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中高一貫部 英語コラム

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anniversary

「記念日」のanniversaryという語は、ラテン語でyear「年」の意を表すannusという語に由来します。

また、versの部分は、versus、version、revert、convert、inverse、vertical、versatileなどと同根で、turnの意をもっています。

つまり、anniversaryとは「年に1回巡ってくる(turnしてくる)日」という意味です。

たとえば、a wedding anniversaryで「結婚記念日」の意。celebrate the 60th anniversary of...で「...の60周年を祝う」の意です。

ということで、今回はanniversaryと同源の語について。

一番有名なものはannual「年1回の」でしょう。annual accountsで「年次会計報告書」、annual ringで「(樹木の)年輪(tree ring)」です。

名詞形はannuityで、「年金、年間配当金」の意。動詞はannualizeで、「年率に換算する」の意。

また、annualにラテン語由来の数詞をつけると「○年に1回」という意味になります。

biennialで「2年に一度の、隔年の」。triennialで「3年に一度の」。以下同様に、quadriennial (4)、quinquennial (5)、sexennial (6)、septennial (7)、octennial (8)、novennial (9)、decennial (10)、vicennial (20)、centennial (100)、millennial (1000)と続きます。

「ベネチア・ビエンナーレ」という有名な美術の展覧会がありますが、「ビエンナーレ(biennale)」はbiennialのイタリア語で、「ベネチアで2年に一度開かれる展覧会」といった意味です。同様に、3年に一度の展覧会は「トリエンナーレ(triennale)」です。

なお、biennialは「2年に一度」ですが、biannualは「年に二度、半年ごと(semiannual)」の意です。

ちょっと紛らわしいのですが、さっきの「ビエンナーレ」を知っていれば、どちらが「年2回」でどちらが「2年に1回」かは混同せずに済むと思います。