中学入試情報 / 中学校紹介&入試問題分析
【鹿児島県】鹿児島修学館中学校
鹿児島修学館中学校
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2023入試データ
試験日 | 合格発表日 | 募集人数 | 志願者数 | 実受験者数 | 合格者数 | |
前期 | 1月 5日 | 1月 10日 | 70名 | 482名 | 482名 | 非公表 |
2023科目毎データ
国語 | 算数 | 社会 | 理科 | 合計 | |
試験時間 | 45分 | 45分 | 30分 | 30分 | |
配点 | 100点 | 100点 | 50点 | 50点 | 300点 |
最高点 | 非公表 | ||||
合格最低点 | |||||
合格者平均点 | |||||
受験者平均点 |
学校の特色
「国際バカロレア(IB)」「探究的な学び(課題研究等)」「個別最適な学びと協働的な学び」などの先進的な取り組みに
絶えずチャレンジしています。これらの取り組みを通じて「みんなが学ぶことの楽しさを知り、学び続ける力を身につける」という
学校教育目標を実現します。
学校情報
- 入学時納入金
入学金100,000円(制服代・体操服代は別途必要となります。)
- 毎月の納入金合計 ※中学1年次に毎月必要になる費用(授業料・教育充実費・施設費・積立金などすべて)の1か月の合計
4月:80,210円 5月~1月:52,500円 2月・3月:51,000円(令和5年度) - 特待制度(前期入試結果による)
学業奨学生A(入学金全額免除・奨学金(月額)51,000円給付)
学業奨学生B(入学金67,000円の免除と奨学金(月額)34,000円を給付)
学業奨学生C(入学金34,000円の免除と奨学金(月額)17,000円を給付) - 学生寮
なし。学校周辺の下宿を紹介
高校進学情報
高校からの入学定員:80名
高校1年から高校からの入学者との混合クラス
主な大学の入試推薦枠
明治大学・経営学部・経営,会計,公共経営:計1名
成城大学・法学部:計1名
立命館大学・経済学部・経済学科:計1名
同志社大学・理工学部・インテリジェント情報工学科:計1名
福岡大学・法学部・法律学科:計1名
西南学院大学・神、商、経営、経済、国際経済、法律、国際関係法、社会福祉:計1名
長崎国際大学・薬・薬:1名
2023年度 主な大学の合格実績
国公立大学 | |
東京藝術大学 | 1名 |
鹿児島大学 | 4名 |
琉球大学 | 1名 |
合計 | 6名 |
私立大学 | |
明治大学 | 1名 |
成城大学 | 1名 |
立命館大学 | 1名 |
立命館アジア太平洋大学 | 1名 |
帝京大学 | 1名 |
久留米大学 | 2名 |
崇城大学 | 2名 |
東海大学 | 1名 |
鹿児島国際大学 | 6名 |
合計 | 29名 |
大学進学情報
少人数教育を実施しており、各大学の合格実績者数は少ないですが、多くの卒業生が希望する進路実現を果たしています。
傾向・難易度・対策
◆国語◆
【傾 向】
2023年度の問題構成は、文章問題2題と漢字・語句分野1題の3題構成で、文章種別は説明文と物語文の例年通りであるが。漢字・語句分野の大問では、漢字の読み書き問題、四字熟語、慣用句、ことわざが出題された。文章題では抜き出し、記号選択、記述問題など、例年通りの出題で傾向自体に大きな変化はなかった。また、記述問題は昨年よりも1問増え、設問全体で4問出題された。昨年度出題されなかった自分の意見を書く記述が復活した。ただし全体の文章の枚数が例年6枚のところ、5枚と減っていおり、時間的にはゆとりが持てたかもしれません。
【難易度】
全体的な難易度は、例年通りであったが、昨年度出題されなかった自分の意見を書く80字以内の記述が復活したため、やや難しく感じたかもしれない。全体的には漢字語句も含め基本の問題が多いですが、学習塾に通っている生徒でも「委ねる」「養蚕」「育む」や、「オガむ」「オサめる」などはしっかり学習していないと書けないと思われます。
【対 策】
漢字に関しては、書きも読みも含め基本的なものをきちんと覚え、トメ・ハネ・ハライをはっきりと丁寧に書く習慣を日頃からつけておくことが大切です。また、同音異義語や同訓異字を意識して、意味を理解しながら学習しましょう。語句に関しては例年、基本的な「四字熟語・慣用句・ことわざ」の出題がほとんどですので、この三つの基本的な知識を身につけておく必要があります。また、文章問題の中で言葉の意味に関する問題が出題されるため、日頃からわからない言葉は辞書で調べる習慣をつけると良いでしょう。物語文では登場人物の心情や行動の理由を問う記述問題、説明文でも必ず記述問題が出題されるため、様々な文章で、書く練習をする必要があります。
〇こんな問題がでました
◆算数◆
【傾 向】
試験時間は45分。大問数は4、設問数は28で昨年より1問多い出題であった。問題は計算問題、小問集合、平面・立体図形、数と規則性の単元が出題されており、大問1は小問8問、大問2は小問10問、大問3は小問6問、大問4は小問4問が出題されている。
【難易度】
大問1の計算問題は、小学校履修範囲の基礎的な問題であるため、計算ミスは許されない。大問2は割合・約数・速さなどが出題されているが、いずれも基礎的な内容であった。(10)は昨年同様、計算式を与えられ自分で問題文を作成する問題であったが、今年度は指定語句を使用する問題となった。大問3は平面図形・立体図形が出題されたが、いずれも基礎的な内容であった。大問4は数と規則性に関する問題であり、(4)は得点に差がつく問題であった。昨年と比べ難易度に大きな変化はなく、全体的に標準的な内容であるため、ミスなく解き進めることが必要である。
【対 策】
頻出単元である割合・速さ・面積・角度・体積・数と規則性に関しては、まず学校の教科書からおさえ、標準的な問題の解き方の習得が必要である。特に、数と規則性に関する問題は、解くのに時間を要する難問もあるため、早いうちにたくさんの問題に触れておく必要がある。条件の整理や考えをまとめる練習を繰り返し行うことが大切である。また、試験時間も45分であるため、時間配分に気を付けながら確実に得点をしていかねばならない。日頃から時間を計って計算問題に取り組み、問題を丁寧に解く習慣をつけよう。
〇こんな問題がでました
◆社会◆
【傾 向】 ※鹿児島修学館中学校は、例年大問4題構成である。
2023年度は大問4題、小問24問で構成されており、昨年度より1問増加した。大問1・大問2が地理分野、大問3が歴史分野、大問4が公民分野という大問構成であった。地理分野は、大問1が日本の国土・気候・農業・流通、大問2が鹿児島県の地理に関する問題であった。大問3の歴史分野は、弥生時代から江戸時代の基礎的な内容だったが、論述問題が1問出題された。大問4は2年前から出題されている公民分野で、国会・内閣・裁判所に関する問題であった。
【難易度】
全体的に基本的な問題が多く、難易度は例年通り易しい。しかし、各分野で論述問題が出題されており、正確な知識と表現力が求められている。また、郷土に関する問題が多数出題されており、鹿児島県の特徴をしっかり押さえておくことが、社会の得点の鍵になったと思われる。
【対 策】
各分野、教科書レベルの知識を正確に身につけることが必要である。地理分野は日本の農業・水産業・工業・領土・環境・気候・貿易などを幅広く学習すること。歴史分野は、各時代別の主要な人物・政治・社会・文化の内容を確認し、その流れをしっかりと把握しておくこと。公民分野は、特に憲法や政治に関する学習をすることが必要である。また、論述問題各分野で出題されるため、日ごろからの練習が必要である。
〇こんな問題がでました
◆理科◆
【傾 向】
例年と同じ各分野から1題ずつの大問4題構成。解答時間は30分で小問は20問程度である。今年は大問1に生物から「植物・生態系」,大問2に地学から「月・流水のはたらき・気象」,大問3に化学から「環境問題・水溶液」,大問4に「電気の発熱量」が出題された。一昨年から環境問題についての出題が続いており一昨年はオゾン層と酸性雨について,昨年は地球温暖化について,今年は地球環境問題全体について問われている。また,一昨年は「水」と「空気」が発芽に必要と証明できる実験を文と図でかく問題,昨年はトンボが昆虫であると分かるようにスケッチを書くという特徴的な作図があったが,今年はグラフを書く問題のみであった。
【難易度】
基礎的な知識を聞く設問も出題されているが思考力や読解力を問う問題が増えてきている。国内外来種が持ち込まれたことで生態系にどのような問題が起きるかを問う問題や,温度が上がると二酸化炭素のとける量がどのように変化するかを図から読み取り記述させる問題があった。最後の「発熱量」の問題では,電熱線の長さと太さが温度上昇とどのように関係しているかを読み取る問題であった。練習を積んだ人にとっては上昇温度が電熱線の長さに反比例し太さに比例することは既知であったと思われるので取り組みやすかった問題である。
【対 策】
今年は地球環境問題に関連しノーベル物理学賞を受賞された「真鍋淑郎さん」が出題されている。テキストや教科書の問題だけでなく,時事問題や環境問題の知識が必要である。特に環境問題は,原因だけでなくどういった影響があるのか,どのような対策をしているのかまでの知識が必要とされる。記述式の問題や計算問題も毎年出題されているため,幅広い基礎知識の暗記だけでなく様々な問題の演習が重要になる。特に実験については手順や理由も押さえていなければ得点は難しい。もちろん思考力の基盤となる基礎知識の確認や計算問題の練習は必要だが,普段から実験の理由や注意点を押さえておくこと,環境問題については興味を持ち,自分で調べまとめておくことも対策となる。
〇こんな問題がでました