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中高一貫部 英語コラム

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英単語習得のコツ(3)

今回はstationaryとstationeryについて。adaptとadopt、auralとoralと同じで、こちらも非常にまぎらわしい単語です。

・stationaryは形容詞で「静止した」の意。

・stationeryは名詞で「文房具、便箋」の意。

ややこしいのですが、どちらも日常的な単語であり、中学高校英語の必須語レベルですから、なんとか混同しないように綴りと意味をおぼえたいところです。

いろいろなおぼえ方があると思いますが、参考になりそうな考え方を記しておきます。

案1

-aryは形容詞を作る接尾辞であるという点から理解する。

-aryはラテン語由来の接尾辞で、「...の」「...に関する」といった意味の形容詞を作ります。たとえばelementary、temporary、literary、contrary、legendary、imaginaryなどなどなどなどです。

ここから、「-aryで終わるstationaryのほうが形容詞だ」と考えれば、間違えにくいのではないでしょうか。

案2

stationer「文房具商」という名詞があるので、これにyがついたものが「文房具」だと考える。

-erが人を表すというのは、play - playerなどと同じですので、みなさんご存じでしょう。ですので、「文房具商」はstationerであって、*stationarなどと間違ったりすることはないと思います。

また、machine - machinery、scene - sceneryというように、そもそも-ery (-ry)は名詞を作る接尾辞でもあります。brave - bravery、rob - robbery、slave - slavery などなど、枚挙にいとまがありません。ここから考えても、stationaryとstationeryを間違わずに済みます。

覚えることで大事なのは、

どうでしょうか。以上で「よしおぼえた、もう間違わない」と思うことができたでしょうか。

もちろん、上のおぼえ方が唯一絶対のものというわけではありません。なるべく接尾辞などの学問的(?)な説明からのおぼえ方を紹介しましたが、別に学問的に正しくなくとも、自分にとっておぼえやすければ、どのようなこじつけや語呂合わせでおぼえてもかまわないと思います。

大事なのは、このようにまぎらわしい語が出てきた際に、「まぎらわしいから区別して頭に入れるために何か話を関連づけておこう」と自分で意識することです。

何となく「まぎらわしいな」と思っているだけでは結局間違います。何かしら区別するための考え方を、自分なりに作っておくことが大切です。

英単語習得のコツについて3回に渡ってしてきましたが、今回だけでなく、前回前々回のコラムも何度も読み直して、完全に知識を自分のものにしてください。