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UNESCO

他教科の学習でも英語を生かそうという話です。まずは問題。UNESCOの正式名称は分かりますか?政治経済、現代社会、地理を選択している人は分かるべきです。中学受験や高校受験でおぼえた人も多いでしょう。忘れている人へのヒント。次のどれかが正解です。

1.国連科学文化教育機関

2.国連科学教育文化機関

3.国連教育科学文化機関

4.国連教育文化科学機関

5.国連文化教育科学機関

6.国連文化科学教育機関

さあ、正解はどれ?

ここまでヒントを出せばすぐにわかりますね。かえって紛らわしい?そんなことはないでしょう。ちゃんと考えれば正解は3だとすぐにわかります。大切なのは、「アルファベットがどういう英単語の頭文字かを考える」という発想です。

UNESCOはUnited Nations Educational, Scientific and Cultural Organizationの略なので、「国連教育科学文化機関」となります。EはEducational、SはScientific、CはCulturalの略だと考えれば、「教育→科学→文化」の順だとその都度判断できます。

このように、社会科で国際組織名の略称などをおぼえる際には、何の単語の略かを考えるとスムーズに暗記できます。また、よく出てくるアルファベットが何の略かを整理しておくのも有効でしょう。たとえば、UNは「国連 (the United Nations)」、Iは「国際 (international)」、Wは「世界 (world)」、Oは「機関、機構 (organization)」です。

代表的な国際組織をいくつか挙げておきます。

・FAO「国連食糧農業機関」(United Nations Food and Agriculture Organization)

・UNEP「国連環境計画」(United Nations Environment Program)

・WTO「世界貿易機関」(World Trade Organization)

・ILO「国際労働機関」(International Labour Organization)

・IMF「国際通貨基金」(International Monetary Fund)

・WHO「世界保健機関」(World Health Organization)

・OPEC「石油輸出国機構」(Organization of the Petroleum Exporting Countries)

ちなみにOは同じorganizationでも「機関」と訳す場合と「機構」と訳す場合があるのですが、これについては国連の専門「機関」の場合は「機関」、国連関係以外の国際組織の場合は「機構」と訳すのが習慣になっています。上記の例ではOPECは国連関係の組織ではないので「機構」となっており、ほかは国連関係なので「機関」となっていますね。

ほか、例は無数にありますが、とにかく「何の単語の頭文字かが分かればおぼえやすい」と納得してもらえれば幸いです。英語は他教科の学習にも生かせます。