書き大問二・三が文章題という3題構成であった。文章量に大きな変化はなかった。漢字の読み書きは例年通り10問であった。文法、言葉の知識、記号選択、抜き出しと幅広く出題された。記述問題は2題で昨年と同じであり、1題は20字程度、もう1題は「私たちが今生きている世界がどのようなものであるかにふれながら」本文の要旨をまとめる問題で、字数制限はないが100字程度で過不足なく記述する力が求められた。

【難易度】
二年続けて記述問題が2題の出題ということで、全体の難易度は比較的低くなっていると思われる。しかし、字数制限のない記述の問題が出題されており、その解答欄が大きかったため、解答に時間を要した生徒も多かったようである。記号選択問題の選択肢の語数が100字程度と長いものがあり、正解に至るのに時間がかかる。一昨年度は「資料の読み取り問題」、昨年度は「自分の体験を書かせる作文」などが新出であったことからも、基礎的な国語力に加え、柔軟な対応力も必要とされている。 

【対 策】
書き抜きの問題が多く出題されるため、日頃から該当箇所を素早く探し、正確に書き写す練習が必要である。また、漢字・語句の問題で確実に点数を取るために、小テストやオリジナルテストにこだわること、普段から知らない言葉の意味を調べ、その都度覚えていくことが必要である。また、新しい傾向の問題が三年続けて出題されていることから、例年にない問題にも対応できるように、様々な形式の問題に触れ、臨機応変さを身に付けておくことも不可欠である。

◆算数◆

【傾 向】
今年も大問数は昨年同様5題で、小問数は25題と例年とほぼ同様の分量だった。大問1が計算問題と文章題、平面図形と立体図形などの小問集合、大問2も速さと売買損益、容積などの小問集合であった。大問3以降はランドルト環を題材にしたその場で考える問題、水槽と容積の問題、会話形式の問題など多岐にわたって出題されている。公式や解法を知っていれば解ける問題とその場で考える問題がバランスよく出題されている。また、大問5は生徒二人の会話が正答への導入となっている問題で、会話形式の問題は今年で5年連続の出題となる。

【難易度】
 ここ数年、大半の問題が基本~標準レベルの問題で構成されており、調べ上げるのに時間がかかる問題、会話形式の問題が出題されるが、本年度はやや難化した。その場で考える問題や会話形式の問題などは、複雑な条件をよく読み解答することが求められ、解答に苦労した生徒も多かったと思われる。今年の大問5はローマ数字を題材にした会話形式の問題だった。情報を整理しながら問題を読むことで(1)~(3)は確実に正解したい。大問1は基本問題が中心でここはしっかり得点したい。(10)のデータの分析の問題は、中央値について正しく理解する必要がある。大問2も基本問題が中心で、きちんと受験勉強をしてきた生徒にとっては繰り返し練習を積み重ねた問題だった。大問4の問題は(1)、(2)はミスなく確実に正解したい。

【対 策】
 出題分野に偏りはないので、まず〇〇算や基本的な図形の解法などの習得が必須である。また、その場で考える問題は丁寧に書き上げる力や、図に書き込む力、複雑な条件を整理したりする力、与えられた条件をきちんと理解する読解力も養わなくてはならない。これらの力は一朝一夕でつかないので、早いうちからこのことを意識して練習を積み重ねることが大切である。問題に取り組むときに、丁寧に問題文を読み、考える訓練をしてほしい。近年頻出である会話形式の問題に慣れるためにも複数校受験して、実際の入試での経験を増やすことも大事である。

◆社会◆

【傾 向】

 大問1の地理分野では、世界地理や日本の農業、雨温図の問題が出題され、歴史分野では、各時代の資料を使った正誤問題や、文章中の誤った語句を正しい語句に直す問題などが出題された。公民分野では、国会や内閣の省庁などの日本の政治や、国際社会の資料問題などが幅広く出題された。地理・歴史・公民ともに、資料・グラフを読み取らせる思考力を問う問題が多く出題されている。

【難易度】

 語句は基本的なものが中心だが、「祇園祭」、「同時多発テロ」、「国家公安委員会」など難しめの語句も出題されている。歴史の正誤問題や、公民の資料を読み取らせる問題に適当なものをすべて選ぶ問題があり、論述問題も資料を見て考えるものであった。全体的に思考力や判断力を問う問題が随所に見られ、昨年に比べると難化したといえる。

【対 策】
 全分野において、基礎的な知識を幅広く学習する必要がある。地理分野では、主要な統計資料の暗記や雨温図など資料の読み取りが必要である。近年、世界地理分野からの出題がみられるので、日本と関係の深い国の特色は必ず覚えておく必要がある。歴史分野では写真・絵・資料が使用されることが多いので、教科書の図や資料を確認し、各時代の流れや政治・文化・産業の重要語句はしっかり押さえておこう。公民分野では政治分野に限らず、環境問題・国際社会などに関しても必ず確認しておくことが必要である。ここ最近、全分野で思考力を問う問題が出題されているので、問題文や資料をしっかり読み込む必要がある。 

◆理科◆

【傾 向】
 生物・地学・物理・化学の4分野から、計8題の構成だった。解答形式は、記号選択が21問、語句で答える問題が4問、計算問題が7問、文章記述問題が3問であった。昨年と比較すると記号選択問題と文章記述問題の出題数は変わらなかったが、計算問題は増加し、作図問題が3題出題された。また、昨年出題された地球温暖化に関する問題が今年も出題され、最近よく話題となっている「線状降水帯」を答えさせる問題が出題された。

【難易度】 
 基本レベルから標準レベルの問題が多く、広く知識が問われており、取り組みやすい問題が多かった。ばねばかりの実験における結果を表からグラフ用紙に記入する作図の問題の出題や、水溶液の分類の問題、アルミニウム箔でスイッチを作成した回路図に関する問題など、実験に関する問題が多数出題されていた。また、難易度的には標準的な計算問題も出題されていたが、普段から中学受験の勉強で計算問題に取り組んでいれば、解きやすいレベルであった。

【対 策】
 標準的なレベルの問題が多い。よって、合格点を取るために重要なことは、4分野全単元の基礎学力をバランスよく固めておくことが大切。広くさまざまな学習領域から出題されるので、苦手単元を作らないように、各単元の基礎知識はもちろん、標準レベルの問題の解法をきちんと身につけておく必要がある。また、身近な事柄を理科的に考える問題や実験に関する問題も多いので、普段からニュースや周りの現象に興味を持ち、教科書などを読み、その現象の過程を知っておく必要がある。