英進館 天神本館
中高一貫部 英語コラム

英進館 天神本館
中高一貫部
英語コラム

英語コラム


Pantheon

ローマやパリには、パンテオン(Pantheon)と呼ばれる歴史的建造物があります。

パンテオンとは、「あらゆる神々をまつる神殿」の意で、「万神殿」と訳されることもあります。

語頭のpanの部分は、「全て、総、汎」といった意味です。Pan-American「全米の」、Pan-Pacific「汎太平洋の」といった例とセットで押さえておきましょう。

theonの部分は、ギリシア語の「神」を表す語に由来します。

さて、大学入試で考えた場合、パンテオンは世界史で出てくることはあっても、英文中で出てくるのは稀かもしれません。

しかしその一方で、theology「神学」、theologist「神学者」といった語は、大学入試レベルの英単語です。こちらはぜひ押さえておかなければいけません。

What is science? This question may seem easy to answer: everybody knows that subjects such as physics, chemistry, and biology constitute science, while subjects such as art, music, and theology do not.(2014年度奈良女子大学前期日程)

(科学とは何か。これは容易に答えられそうな問いに思える。物理学、化学、生物学といった科目は科学であり、美術、音楽、神学は科学ではないといったことは誰にでも分かっている。)

Pantheonの成り立ちが分かっていれば、theology「神学」とは「theos(神)に関するlogy(学問)」のことだ、というように、瞬時に理解できるでしょう。

このように、他教科で見かける語句でも、成り立ちを考えておけば、英語の語彙力向上に大きく役立つのです。