フラッピング | 英進館

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中高一貫部 英語コラム

背景

フラッピング

フラッピング(flapping)は、英語学習でぜひ知っておくべき現象です。
フラッピングとは、ごく簡単に言えば、「tやdの音が速く発音されると、ラ行のように聞こえる」というものです。具体的には、たとえば次のようなものを指します。

・waterが「ワーラー」のように聞こえる
・let it goが「レリゴー」のように聞こえる
・check it outが「チェキラ」のように聞こえる
・got itが「ガリッ」のように聞こえる

リスニングの練習の際には、フラッピングに限らず、「自分が想定している音と実際の音が違う」ということにたくさん気づいていくことが大切です。
それから、英語では、「このフラッピングが分かっていれば非常に納得できる」という綴りがあります。
language「言語」は、tongue「舌」と同じ語源です。
実際、one's mother languageとone's mother tongueは、どちらも「母語」という意味です。
それから、bilingualは「2言語を話すことができる(人)」といった意味ですが、lingualという形容詞は、医学用語では「舌の」という意味です。やはり、tがラ行になっているわけです。
フランスの焼き菓子に「ラングドシャ」があります。日本だと、北海道のお土産の「白い恋人」で、ホワイトチョコレートを挟んでいる部分がラングドシャです。
このラングドシャ(langue de chat)とは、フランス語で「猫の舌」という意味です。表面が猫の舌のようにざらざらしているわけです。
高校地理では、「ラングドック(Languedoc)」というフランス南部の地方名が出てきます。こちらは「オック語を話す地域」といった意味です。
このように、やはりフランス語でも、「言語」と「舌」がつながっています。

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