木
「ガムなどに用いられる甘味料」はキシリトール(xylitol)です。
「木琴」はシロフォン(xylophone)です。
どちらも語頭のxylの部分が共通しています。
xylはギリシア語のwoodの意の単語に由来し、「木、木材」の意です。キシリトールはもともと木材から抽出された物質なのです。
これらの単語は、発音が要注意です。
日本語では「キシリトール」と書きますが、英語のxylitolの発音は、どちらかというと、「ザイリトール」という表記のほうが近いと言えます。語頭は濁るのです。
木琴も、日本語では「シロフォン」と言いますが、英語のxylophoneの発音は、どちらかというと「ザイロフォン」です。
キシリトールはキシロース(xylose)の還元によって得られる物質ですが、xyloseも英語では「ザイロース」です。
ついでに、こちらはxyl- ではありませんが、貴ガスの「キセノン(xenon)」は、英語の発音は「ジーナン」です。
学問用語の英単語は、日本語でもカタカナ語になっていて意味が掴みやすい場合が多いのですが、しかし、以上のように、発音面は要注意です。
高校入試・大学入試レベルの発音問題では、ex- で始まる語が頻出です。ex- が濁るのか濁らないのかには注意を払うことが大切です。
特に、exhibit / exhibition、executive / executeのように、派生語によって濁ったり濁らなかったりするものに注意しましょう。
●exが濁るもの
exhibit,example,examplify,exact,exaggerate,examine,executive,exhaust,etc.
●exが濁らないもの
exhibition,exceed,except,exception,execute,exercise,exhale,etc.


