2025年度入試 福岡県公立高校の入試選抜方法
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2025年度入試 福岡県公立高校の入試選抜方法

福岡県公立高校の入試選抜方法

■推薦入試

1.推薦入試の現状
 推薦入試は、各中学より学校長の推薦を受けた生徒に対して、一般入試のような学科試験ではなく、面接や作文・実技などが課される試験です。推薦入試は、普通科一般を含む多くの県立高校で実施され、各高校それぞれの特色等に応じて、定員の10~20%程度を募集しています。
一つの中学校から同じ高校に推薦される生徒は、内申点・日頃の学校の生活態度・課外活動等を考慮して、担任の教師より推薦され、最終的に中学校全体で決定されます。学科試験が免除されるので希望する生徒が多く、競争率の高い困難な試験になっています。また、一部の県立高校で中学校長の推薦を必要としない自己推薦が実施されています。

2.推薦入試の選考方法と内容
 選考方法:面接・作文・実技試験などの結果と、中学校から提出される調査書や志願理由書などの書類とを総合して選考されます。
      内申点が高くないと推薦入試での合格は難しくなります。
 試験内容:面接・作文・実技で実施

3.面接での質問内容例

4.作文試験のテーマ <令和6年度の課題例>

 

■一般入試

1.選抜方法・・・学力検査と調査書(内申書)の2本立てで選抜
 選抜方法は、まず学力検査の得点(300点満点/5教科×60点)と第3学年における9教科5段階評定の合計(45点満点)のそれぞれについて順位を決めます。どちらの順位も一定の範囲内(合格圏)に入っている人のグループをA群とし、A群は、調査書の記載事項に問題がなければそのまま合格予定者となります。A群の割合は、平均して募集定員の60%を占めています。
A群以外はすべてB群となりますが、B群は調査書の点数、記載事項、学力テストの点数等を総合的に判断して、合否が決められます。
ただし、すべての学科・コースが同じ条件で選抜されるのではなく、学力検査で一部の教科を加重配点したり、調査書で一部の教科を加重評価したりする学科・コース、もしくは「個性重視の特別試験」という面接・作文・実技などを別に実施する学科・コースもあります。
問題の形式としては、すべての科目で会話文形式の問題が出題されています。また、複数の資料から内容を読み取り、総合して答案を書かなければならない記述問題が増えています。
 
=志願先変更とは=
  中学校から公立高校へ提出された入学願書をもとに、各公立高校の倍率が判明します。私立高校入試での合否や進路の再考から、一度提出した願書を取りやめ、志願先を変更できるシステムです。いざという時には、大いに利用すべきシステムです。

2.問題の難易度・・・令和6年度の全体の平均点は183点
 毎年、福岡県教育委員会が公立高校の全受験者の得点を集計し、全受験者の平均点を発表しています。その結果をまとめた一覧を入試結果総評に記載していますので、ご覧ください。

3.第2志望校制度の実施について   ※詳細は令和6年度要項に基づきます。
 令和5年度入試から、一般入試において、教育委員会が指定する高校(学科・コース)に対する第2志望での志願が可能になりました。特色化選抜、推薦入学者選抜での実施はありません。
○中学生の進路選択の幅を拡げ、県立高校を志願しやすい環境をつくるため、一般入学者選抜において、教育委員会が指定する高校
(学科・コース・系)に対する第2志望での志願を可能としています。※特色化選抜、推薦入学者選抜等では実施しません。
○第1志望校から学力検査の結果等を送付するので、改めて書類の提出や学力検査の受検等は必要ありません。
○第1志望校において合格とならず、第2志望校に欠員が生じている場合に限り、第2志望校で選考が行われます。
○第2志望校制度による志願は、県内全域から行うことができます。
<令和6年度の実施校>
  ・ 若松高校(普通科)
  ・ 八幡工業高校(機械系、電気系、土木系)
  ・ 遠賀高校(普通科(情報科学コース★、情報ビジネスコース★、生活創造コース★)、農業食品科)
  ・ 早良高校(普通科、普通科スポーツコミュニケーションコース)
  ・ 玄洋高校(普通科)
  ・ 太宰府高校(普通科)  ※ 芸術科は除きます。
  ・ 三井高校(普通科)  ※ 普通科福祉教養コース及びスポーツ健康コースは除きます。
  ・ 三潴高校(普通科)  ※ 普通科スポーツ文化コースは除きます。
  ・ 大川樟風高校(普通科(総合コース★、文理コース★)、住環境システム科)
  ・ 山門高校(普通科、普通科理数探究コース)
  ・ 浮羽工業高校(建設系、機械・電気系)
  ・ 浮羽究真館高校(普通科総合コース)
  ・ 朝倉光陽高校(食農科学科)  ※ 普通科は除きます。
  ・ 東鷹高校(普通科総合コース、総合生活科)
  ・ 田川科学技術高校(農業食品科、工業システム科機械・電気コース、工業システム科建築・土木コース、ビジネス科学科))
  ・ 稲築志耕館高校(総合学科)
  ・ 嘉穂東高校(普通科、英語科)
  ・ 嘉穂総合高校(普通科総合コース、農業食品科、工業科、情報科)
  ・ 直方高校(普通科)  ※ 普通科スポーツ科学コースは除きます。
  ・ 筑豊高校(総合ビジネス科♦、ビジネス情報科♦、生活デザイン科)
  ・ 鞍手竜徳高校(総合学科)
★遠賀高校と大川樟風高校の普通科各コースは、普通科として一括して募集します。
♦  筑豊高校の総合ビジネス科とビジネス情報科は、商業に関する学科としてまとめて募集します。

4.一般入試における加重評価・配点について 
 令和7年度は以下の県立高校の学科・コースで実施されます。

■個性重視の特別試験  ※令和6年度要項に基づきます。
 学科やコースの特色にふさわしい能力・適性・興味・関心などの多様な個性をみるために、面接・作文・実技などの試験が以下の学校の学科、コースで行われます。

■特色化選抜入試 
 平成31年度入試より、推薦・一般入試とは別に、学校の特色にふさわしい生徒の入学を促進するため、生徒の多様な個性を積極的に評価する「特色化選抜」が、下記の学校・コースで新たに導入されました。昨年度までは、1月下旬に特色化選抜、2月上旬に推薦入学が実施されていましたが、令和7年度入学者選抜においては、特色化選抜及び推薦入学を同一日(令和7年1月30日(木)、31日(金))に実施することになりました。特色化選抜で内定にならなかった場合、一般入試に出願できます。選抜方法は、面接を行うほか、作文または実技試験を実施する学校もあります。特色化選抜については、募集定員に占める割合の上限を県教委が定めておらず、校長の判断に任せているため、特色化選抜の合格者が募集定員全体の5~7割を占めている学校も見受けられました。令和7年度は、実施校が63校になっています。それにともない、推薦入試を実施しない学校も増えてきています。

 

*特色化選抜及び推薦入試実施校はこちらをご確認ください。