中学入試情報 / 中学校紹介&入試問題分析
【佐賀県】東明館中学校
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2025年度入試データ
入試日(A日程) | 合格発表日 | ||||||||||||
1月5日 | 1月7日 | ||||||||||||
募集人数 | 志願者数 | 実受験者数 | 合格者数 | ||||||||||
120 | 男子 | – | 64 | 男子 | 39 | 61 | 男子 | 37 | 61 | 男子 | 37 | ||
女子 | – | 女子 | 25 | 女子 | 24 | 女子 | 24 | ||||||
社会または英語 | |||||||||||||
試験科目 | 試験時間 | 配点 | 最高点 | 合格最低点 | 合格者平均点 | 受験者平均点 | |||||||
国語 | 60 | 100 | 男女 | 非公開 | 男女 | 非公開 | 男女 | 72.2 | 男女 | 72.2 | |||
算数 | 60 | 100 | 49.5 | 49.5 | |||||||||
社会 | 40 | 50 | 26.8 | 26.8 | |||||||||
理科 | 40 | 50 | 27.3 | 27.3 | |||||||||
英語 | 40 | 50 | 非公開 | 非公開 | |||||||||
合計 | 300 | 175.9 | 175.9 | ||||||||||
学校の特色 *2024年度の情報
自由進度学習や PBL、国際共生プログラムなどを通し、自分で考え行動し、多様な価値観に触れ、
自己の内面を育む基礎を養います。
また、今年度より導入したチーム中学により、生徒一人ひとりに合ったサポート(個別最適な支援)を行います。
学校情報 *2024年度の情報
- 入学時納入金 ※入学までに納入しなければならない費用(入学申込金・施設費・制服代などすべて)の合計
男子 261,410円 女子 259,930円
- 毎月の納入金合計 ※中学1年次に毎月必要になる費用(授業料・教育充実費・施設費・積立金などすべて)の1か月の合計
4月 184,100円 5月~ 88,100円 - 特待制度
【昨年度参考】※8月末に公開する募集要項に記載します。
S特待 …校納金のうち、全額を給付
SA特待 …校納金のうち、80%を給付
A特待 …校納金のうち、60%を給付
★A日程および、多様性入試受験者で、合格者から特待生を選考します。 - 学生寮
男女別あり(男子76名/女子80名)
入寮時納入金合計:155,200円~
毎月の納入金合計: 62,000円~
高校進学情報 *2024年度の情報
高校からの入学定員:男女合わせて180名(内部進学者を含む)
高校1年から高校からの入学者との混合クラス
主な大学の入試推薦枠 *2024年度の情報
明治大学(1名)、中央大学(3名)、立教大学(1名)同志社大学(4名)、立命館大学(4名)、
関西学院大学(8名)、西南学院大学(3名)、福岡大学(2名)
2024年度 主な大学の合格実績
国公立大学 | 私立大学 | |||||
熊本大学 | 2名 | 明治大学 | 1名 | |||
長崎大学 | 1名 | 中央大学 | 4名 | |||
佐賀大学 | 1名 | 立教大学 | 1名 | |||
鹿児島大学 | 1名 | 法政大学 | 4名 | |||
山口大学 | 1名 | 同志社大学 | 4名 | |||
下関市立大学 | 2名 | 立命館大学 | 4名 | |||
関西学院大学 | 10名 | |||||
西南学院大学 | 6名 | |||||
福岡大学 | 9名 | |||||
合計 | 8名 | 合計 | 104名 | |||
大学進学情報 (延べ人数) *2024年度の情報
・医学部 6名 ・薬学部 11名
・看護・医療学部 4名 ・獣医学部 2名
・国・公立大学 8名 ・私立大学 104名
・海外大学 7名 ・専門・短大 5名
傾向・難易度・対策
◆国語◆
【傾 向】
今年度も昨年同様、大問3題構成であった。内容も論説文・物語文・漢字語句という構成になっており、例年通りであった。設問の内容は、漢字・語句の意味・四字熟語といった知識事項を問うものから、読解問題としての記号選択、書き抜き、50字以内でまとめる記述問題までと多岐にわたっている。また、昨年は論説文の内容と関連して出題されていた指定字数の多い記述問題が、今年は物語文で登場した言葉をテーマに出題された。昨年は120字以上150字以内であったのに対して、今年は100字以上120字以内という条件の変更があった。
【難易度】
基本的な難易度の問題が多いが、論説文において50字以内の記述問題、物語文においても100字以上120字以内の、非常に長い記述問題が出題されており、出題傾向にあわせた事前の十分な準備が必要である。今年度は、語句の意味を問う問題が論説文で1問、慣用句の問題が物語文で2問、さらに問題三では慣用句、四字熟語に加え、短文の空欄に適語を補充する問題など、計10問出題されている。これまでも、語句の意味を直接問う問題や対義語の問題も出題されているので、今年出題のなかったことわざ、類義語・対義語などを含めて、語句知識事項の入念な準備が必要である。
【対 策】
普段の学習で使用するテキストや新聞のコラム等の様々な文章を読み、知らない言葉の意味を調べる習慣をつけることにより、語彙を増やし、読解力を養成していくとよい。漢字語句等の知識事項の出題の全体に占める比率が高いので、特に意識して精度を上げておく必要がある。また、100字以上120字以内の長い記述問題については、過去問を中心に例題に当たって何度も練習し、自分なりの書き方を確立しておこう。
◆算数◆
【傾 向】
問題数は、大問数が例年通り5問構成で、小問数は28問であり、昨年(小問数27問)とほぼ同数だった。大問5問のうち、大問1・2については例年同じようなパターンで出題されている。大問1では「計算を含む小問集合」が10問(そのうち計算は4問)、大問2では「図形に関する小問集合」が4問出題されている。また、残りの大問3問のうち、1問は会話形式での穴埋め問題という出題パターンになっており、単元は「整数に関する問題」がここ3年くらい続けて出題テーマになっている。残りの大問2問は、今年は大問3が「速さの問題」、大問5は「規則に関する問題」が出題されたが、年によって単元は変わる傾向が強い。最近出題されている単元は、昨年が「平面図形」、「速さ」で、一昨年が「料金の問題」、「回転体」であった。
【難易度】
例年、算数の合格者平均点が6割前後で推移している。確実に合格するということでは7割以上を目標と考えて取り組むと良いだろう。大問別に見ると、大問1の「計算・小問集合」と大問2の「図形の小問集合」は基本的な問題が多く出題されている。全28問中大問1・2のみで14問と、全体の半分の問題数があるので、ここは確実に得点しておきたいところである。大問3~5は難易度が上がるため、小問数が3個のうち2個取れるくらいの力があれば十分合格できると思われる。会話形式の問題は、しっかりと問題文を読み、状況をきちんと把握することができれば正解できるだろう。読解力と内容の把握力が大切になってくると思われる。
【対 策】
まずは、大問1・2の小問集合の得点率を上げていくことが第一である。小数や分数、また逆算などの計算問題は、日ごろの小テストやオリジナルテストの計算問題で間違えた問題を繰り返し解き直し、確実に正解できるようにすることが大切である。また、各単元の基本問題や図形の基本公式を利用した問題が出題されているので、夏期講習から使用する単元別確認テキストを反復練習し、定着の徹底を図ろう。また、大問3~5の得点率を上げていくためには、後半に使用する九州地区攻略本に登場する各中学校の入試問題の定着を図ることで、「割合・比」「速さ」「平面図形」「立体図形」「場合の数」など、幅広く標準的な問題を解き慣れていくことが大切である。さらに、会話形式で毎年出題されている「整数に関する問題」は、同じような会話形式で出題されている入試問題などを使って練習していきたい。
◆社会◆
【傾向】
記述問題は、地理分野で1題、歴史分野で1題の出題であり、昨年に比べて2題減少した。地理分野は、昨年同様、資料やグラフ・図からの読み取りに関する問題が多く見られた。歴史分野は、昨年同様、漢字指定の問題が見られ、文化史からの問題が多く見られた。公民分野は昭和から平成にかけての出来事と合わせて為替について出題された。
【難易度】
【対策】
地理分野では、資料問題が多く、資料の読み取りについても対策を行いたい。また、様々な統計資料についての対策をしておくことが望ましい。地図に関する出題も見られたため、地図記号や等高線についても見直しておこう。歴史分野では、各時代の建造物を写真で判断し、漢字で書けるようにしておく必要がある。公民分野では、歴史知識と合わせて国際社会での出来事について関心をもって学んでおくことも必要である。
◆理科◆
【傾 向】
2024年度と変わり、大問数が7題で出題された。生物・物理・化学分野から各2題、地学分野のみ1題の出題で、小問数は10~14問とバランスがとれた出題であった。全体の小問数は50題と昨年とほぼ変わっていない。2022年度は「台風の進度と風の強さ」2024年度は「インスタントコーヒーのつくり方やコーヒー豆の抽出」についてなど生活の中の科学現象について出題されており、今年度は「太陽フレア」や「タンパク質を利用した物質の合成」などの出題があった。計算問題は8問と昨年より増加し、記述問題は昨年と同じく1問で、昨年から始まったグラフの作図も1問出題された。
【難易度】
今年度は昨年と同様、基礎から標準的な問題が多く比較的取り組みやすかった。しかし、大問2の「タンパク質を利用した物質の合成」のように受験生にとって知らない知識を与え、その場で考えさせるような難易度の高い問題は今年度も出題されており、大問ごとの難易度の差は大きい。また、「太陽フレア」のように時事問題も出題されているため、ニュースなどにも注意を向ける必要がある。
【対 策】
大問ごとの難易度の差が非常に大きいので、どの問題から解くかの取捨選択をする力が求められる。実験・観察に関する問題が多く、例年は文章記述やグラフの作図も出題されているため、科学現象や実験操作の理由を考えて問題を解くようにしておきたい。基礎から標準レベルの問題を確実に得点できるようにすれば合格点は突破できる。