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混成語

コロナ禍の中で、私たちの日常ではオンライン化が進展し、一部ではテレワークの導入も見られました。こうした中で、ウェビナーという言葉を耳にする機会が増えました。

「ウェビナー(webinar)」とはwebとseminarの組み合わせで、要するに「ウェブ上で行われるセミナー」ということです。

このwebinarのように複数の語を混ぜて作った単語のことを、「混成語」と言います。混成語のことを、英語ではblendやportmanteau wordなどと言います。

今回はこうした混成語の例を挙げましょう。

・spork「先割れスプーン」:spoonとforkの組み合わせです。「(自転車の車輪の)スポーク」はspoke。

・brunch「昼食を兼ねた遅い朝食、ブランチ」:breakfastとlunchの組み合わせ。

・smog「スモッグ」:smokeとfogの組み合わせ。

・motel「モーテル(自動車旅行者向けの宿泊所)」:motorists' hotelのこと。

・mook「ムック誌(雑誌のような作りの書籍)」:magazineとbookの組み合わせ。

・simulcast「同時放送」:simultaneous broadcastのこと。

・stagflation「スタグフレーション(景気停滞下のインフレーション)」:stagnationとinflationの組み合わせ。

・cyborg「サイボーグ」:cyberneticとorganismの組み合わせ。

・Brexit「イギリスのEU離脱」:Britainとexitの組み合わせ。

混成語の例としては、「ブランチ」や「スモッグ」は有名だと思いますが、「ムック」や「サイボーグ」は意外と成り立ちを知られていないのではと思います。