英単語習得のコツ(2)
前回はadaptとadoptを例にとって、物事を頭に入れる際の「情報を関連づける・情報を増やす」ことの有用性について記しました。今回もその続きです。
今回の例はauralとoral。意味の違いは大丈夫でしょうか。
- auralは「耳の、聴覚の」の意。oralは「口の、口頭の」の意。
これまた区別しておぼえるのが面倒な語です。綴りや発音にしても、感覚器に関するといった意味にしても、共通点が多すぎます。非常にまぎらわしい。一度おぼえたつもりでも、「あれ、どっちが耳だっけ、口だっけ...」と迷ってしまうこと請け合いでしょう。
ただこれも、「情報を関連づける・情報を増やす」という習慣が身に付いていれば、全く苦労することなく頭に入ります。どう関連づければよいでしょうか。
実践してみよう!
audience「聴衆」、audio「音声の」、audible「聞こえる」などの語を並べてみれば一目瞭然です。
これらはすべてラテン語のauris「耳」に由来する語で、aur-、aud- といった部分が「耳、聞くこと」に関する語を作っています。
ですから、auralが「耳」です。
辞書をきちんと使うことができれば、このような語源に関する情報も目に入ります。そうすると、上のようにわざわざ人から指摘されなくても、自分で語源などに注意しながら「情報を関連づける・情報を増やす」ということができるようになり、語彙力も飛躍的に高まります。単語をおぼえる際には、ぜひ自分で実践していきましょう。
次回のコラムも英単語習得のコツについて解説しますので、ぜひ目を通してください。