英単語習得のコツ(1) | 英進館

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英単語習得のコツ(1)

物事を頭に入れるときには、情報を関連づける・情報を増やすのがコツです。これを英単語の習得に応用してみます。

例は無数にありますが、最初に挙げるものとしてふさわしいのはadaptとadoptでしょうか。

adaptとadoptの意味をちゃんと言えますか?

adaptは「...を適合させる、順応させる」。adoptは「(意見など)を採用する、...を養子にする」。

まったく別の語ですが、綴りも発音も似ているせいで、なかなかおぼえにくいかもしれません。そこで、「情報を関連づける・情報を増やす」ということを実践してみましょう。

具体的な習得方

どちらの語も、ad- という接頭辞(prefix)が共通しています。これを外して考えると、aptとoptという語幹が残ります。

aptはbe apt to do...の形で、「...しがちである、...しやすい」という(傾向・習性)の意を表します。
aptはもともとラテン語のaptus「固定された、適合させられた」に由来する語であり、ここからbe apt to do...は「...するように適合している」→「...しがちである」の意になり、adaptは「適合させる」の意になるのです。

optは「選択する、選ぶ」の意の動詞ですが、名詞形のoption「選択、選択肢」のほうが有名です。「オプション」は日本語にもなっています。したがってadoptは「選ぶ→(意見を選んで)採用する、(人を選んで)養子にする」の意です。

このように、adaptとadoptを習得する際は、aptとopt(ion)を考えるべきです。

物事を覚える際には、「情報を関連づける・情報を増やす」のが有効です。学習時にこうした頭の使い方が自分でできるようになると、実力もぐっと伸びると思います。ぜひ心がけましょう。

以下補足です。

  • ・adaptについては、電化製品のアダプター(adapter)が日本語になっています。「電圧を適合させるもの」の意です。
  • ・adaptとadoptについては、それぞれ名詞形がadaptationとadoptionであることも知っておかなければいけません。形と強勢が違います。もしadoptの名詞形が*adoptationだったなら、発音上adaptationと区別が付かなくなるので、形が違うのは当然といえば当然です。
    似た例として、expect → expectationとexcept → exceptionがあります。

次回のコラムも英単語習得のコツについて解説しますので、ぜひ目を通してください。

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