【熊本県】熊本学園大学付属中学校
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中学校紹介&傾向と対策

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中学入試情報 / 中学校紹介&入試問題分析

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熊本学園大学付属中学校

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2023入試データ

試験日 合格発表日 募集人数 志願者数 実受験者数 合格者数
奨学生 12月 4日 12月 8日 80名 94名 94名 68名
専願生 83名 83名 49名
一般生 2月 5日 2月 9日 31名 31名 11名

2023科目毎データ

国語 算数 社会 理科 合計
試験時間 45分 45分 35分 35分
配点 100点 100点 50点 50点 300点
最高点 非公表
合格最低点
合格者平均点
受験者平均点

学校の特色

  • 標準の授業時間と比べ、3年間で+610時間もの充実したカリキュラム
  • 独自の「深学科プログラム」により時代を生き抜く力を学ぶ

学校情報

  1. 入学時納入金 ※入学までに納入しなければならない費用(入学申込金・施設費・制服代などすべて)の合計
    男子 約231.000円 女子 約239.000円
  2. 毎月の納入金合計 ※中学1年次に毎月必要になる費用(授業料・教育充実費・施設費・積立金などすべて)の1か月の合計
    約50.000円 
  3. 特待制度                                                       奨学生A…入学時納入金および1年次の授業料と施設設備費を免除
    奨学生B…入学時納入金のうち、施設設備費を免除
  4. 学生寮
    なし

高校進学情報

高校からの入学定員:男女合わせて360名
高校3年まで中高一貫クラス

主な大学の入試推薦枠

熊本本学園大学(53名)、早稲田大学(1名)、慶應義塾大学(2名)、上智大学(1名)、明治大学(2名)、中央大学(3名)、立教大学(3名)、
法政大学(3名)、青山学院大学(2名)、東京理科大学(2名)、同志社大学(4名)、立命館大学(1名)、関西学院大学(7名)、西南学院大学(9名)、
福岡大学(7名)、北里大学(1名)など(2022年度)

2023年度 主な大学の合格実績

国公立大学 私立大学
熊本大学 31名 慶應義塾大学 4名
鹿児島大学 12名 明治大学 4名
佐賀大学 9名 青山学院大学 4名
長崎大学 8名 法政大学 4名
横浜国立大学 4名 同志社大学 7名
広島大学 3名 立命館大学 17名
九州大学 3名 関西学院大学 10名
北海道大学 1名 西南学院大学 20名
筑波大学 1名 福岡大学 61名
合計 141名 合計 589名

大学進学情報

  • 国公立大学合格者数は熊本県内私立校No.1
  • 医歯薬系進学28名
  • 難関私大にも多くの合格実績

傾向・難易度・対策

◆国語◆
【傾 向】
2023年度も、全体の構成は、大問一「作文」、大問二「論説文」、大問三「小説文」、大問四「漢字」と、例年通りであった。論説文は長谷川英祐著の『働かないアリに意義がある』、小説文は朝井まかて著の『ボタニカ』から出題された。漢字は、論説文と小説文からも出題されており、大問四と合わせて合計で16問であった。記述問題が4問出題され、抜き出しの問題は論説文と小説文ともに全く出題されなかった。作文は200字以内の条件作文であった。

【難易度】
作文は、異なる立場での考えや理由をまとめて書く必要がある、難易度の高い問題であった。文章問題の記述問題の4問の字数はそれぞれ「字数指定がないもの」、「10字程度」、「25字以内」、「35字以内」で、短いものから長いものまで、どれも熟考を要するものであった。小説文は、本文だけで4ページにわたり、文章を読むスピードも必要である。漢字や記号の問題を短時間で解き、作文や記述問題にどれだけ時間を使えるかがポイントになってくるだろう。

【対 策】
作文の練習をする際は、時間を決めて取り組むことが大切である。様々なパターンの問題に慣れ、短時間で解答できるようになるとよい。文章題も同様に、論説文、説明文、小説文、随筆文と多くのジャンルの問題を解き、練習を積む必要がある。語句・文法の知識を問う問題では、単なる丸暗記ではなく、それを応用できる柔軟性も要求されるので、普段から用例とともに覚える習慣をつけ、適切な言葉の使用を心がける必要があるだろう。

〇こんな問題が出ました ※答えは省略しております。

◆算数◆
【傾 向】
本年度は、大問数が5つの構成であった。大問1は計算問題が7題、単位に関する問題が1題の計8題。大問2は小問集合で、倍数、数に関する文章題、割合、速さと比の問題が出題された。大問3は規則性の問題。大問4はニュートン算の問題。大問5は、立体図形(表面積と展開図の体積が1題ずつ)と平面図形(角度と面積が1題ずつ)が出題された。これまでの出題傾向と大きな変更はなく、過去問を練習しておくことが重要である。

【難易度】
難易度は、ここ数年と変わりなく、基本的な問題と標準的な問題が中心に出題された。大問1は昨年よりも計算力で差がつく問題となっており、途中式を丁寧に書いて満点を狙いたい。大問2に関しては様々な単元からの出題がなされたものの、典型的な受験算数の問題のため、各単元の基本的な解き方や公式を理解しておく必要がある。大問4は「ニュートン算」の問題でやや難易度が高く、図を丁寧にかいて解く必要がある。入試問題の前半部分を、正確に解答することが重要である。

【対 策】
大問2のような小問集合、いわゆる「1行問題」を確実に解けるようにすることが重要である。また、受験算数の典型的な問題(旅人算・割合)など、図表や線分図を使って解く問題を日ごろから練習しておく必要がある。ある程度解法が身についてきたら、日々時間を計り、丸付けをして、やり直しの鍛錬をするとよい。出題傾向は大きく変わっておらず、本校を第一志望とする生徒は過去問の対策をしっかりしておくことが非常に効果的である。

〇こんな問題が出ました

◆社会◆
【傾 向】

本年度は昨年度までと同様、大問3題構成であった。大問1で地理分野、大問2で歴史分野、大問3では地理歴史公民の三分野総合の問題であった。大問1の地理分野では三大穀物の世界全体での生産量の変化や生産量上位5か国、日本国内の小麦・米の生産量と消費量など、資料読み取り問題が出題された。大問2の歴史分野では、関西をめぐる修学旅行コースを題材に平安時代から幕末までの範囲が出題され、後半は戦争をテーマに明治時代から昭和時代までが出題された。大問3では、熊本県の地域研究についての対話文からインターネット年代別使用率のグラフの読み取りが出題され、ユニバーサルデザインを説明させる公民分野からの出題や、西南戦争が起こった時期などの歴史分野、四大公害病などの地理分野など3分野総合の問題が出題された。

【難易度】
例年通り、全体的に教科書内容をもとに出題されている。地理分野では小麦と米の生産量上位5カ国が問われ、日本における小麦・米の生産量や消費量の変化から読み取れる内容を選択させる等、難解な問題も出題されている。歴史ではその時代の様子を問う問題や、出来事の並べ替えさせる問題が出題されているため、単純な時代判別ではなくその時代の中での流れや細かい知識が問われているので難しく感じた生徒も多かっただろう。

【対策】
地理分野は、地図帳や教科書で国名や場所、統計資料の確認をしておく必要がある。歴史分野や公民分野では、教科書レベルの基本的な語句を幅広くおさえておく必要がある。

〇こんな問題が出ました ※写真・答えは省略しております。

◆理科◆
【傾 向】
大問数は4題、小問数は例年30問程度であり、2015年度より大問数が減ったが、各分野から各1題ずつまんべんなく出題されている。選択問題なども含め、資料を読み取り、知っている知識を使って正解を導くような問題や会話文から判断するような問題が増加している。今年は記述の問題はなく、選択肢から選ぶ形式の問題であった。出題範囲は教科書の内容のものが中心であり、小学校5・6年に履修する内容が多くなっている。

【難易度】
中学受験の理科としては、基本的な内容を問う問題に加えて、それをもとに考えさせる問題が多い。選択肢の問題であっても選択肢の内容が少し細かいため、よく図や表を見て考えて判断しないと正解することが難しい。計算問題も一見すると誤った選択肢を選んでしまうような問題が出題された。事前に類題を練習していないと、解き方がわからず戸惑ってしまい、時間配分によっては焦ってミスを重ねる受験者もいたと予想される。

【対 策】
解答を導くためには思考力と正確な知識が必要である。日頃から学校での実験・観察授業には積極的に取り組み、身のまわりの日常的な現象に興味を持ち、それらをより深く探究して自らまとめていく姿勢が要求されている。小学校での履修範囲を早めに仕上げ、英進館オリジナルテキストの「九州地区中学入試完全攻略本」で入試問題を練習した上で、本校の過去問に加えて、出題形式が類似している中学校の過去問にも当たり、対応力を身につけておくのが理想的である。

〇こんな問題が出ました